日本はタイを7-0で蹴散らしてSFに進出。同時に来年のWC出場権も獲得。QFで7-0なんてスコアになるのは完全なミスマッチだろう。さて問題は他のQFのオーストラリア対韓国である。試合は圧倒的にオーストラリアが支配して、優勝候補のオーストラリアが順当勝ちするものと誰もが予想していたが、韓国のゴラッソのミドルが決まって、何と韓国が1-0で勝ってしまった。
この試合は民放がストリーミング配信していたのでライブで見ていたが、試合後の解説者とコメンテーターの分析はまさにお通夜状態だった。来年のWC前の国際大会はこのアジアカップが最後である。ましてコロナ禍で親善試合も組みにくい。オーストラリアにしてみればアジアカップを制覇してWCの準備を進めるつもりだった。それにアジアで負けていてはWCで勝負にならない。
それに優勝候補がQFで負けるなんて恥である。相手は格下の韓国である。負けるはずがないと油断したのかも知れない。まあ格下に負けるときはこんなものだろう。相手を圧倒しても点が入らない。一瞬のスキで失点する。交通事故のようなものだ。
さてオーストラリアの敗退で迷惑をこうむったチームが3つもある。台湾、タイ、ベトナムである。この大会の上位5カ国がWC出場権を得て、6位と7位が大陸間プレーオフに回るというレギュレーションだった。オーストラリアがWC開催国であるために、オーストラリアがベスト4に進出すればQFで負けた4チームとオーストラリアを除く上位3チームで7つ埋まる。つまりQFで負けた4チームで1試合して、勝者が4位と5位になり、敗者が6位と7位になる。
しかしオーストラリアがQF負けたためにSFに進んだ4チームが上位4チームで確定。WC出場権は5位とプレーオフに回る6位と7位をQFで負けた3チームで決めることになった。このため該当する台湾、タイ、ベトナムが巴戦を行い、2試合ずつすることになった。これはいい迷惑である。
2月2日、4日、6日に実施されるが、2月6日の試合なんて決勝と同じ会場で決勝の直前に行われる。順位を決めるプレーオフの巴戦なんて聞いたことがない。
決定機をはずして落ち込むエースのサム・カー。