サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

チアゴ・アルカンタラ

2023-08-31 08:38:45 | 日記

カタールWCの時に富安が囲み取材でスペイン(多分)のメディアから、今大会でプレーしている好きなEPLの選手は誰かと聞かれて「チアゴ」と答えていた。しかしチアゴ・アルカンタラはWCには召集されていなかったので、富安はそれに驚いていた。

 

コンデイションさえ整えばリバプールだろうとどこだろうと、スタメン間違いなしの玄人好みの選手だが何せ怪我が多い。2020年夏にバイエルンからリバプールに移籍して以来、毎シーズン3か月以上離脱していて、2022/2023シーズンのリーグ戦出場は18試合のみ。今季もまだ負傷開けである。

 

今週になって練習に復帰したというニュースが出ていたが、果たしてすぐにフィットするのか疑問。復帰したはいいもの、またすぐに負傷では意味がない。もしチアゴが復帰できれば遠藤の出番は限りなく少なくなるだろう。

 

チアゴは現在32才、リバプールとの契約は2024年の6月までだから、年齢と負傷の多さからいっても契約延長はないだろう。あるいは今季にバイエルン時代のような大活躍をできれば1年程度の延長があるかも知れない。

 

いずれにしても遠藤の出番を大きく左右するチアゴの存在。筆者の好きな選手でもある。

 

いぶし銀のような選手。

マンチーニはサウジに行ってはいけないのか

2023-08-30 08:22:36 | 日記

イタリア代表監督だったマンチーニが辞任して、サウジ代表監督に就任した。この異動についてイタリアのメディアが猛批判している。マンチーニがイタリア代表監督を辞任したのが8月13日。サウジ代表監督就任発表が2週間後の8月27日。かなり手際がいい。

 

マンチーニはイタリアフットボール連盟の会長と契約条項などをめぐってもめていたので、両者に信頼関係はなかった。サウジからのオファーは年俸39億円。サウジには所得税がないのでこれがネットになる。4年契約で次のWCが終わり、2027年までの契約である。4年で約160億円も稼げる。これには誰でも食いつく。もっと途中で首にならなければだが。

 

サッカーはイタリア人にとっては宗教のようなもので、ヨーロッパの中でもどうしてイタリア人だけが時には暴力的になるほど熱狂するのか理解不明なことろもあるが、とにかくWC2大会予選敗退のイタリア代表を立て直す期待は大きいはず。最後の切り札として期待されてきたマンチーニに対する期待は大きかっただろうし、それゆえに今回のサウジ行きに対する失望も大きい。

 

それだけにメディアからは袋叩きにあっている。Gazzetta dello Sport紙のステーファノ・バリジェッリ編集長は、「我々にとって最初から明白だったことが、これですべての人にも明確になった。マンチーニがイタリア代表監督を辞任したのは、カネのためだけだった」と報じている。

 

「あれだけの額をどうして断れる、と正当化した者もいた。だが、断るものなのだ。イタリア代表のユニホームを選んだら、国を代表すると選んだら、自分の名前が記されたユニフホームを着ようと子どもたちが列をつくるのなら、断るものだ。契約を守るプロなら、豪華で幸運なキャリアのすべてで十分に稼いできたなら、断るのだ」と続けた。

 

これってかなり感情的になっているよね。マンチーニがこれまでに生涯年俸としていくら稼いだか知らないが、おそらくサウジの4年間でこれまでの合計を上回るかも知れない。現在58才のマンチーニが残りの人生の中で、サッカーでこんな莫大な金を稼げるのは最初で最後のチャンスだろう。

 

筆者だって160億円もらえるのであれば、サウジだってどこだって喜んで行きます。マンチーニがサウジに行ってどうして悪いのだろうか?

 

 


ニューキャッスル戦での遠藤への評価

2023-08-29 09:11:59 | 日記

レオザのユーチューブを見ていたら遠藤への評価は悪くなかったとのレオザのコメントがあった。守備のスライド、ボールへの正対などがよかった、ファンダイクとアーノルドの調子が悪く、それに遠藤が引きずられていたので、遠藤はかわいそうだった、などなど。もっともアーノルドの守備がひどいのは毎度のことだが。

 

まあ、遠藤を擁護する視点からみればいい解釈はできるが、実際にテレビでみていても悪くはないがよくもないだった。気になったのは遠藤がボールを受けた際に、次にどこにつけるのか回っているシーンが多かったこと。これは相手のハイプレスがあるから仕方がないのだが、1回だけ、遠藤から左サイドの裏を出そうとして、ルイス・デイアスにロングボールを出した。しかしルイス・デイアスがそれを感じずに走っていなかったので、誰もいないスペースへの間抜けなロングボールになってしまった。

