サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

WC予選の鉄則

2022-03-31 08:10:16 | 日記

予選も終わり、いよいよ本大会の組み合わせが明日である。予選が終わってからこんなに間髪入れずに抽選があるのは初めてだろう。本当ならばWC前年の11月に大陸間プレーオフがあり、そのあとの12月に抽選である。通常は6月に予選が終わるので、抽選までかなり間があった。

 

さてWC予選の鉄則はホームで勝ち点3,アウエーで勝ち点1が鉄則である。1グループに5チームでも6チームでもこれは同じ。今回は6チームだったので、ホームで勝ち点15,アウエーで勝ち点5の合計20で予選通過である。

 

実際日本のB組は、サウジが勝ち点23,日本が勝ち点22。オーストラリアが勝ち点15。A組はイランが勝ち点25,韓国が勝ち点23,UAEが勝ち点12。両グループとも1位、2位が圧倒的に強かったので、3位以下とかなりの差がついた。しかし勝ち点20もあればそれでおつりがくる。

 

今回はしびれるような予選だったといえばかなり微妙である。途中からオーストラリアが勝手に自分でこけてくれたからである。オーストラリアが引き分けてしまったアウエーのオマーン戦と中国戦に勝ち点3を取っていれば、勝ち点4を上積みして勝ち点19だったはず。日本との最終決戦の前に日本と同じ勝ち点だったので、もっと緊迫していたわけだ。

 

2026年大会は出場国が32から48に増えて、アジア枠も8となり予選も緩くなる。もうしびれるようなアジア予選はないのかも知れない。

Socceroos

フランクフルト所属のフルステイッチ。日本戦でもfkを決めた。いい選手はこいつくらいだ。


冴えない消化試合、ベトナム戦

2022-03-30 08:53:11 | 日記

勝っても負けても順位に関係ない消化試合、しかも相手はベトナム。冴えない試合になることは予想できたが、三苫と久保が先発すれば3-0くらいで快勝してくれるかと期待したが、なんと1-1のドロー。これはひどい。ホームで相手がベトナムなんだからとにかく勝たなければ。

 

ベトナムの選手のプレスの強さ、寄せの早さに対して、日本の選手のモチベーションが低いのがよく分かった。こんな試合でなんでここまで熱くなるんだという困惑である。しかしいつもベンチスタートの選手が多く先発したんだから、これをチャンスと見てアピールしてほしかった。

 

田中碧のゴール取り消しはもったいなかった。スポーツメディアの記事は、「幻のゴール、ハンドで取り消し」である。別に田中碧のハンドで取り消しになったわけではないので、これではミスリードされてしまう。おまけに鈴木愛理の写真が別ウインドウで出てくる。

 

気になったのは三苫である。前半はよかったのに、後半はベトナムが三苫の動きに慣れてきてほとんど抜けなくなった。これでは三苫は後半途中からのジョーカーでしか使えない。ベトナムに抑えられてしまうのでは、強豪には20分くらいしか通用しない。こんなのでブライトンで活躍できるのだろうか。

 

4月1日には本大会の組み合わせである。ブラジルはいやだなあ。

 

铃木爱理承认与球星田中碧交往希望粉丝继续支持|铃木爱理|田中碧|恋情_新浪娱乐_新浪网

必ずセットで出てくる田中碧と鈴木愛理。

 


チャルハノール

2022-03-29 10:01:32 | 日記

インテルにハカン・チャルハノールという選手がいる。最近はあまりセリエAを見ないのでチャルハノールがACミランではなくインテルに移っていたことを知らなかった。ACミランに加入したのが、2017年7月で背番号10をもらった。ちなみに10番の前任者は本田圭佑である。

 

2列目の主力として毎シーズンコンスタントに5~9ゴールくらいを挙げていた。2021年6月に契約が満了するが、ACミランとの契約延長がまとまらずになんとインテルに移籍。2017年にレヴァークーゼンからACミランに移籍した際には移籍金が発生したはずだから、ACミランは移籍金を取り戻せなかったわけだ。

 

今季はインテルでここまで25試合に先発して6ゴール。インテルは現在勝ち点60で3位。首位は勝ち点66のACミランだからまだ射程距離かも知れない。目立たないが渋い働きをする選手とはチャルハノールのような選手のことをいうのだろう。しかしインテル移籍後の初めてのミラノダービーで得点を決めて、ACミランサポからのブーイングに対して「何も聞こえないよ」というパフォーマンスをした。

