サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

U-17 WC 日本対アメリカ

2019-10-31 11:55:33 | 日記
今朝のU-17WC第2戦のアメリカ戦を見たが、中2日で先発メンバーを2人しか代えていないのはかなり無理がある。この組ではセネガルが一番強いのでこの試合に勝って決勝Tを決めておきたかったのだろう。それにしても中2日である。無茶苦茶な日程だ。


試合は初戦に負けてこの試合で勝ち点3が欲しいアメリカのモチベーションの高さ、ハイプレスとスピードに日本は苦戦した。前半はほぼ守っているだけ。後半56分にベンチスタートだった西川を入れた。そこから日本の攻撃が活性化し始めたが、中盤のミスでカウンターを食らうシーンも多く、0-0でドロー。日本はこれで勝ち点4だが、セネガルに負けても大敗しなければ2位抜けできることでしょう。



U-17って要するに高校生の大会だよね。それがワールドカップというんだから笑ってしまう。まあ今更そんなことを言っても仕方がない。この世代の国際大会を見るとGKのレベルが低く、DFが統率されていないチームが多い。高校生だのチームだから完成度が低く、GKを含めた守備のレベルがどのチームも低い。だからちょっといい攻撃の選手がいると目立ってしまう。


西川はこの世代では特にレベルの高い選手だろう。シュートの意識が高く、きゃしゃな割にはフィジカルも弱くない。ゴールを背にしてボールをもらって反転してシュート態勢までいくスピードが速く、強度も強い。将来の日本代表になるような選手だろう。


ポジションは1トップというよりは、シャドーかセカンドストライカーといったところか。シュート力があるのでトップ下ではもったいない。タイプ的には南野に近いかも知れない。

J1第31節 広島対浦和、橋岡のオウンゴールでドロー

2019-10-30 08:34:25 | 日記
ACL決勝のために前倒しとなった第31節は、圧倒的に広島が攻めたが決定機を欠き浦和が少ないチャンスをモノにして先制。これをこのまま守り切るかに見えたが、後半88分に橋岡が痛恨のオウンゴールを献上して1-1のドローとなった。お互いに勝ち点3が欲しい試合だったが、これはどちらに痛かったかといえば浦和にしてみれば致命傷だったかも知れない。


一般論として残り試合5試合で勝ち点5以上の差があれば、逆転は難しい。それはそうだ。直接対決がない限り自分が勝っても相手が負けなければ差が縮まらない。


昨日の試合の前の時点で浦和など5チームが勝ち点35。16位の湘南は勝ち点31。その差が4しかない。もし浦和が昨日の試合で勝ち点3を取れていれば勝ち点38になっていて、残留に大きく前進していただろう。


まあ現実的に考えて17位の松本、18位の磐田の降格はほぼ間違いなし。問題はプレーオフに回る16位である。残り5試合で湘南が3勝すれば勝ち点40まで伸びる。しかし現在の湘南にそんな勢いがあるかどうか。しかし1勝2分はありえる。とすればそれだけで勝ち点36まで伸びる。


浦和の残り4試合の対戦相手は鹿島、川崎、FC東京と上位が続き、最終節にガンバ大阪である。ACL決勝の2試合をはさんでボロボロになっているだろうから、4連敗もありえる。4連敗して湘南が追い上げれば抜かれる可能性もあるのだ。


湘南が最後に勝ち点3を取れた試合はなんと磐田相手の8月11日の第23節で、その後は2分4敗。しかも湘南の今後の対戦相手はガンバ、セレッソ、FC東京、広島、松本。最終節は松本との16位対決になるかも知れない。


とにかく降格プレーオフ争いは浦和と湘南になることでしょう。

右の専門家、遠藤康

2019-10-29 11:37:33 | 日記
ユーチューブに鹿島の情報を発信しているリクシルスポーツというチャンネルがあり、選手へのインタビュー、選手同士の対談などがある。各チームの選手間の人間関係を知るには、この類の対談を見ていると面白いことが分かる。


遠藤は2007年に鹿島に加入してから鹿島一筋。今年31才で実に13シーズン目である。年齢はともかくとして同じクラブで13シーズンもいるというのはなかなかすごいことである。リーグ戦では昨季までで242試合出場、43ゴール。攻撃の選手としては物足りないが右の専門家としてユーティリティはないが、4-4-2の鹿島の右のSHとして活躍できてきた。