 

こういう裏出しのボールは連携ができてくれば改善されるだろう。またクロップ監督は普段個々の選手をメディアで批判しないし、選手を褒めることが多い。南野なんていつも褒められていた。もっと褒められてもスタメンに起用されるとは限らない。

 

クロップ監督が遠藤について戦術を理解していないとコメントしていると日本のメディアに出ているが、これが本当であれば遠藤はクロップ監督に直接聞きにいくべきだろう。どこが問題だったのか、どうすれば改善できるのかなどなど。

 

ボールのとりあいで遠藤がボールロストして、SKYのコメンテーターが、Endou is weakと遠藤の1対1の強度を批判した。遠藤のイメージはそのような場面で必ず負けないだったが、まだEPLの強度、スピードに慣れていないように見えた。

 

時間が経過すれば遠藤のプレーは良くなっていくだろうが、クロップ監督は遠藤にどのくらいの時間をくれるだろうか。また次の冬の移籍市場で新規に中盤の選手を補強するだろうし、遠藤はポジション争いに勝てるだろうか。

 


EPL 第3節 ニューキャッスル対リバプール 1-2

2023-08-28 09:14:26 | 日記

前半28分にファンダイクが退場となり、長い時間数的不利だったにもかかわらず、後半終わりにダルウィン・ヌニェスの2発で1-2と逆転。よくこんな試合でリバプールは勝てたなあと感心してしまう。遠藤は4-3-3のボランチのアンカーで先発。数的不利となったが、遠藤はよいプレーではなかった。

 

リバプールの中盤はマカリスターとソボスライがインサイドハーフで前目の2枚。遠藤は逆三角形の底のアンカーだから、前の二人が取りそこなった相手の攻撃をつぶすことが最重要。しかしポジショニングが悪いのか、簡単にはがされてしまい、遠藤が危機管理でボールを刈り取ったシーンはほぼなかった。

 

そして前半は周囲からボールが回ってこない。まだ連携もできていないのだろうが、問題は遠藤にボールを渡してもそれをうまくさばけていないこと。だから遠藤にボールが来ない。試合後にクロップ監督が「遠藤は我々が何をしているのか理解していない」と発言しているが、このあたりを指摘しているのだろう。

 

またインサイドハーフ2枚の後方をカバーしようとして、突進したはいいもののそれをはがされて広大なスペースを相手に渡してしまうシーンもあった。これはポジショニングの問題だろう。連携を深めれば解決する問題かも知れないが、アンカーとしてはあまりにも印象が悪い。

 

後半57分に交代となり、3ボランチから2ボランチにして前線を厚くして逆転につながった。遠藤がいいプレーをしていれば途中交代は他の選手だったはず。この試合だけで遠藤を評価するには難しいかも知れないが、こんな役に立たないアンカーならば最初から4-3-3ではなく、4-4-2か4-2-3-1にたほうがいい。まあこれは結果論だが。

 

退場者を出して数的不利、連携不足と遠藤にしてみれば悪条件が揃ってしまったが、次節に遠藤を先発させてまた同じような状況ならばもうしばらくは先発はないだろう。期待が大きかっただけに遠藤への不満はクロップ監督には残る。

 

戦術面でフィットしていない。

 


EPL第3節 ブライトン対ウエストハム 1-3

2023-08-27 04:42:30 | 日記

三苫はいつもの左ウイングで先発フル出場。ブライトンはホームでウエストハムに過去12シーズン負けたことがなかったが、今日は1-3で完敗。ウエストハムはべたっと引いてカウンターのみ。これが見事にはまり、ブライトンはCBのウエブスターが2失点に絡む不安定な守備だった。

 

三苫はウエストハムの右SBに抑えられて、ブライトンのハイラインもありスぺ―スがなく、ドリブルで仕掛けることもできない。それでも左からなんとか見せ場を作ったが三苫のシュートもなく、ウエストハムに完全に抑えられた。

 

ブライトンはボール保持も高く、シュートも多かったが相手のDFブロックの中に入れずに全く崩せない。こういう一方が攻めているようで点が入らず、もう一方は守っているだけで時々カウンターのみ。それでも1-3なんてスコアになるのだから、不条理な試合である。見ていて実につまらない試合だった。

 

これでウエストハムは3試合で勝ち点7で暫定ながら首位に浮上。ブライトンはウエストハムのような戦術を取られると相手のDFを崩せなくなる。デゼルビ監督はもっと工夫して欲しい。

 

スペースがないとドリブルはできない。