 

心臓に毛が生えていると言われているチャルハノールのメンタルの強さには、日本人選手も見習ってほしいものだ。

 

メンタルすごい」“禁断の移籍”後初のミラノ・ダービーをチャルハノールが盛り上げる!ゴールパフォーマンスは味方が阻止(超WORLDサッカー!) -  Yahoo!ニュース

今季のミラノダービーでのゴールパフォーマンス。


なぜ日本はこれほどに強いのか

2022-03-28 08:43:10 | 日記

 サッカーダイジェストに出ていた記事で、中国のサイトからの引用で「なぜ日本はこれほどに強いのか」を紹介している。中国サイトは、日本の育成システム、ヨーロッパに出ていく選手の数の多さなどを理由にあげて、中国との比較をしている。

 

しかしこの指摘は間違っている。日本は強くない。アジアの中でも韓国、イランには勝てないだろうし、サウジとどっこいどっこいだろう。オーストラリアは弱くなった。だからアジア予選をすれば韓国、イラン、日本、サウジが残るのは必然で、それ以外の国が弱すぎるのである。

 

これは予選のフォーマットも関係してくる。1グループに6チーム入れて、総当たりをホーム&アウエーですれば、多少の好不調はでるだろうが10試合もすれば総力戦となり、地力の差がもろに出てくる。だから日本は最初の3試合で1勝2敗と出遅れたが、最後には帳尻を合わせた。

 

サウジはスタートダッシュに成功して、楽々に予選を突破。最後のオーストラリア戦がどうなるかはわからないが、消化試合でもホームでは負けないだろうから10試合で負けは日本にアウエーでの1試合のみ。まさに横綱だった。サウジの楽勝は日本が最初からつまずいたからだ。日本が初戦のオマーンに勝っていて、アウエーでサウジに負けなければもっと混戦になっていた。

 

オーストラリアはスタートダッシュに成功したものの、10月に日本に負けてからおかしくなって、ホームでサウジとドロー、アウエーで中国、オマーンとドローと取りこぼした。下位のチームからの取りこぼしは致命的だった。これがオーストラリアの実力だったのだろう。

 

こう分析してみれば、日本は激戦のアジア予選を見事に勝ち抜いて「なせ日本はこれほど強いのか」と称賛されるようなことをしていない。単純に自作自演で苦戦しただけ。本来ならば第3節までに勝ち点7は稼げたはずで、楽勝の予選だったわけだ。

 

日本は強くない。中国や他の国が弱すぎるのである。


6月のプレーオフ

2022-03-27 13:34:51 | 日記

一緒にオーストラリア戦を見に行ったジンバブエ人の友人と、オーストラリアのプレーオフの見通しを話し合った。6月7日に多分UAEとアジア5位のプレーオフをして、翌週の6月13日に南米5位(多分ペルー)とプレーオフをすること。場所は両方ともカタールのドーハと決まっている。

 

ここで最初に友人から驚きの声が飛び出た。「6月にドーハ?」。彼はドバイに行ったことがあり、あの周辺の気候はよく知っているそうで、6月から8月の夏場はとても行けるような気候ではないそうだ。なんでも街中にあるタクシースタンドには、必ず周囲から隔離されている風防のあるボックスになっていて、そこにはエアコンがある。

 

大きなホテルの場合はロビーが広く、ロビーの中にタクシーが乗り込めるようになっている。そうしなければ暑くてとても建物の外で車の乗り降りなんてできないそうだ。かなり徹底している。夏場の日中は地元の人は外出しない。すぐに熱中症になってしまう。

 

そこで6月のドーハでプレーオフなのだ。6月のドーハの平均気温は最低が30度、最高が42度。試合は夜の遅い時間にするのだろうが、キックオフを夜の9時に設定してもまだ30度はあるだろう。カタールWCの予行ということでドーハでプレーオフを開催するのだろうが、アジア5位になったとして事前準備も含めて南米との試合まで2週間は滞在することになる。

 

日中は外を歩けないような場所に2週間もいられるか。果たしてサッカールーズにとってドーハの悲劇となるか、あるいはドーハの歓喜となるか。アーノルド監督のインタビューを見たが、「我々はグループ3位を確保して、まだまだチャンスはある」と強気の発言。まあ確かにそうだが。

 

Doha

青い空だが暑そうなドーハ。