サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

FIFAフットボールアウォーズとバロンドール

2023-02-28 09:41:13 | 日記

昨日、FIFAフットボールアウオーズが発表されて、男子の年間最優秀賞はメッシが受賞した。あれ、これってバロンドールとどう違うのか、わかりにくいので解説してみよう。

 

まずFIFA最優秀選手賞は1991年に創設された。FIFA加盟国の監督と主将の投票で決定された。ちなみに1991年はローター・マテウスが受賞。1992年がファン・バステン、1993年がロベルト・バッジョ。うーん、歴史を感じるね。

 

2010年にこのFIFA最優秀選手賞とバロンドールが統合された。これで一挙に権威が強まったように見えた。しかし2016年にこの関係が解消されて2017年1月からFIFAフットボールアウオーズとなった。バロンドールは記者だけの投票で決まる。

 

バロンドールは1956年に創設されたフランスのサッカー専門雑誌のが設けたもので、これまでの最多受賞者はメッシの7回である。歴史と伝統をみれば、FIFA最優秀選手賞よりも圧倒的にバロンドールのほうが権威があると思う。サッカーの賞といえばバロンドールである。

 

サッカーダイジェストもバロンドールのように世界的に権威のある賞を創設すればいい。

 

メッシが2022年のFIFA最優秀選手に輝く!

今回の受賞はカタールWC優勝へのご褒美だね。


スコットランド  リーグカップ

2023-02-27 09:05:38 | 日記

昨日のセルティック対レンジャーズのスコットランドリーグカップ決勝は、古橋の2ゴールでセルティックが2-1で勝って優勝した。これでセルティックはリーグ戦、リーグカップ、そしてスコッテイシュカップの3冠を狙えることになった。あれ、カップ戦は2種類もある。これはイングランドでいえばFAカップとリーグカップがあるようなものだ。

 

決勝のメンツはほとんどがセルティック対レンジャーズになるから、どちらのカップ戦なのか区別がつかなくなる。昨日の試合のハイライトを見たが、2点とも左からのグランダーのクロスに古橋が合わせたゴールだが、これらのゴールシーンを見ていて疑問が出てくる。どうして古橋はこんなにフリーになれるんだろう?

 

古橋の活躍、素晴らしいゴールにケチをつけたくないが、レンジャーズにしてみれば古橋は絶対にマークしなければいけない存在のはず。それがゴール前で古橋が待ち構えているのに、全然マークがついていない。レンジャーズってこんなに脆いDFなんだろうか?

 

古橋はこれで今季の公式戦24ゴールだが、これだけの大活躍をしても同じイギリスのEPLのクラブからはあまりオファーが来ない。やはりスコットランドリーグのレベルが低く、なによりも選手の年俸が低いのがその証拠。

 

今夏にEPLの中位のクラブ、CPRとかレスターあたりから古橋にオファーがあってもいい。現在27才だがあと5シーズンくらいはトップフォームを維持できるだろう。トランスファーマルクトでは古橋の市場価値は6百万ユーロ(8億4千万)である。ずいぶん安いからお買い得だと思うのだが。スコットランドリーグの得点王なんだから一桁少ないのではないか。

 

 

本当にこの髪形は古橋に似合っていない。

 

 


ラリーガ バレンシア対レアルソシエダ 1-0

2023-02-26 14:43:16 | 日記

下位に沈み監督を交代したばかりのバレンシアとここ最近は不調のレアルソシエダが対戦。久保は右ウイングで先発。前節のセルタ戦で終盤にオウンゴールで追いつかれてドローだったソシエダは、下位のバレンシアをしっかりと叩いて勝ち点3が欲しかった。

 

しかし叩かれたのはレアルソシエダだった。久保は相手のマークに苦しみ、ソシエダは効果的にパスがつながらない。バレンシアの選手の気迫に押されたのか、すぐにボールを取られる。攻め込んではショートカウンターをくらう連続で、そのうちにカウンターから攻め込まれてオウンゴールで失点。CBのオウンゴールはこれで2試合連続。それだけ攻め込まれているからだ。

 

ソシエダはダビド・シウバが離脱してからほとんど勝てなくなった。それでも久保が何かしてくれるだろうとソシエダの試合を見るのが楽しみだが、この試合のようにチーム全体が何もできないとみていてつまらない。監督、選手はもっとつまらないだろう。

 

ダビド・シウバの偉大さがよくわかるわけだが、一人の選手の不在でこれだけチームが変わってしまうのも情けない。シウバの代わりを久保がこなせればいいのだが、久保もそこまでもできない、そもそもタイプの違う選手である。

 

ソシエダはこのままズルズルと順位を下げてしまうのだろうか。

 

このアウエーユニフォームの色はおしゃれではないね。

 

