中日スポーツによると武藤嘉紀が神戸に移籍するようだ。”決定的となった”というスポーツ新聞特有の表現だから本当かどうかは分からないが、ギリシャのPAOKにレンタル移籍するという話もあったが、古橋の後釜を探していた神戸はマリノスの仲川にふられて武藤に目を付けたようだ。
さて武藤については2つ疑問が残る。
①まだニューキャッスルとの契約が2022年6月まで残っているので、完全移籍であれば移籍金が発生する。トランスファーマルクトによれば武藤の移籍金は250万ユーロである。3億円ちょっとだ。マインツからニューキャッスルに移籍した際は10億円以上はしたはずだから大暴落である。それでも神戸は払うのだろうか。
②神戸のオファーは複数年で年俸2億円以上らしいが、武藤はこれに見合うプレーができるのだろうか。エイバルでは公式戦で3ゴール2アシストというふがいない成績だった。こんな選手がJ1で活躍できるとは思えない。
8月下旬くらいから神戸で始動できるとして3か月くらいの10-12試合くらいで、せいぜい2-3ゴールだろう。どう考えても古橋の後釜には見えない。武藤といえば2018年ロシアWCのポーランド戦で、カウンターから飛び出して横にいたフリーの宇佐美にパス出さずに、シュートチャンスもパスチャンスもつぶしたプレーが思い出される。
今年29才だからまだまだできる年齢だが、武藤はマインツから移籍せずにそのまま残っていればそれなりに活躍できただろう。3シーズンで20ゴールをしていたし、怪我が多かったが健康であればもっとできたはず。はたして神戸ではどうだろうか。
ロシアWCポーランド戦の写真。