今季はここまでのリーグ戦では先発3試合を含めて9試合に出場。ゴール1は淋しい数字だ。このまま出場機会を減らしていけば今季オフには放出される可能性もある。しかし本人が希望しない限り放出はないだろう。


遠藤は曽ヶ端の次に鹿島在籍が長い選手であるし、それも鹿島一筋のプロパーである。このような選手を大切にするのがいいクラブであるし、鹿島もそのひとつだろう。それに今季のように怪我人が続出すれば遠藤のようなベテランに頼りたくなる。


また遠藤は若い選手の面倒見がよく、人間的な包容力がある「神」と慕われている兄貴である。他のクラブから移籍してきた選手を真っ先に話し相手になるのは遠藤である。清水から移籍してきた白崎などは遠藤を頼りにしている。


右のスペシャリストであった遠藤は、そのユーティリティの無さのせいで出場機会を減らしてきたのかも知れない。逆に言えば左右でもトップ下でもできるようにチャンスを与えてこなかったチームの責任でもある。

あと3シーズンくらいは現役を鹿島で続けて、その後にアカデミーのコーチにでもなるのが遠藤にとっていい道だと思う。出場機会を求めてJ3,JFLのクラブに落ちていくのはちょっと忍びない。

サラゴサ

2019-10-28 08:57:00 | 日記
夕べのスポルティング・ヒホンvsサラゴサはサラゴサの不振をよく表していた。4-0でホームのヒホンが圧勝。サラゴサは3バックに変えて香川は3-5-2の2シャドーの左で先発。2シャドーだからボランチもカバーしなければいけないので、かなり深い位置にいることが多く、攻撃に絡めない。


サラゴサの問題点はボランチが弱いことにあり、ボランチから前にボールを進めない。香川は丁寧にボールを繋ぎ組み立てていくが、一人で突破するようなタイプではないので、周囲とかみ合わない。サラゴサの攻撃はなんというか、ボールはつながらないし、サイドのウインガーも弱い。CBも弱い。要するに全部弱い。だから負ける。


この試合は前半3分に早速失点。30分には退場者を出して万事休す。終わってみれば4失点で大敗。最初の5試合くらいまではよかったのだが、FWのラファエルという選手が病気で長期離脱して以来、低迷し出した。選手層が薄いといえばそれまでだが、この試合で試した3バックは機能しなかった。


フォーメーションというよりも、もっとプレスをかけてボールを奪取するという気迫が足りない。チームが不調なために選手も自信を失っているように見えた。


デポルティーボの柴崎はついにベンチスタートになり出場なし。チームも最下位でいいところなし。このままでは3部に降格する可能性も出てきた。


鳴り物入りでスペイン2部にきた香川と柴崎だが、ここまではパッとしない。

BeNeLiga

2019-10-27 09:33:17 | 日記
オランダリーグとベルギーリーグの上位クラブを集めて新リーグを創設するというプランがある。新しいリーグの名前はBeNeligaである。まだ両リーグによる検討、調査が始まったばかりで具体的な内容は発表されていない。


報道によればオランダリーグからはAjax, AZ, Utrecht, Feyenoord, PSV and Vitesse、ベルギーリーグからはGent, Club Brugge, Genk, Anderlecht and Standard Liegeの合計11クラブが新リーグを創設するという。11クラブだけでは数が足りないし、それ以外のクラブとの兼ね合い、スタート時期などなど具体的なことは発表されていないし、まだ協議段階というかメリットとデメリットを調査している段階である。


この類の話はよくあるし、代表チームは強いが国内リーグのクラブのUEFAにおける発言力が弱いベルギーとオランダがリーグのブランド力をアップさせたいという心理は分かる。


実現の可能性はともかくとして名前があがったクラブには日本人がたくさんいる。オランダにはPSVの堂安、AZの菅原。ベルギーにはヘントの久保、ヘンクの伊東がいる。ベルギーのクラブへ行く日本人選手はもっと出てくるだろう。


中堅クラブでプレーしている日本人選手も多いので、仮にオランダ、ベルギーのリーグから上位だけが抜けてしまえば、それ以外のクラブで構成するリーグは当然ブランド力も低下し収入も減る。選手の補強にも金が使えなくなる。となると日本人選手の移籍先が先細りになる可能性が大である。


だからオランダとベルギーのリーグ統合という単純な話ですまなくなるので、これから海外移籍を考えている若い選手はこの話を注視しておいたほうがいい。