 


J1第2節、浦和、神戸、鹿島

2023-02-25 20:38:01 | 日記

横浜マリノス対浦和、札幌対神戸、鹿島対川崎フロンターレをOPTUS SPORTSがライブ配信してくれたが、キックオフが1時間ずれているだけだったので、最初の2試合は前半だけ。鹿島戦はフルで見た。

 

マリノス対浦和は2-0。浦和は重傷だね。点を取れるにおいが全くしないし、するのは失点だけ。2試合で得点0,失点4で連敗。そもそもどうやって点を取るのか、それが見えてこない。開幕5連敗くらいで監督解任でしょう。

 

札幌対神戸は1-3。神戸はこれで2連勝。昨季とずいぶん違う。大迫が好調なのがでかい。大迫がポストになって、周囲を使いチャンスを作り、自分でもシュート。復活したのか。武藤はフィニッシュに難があり、相変わらずの武藤だった。イニエスタは不在だったが、戻ってくればさらに神戸はよくなるのか。

 

鹿島対川崎フロンターレは後半終了間際からATの10分くらいから川崎が大逆転で1-2。前半から川崎が70%ボール保持したが、前線でボールが収まらず、サイド攻撃も工夫がない。鹿島が前半5分に知念のゴールで先制。どうして川崎は知念を放出したのか。レアンドロ・ダミアンも小林もいないんだから、知念がいれば絶対に先発だった。

 

後半38分にはCBの山村が決定機阻止で一発レッドで退場。これで2試合連続でCBが退場である。もう呪われているよ。一人少ないのに川崎が攻めて、後半44分にCKの流れから同点に追いつく。鹿島は肝心なところで守備が甘い。

 

後半ATにはまだ川崎が攻めてシュートを荒木がハンドで防いだとして、PK取られておまけに一発レッド。何をしているんだか。このPKを家長がコロコロPKを狙ったが、しっかりGKに止められた。普通はこれで試合終了のはずだが、PKを蹴った瞬間にPA内に鹿島の選手が侵入したとして、PKのやり直しで今度は家長がPKを決めて川崎が1-2と逆転。

 

このまま試合終了で、ほぼ負けが決まっていた試合を川崎が終了間際から2点取ってまさかの大逆転。こんな勝ち方もできるとは恐るべし。しかし川崎はボールは保持してもフィニッシャーがいないという構図はしばらく変わらないだろうし、車屋、登里などの怪我人。CBの退場者続出など、苦しい状態は続くでしょう。

 

荒木遼太郎に「2年目のジンクス」は関係なし。19歳で ...

痛恨のハンドで一発レッドでPK取られ、大逆転負けに貢献してしまった荒木君。

 

 

 


ジンバブエのファミリートータム

2023-02-25 09:07:38 | 日記

以前にも書いたネタだが、今日は詳しく書いてみたい。アフリカのジンバブエにはファミリートーテムという独特の一族、家紋組織がある。筆者には職場で知り合ったジンバブエ人の友人が2人いて、彼らからよく聞く話である。

 

ジンバブエの人口は1500万人くらいだが、この中に20程度のグループというか、部族というか同族がある。それぞれが動物の名前がついていて、筆者の友人はシュンバ(ライオン)とゼブラである。人口を20で割れば、1つのグループは50万人から100万人程度になる。

 

他にはマウントヒヒ、ゴリラ、象、サイなどがある。あなたもジンバブエ人に出会ったら、ファミリートータムは何かと尋ねるといい。ナイジェリアあたりではない風習なので、中央から東アフリカから南部の地域の風習なのかも知れない。

 

このグループ内には掟があり、同族どうしでは結婚できない。血が濃すぎるからだそうだ。ちなみにシュンバの友人の奥さんはゼブラで、シュンバの父親を持つ子供も全員シュンバになる。つまり父系主義なのだ。結婚できないといっても、愛し合う若者が気にしなければいいと思うのだが、掟を無視すれば村八分にあう。

 

100万人もいるグループであれば血が濃いも何も関係ないはずだが、知りあったときに必ず何のグループなのかを確認してからつきあいをはじめるのだそうだ。それに姓名でどのグループなのかがほとんどわかるという。

 

友人はオーストラリアに来てから20年以上だが、彼の子供たちはオーストラリア生まれで国籍もオーストラリアである。こちらで生まれ育てばもうオージーなのだから、シュンバもゼブラも関係ないと思うし、そんな古い風習に縛られなくてもいいと思うのだが、自分の子供たちが同族結婚をしたいと言い出したら、絶対に認めないそうだ。

 

なかなか日本人には理解できない風習だが、シュンバにはシュンバの掟がある。

 

ジンバブエの遺跡。国名はHouse of Stoneという意味である。