FC東京とガンバ大阪の試合が新国立競技場で開催されて、FC東京のアルベル監督は新国立競技場での試合をもっと増やしてほしいと記者会見で発言。何が気に入ったのか知らないが、オリンピックスタジアムはフットボールには向かないと思う。これはどの国でも共通だろう。理由をあげてみよう。
①器が大きすぎる
オリンピックの開会式用に設計されているために、7万人とか8万人サイズである。そこに陸上トラックが併設されている。このためにスタンドからピッチまでが遠い。そしてこれが一番の問題点だが、ピッチに近いスタンドほど傾斜が緩い。器がでかいのでこうなるのだろうが、フットボール専用ならば10万人サイズでもスタンドの傾斜をきつくして、スタンドからピッチまでを近くする。
②交通の便が悪い
これはシドニーの問題かも知れないが、都心から20KMくらい離れた僻地に作られたために、最寄り駅までは近いもののアクセスは最低。それに数万人も押しかけると交通機関が電車だけなので試合が終わってから電車に乗るまでに1時間くらい待たされる。東京の場合はアクセスは最高。
③ピッチの状態が悪い
フットボール以外にコンサートなどを催行するために、そのたびにピッチが荒れる。シドニーの場合はラグビーも使用するので、とにかく芝が荒れている。ラグビーとフットボールを併用するのはやめたほうがいい。
④今さらながらフットボール専用ではない
陸上トラックを撤去してもピッチ全体のサイズは同じなので、ピッチが大きすぎてスタンドから見にくい。スタジアムはフットボール専用で4万人くらいのキャパがいい。
⑤フットボール専用スタジアムを都心に作れ
シドニーには改修工事中のシドニーフットボール・スタジアムがあるが、都心には近いが公園地帯にあり、交通アクセスはよくない。やはりアクセスがよくて、都心に近い立地が欲しい。代々木公園の計画はどうなったのか。