サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

宮市亮

2017-06-30 08:34:14 | 日記
堂安のオランダでの入団が発表された裏で宮市の大怪我も発表された。なんという不条理だろうか。アーセナルに加入したもののレンタル移籍を繰り返して、オランダ、ドイツに流れて、怪我がない状態でもパッとしないのに再びの大怪我。宮市のこれまでの負傷の歴史をたどってみよう。

2011年の2月にフェイエノールトでデビュー。宮市はこの時期が一番輝いていた。
2011年11月、アーセナルのリザーブの試合で負傷し、長期離脱。
2012年11月、ウイガン、リバプール戦で右足首の靭帯負傷し、長期離脱。
2013年3月、FAカップQFで再び右足首の靭帯負傷で長期離脱。
2014年3月、アーセナル、ハームストリング負傷で長期離脱。
2015年7月、ザンクトパウリ、親善試合で左膝前十字靭帯を断裂。9か月離脱。
2017年6月、ザンクトパウリ、練習で右膝前十字靭帯を断裂。

つまり2011年11月以降、離脱の期間の長短を別にして、怪我を毎年のように繰り返している。宮市も24才でこれからというときである。本人が一番悔しいだろうし、こんなニュースばかりを聞いているほうもつらい。

プロのサッカー選手でもほとんど怪我をしない選手もいれば、宮市やロイスのような怪我ばかりしている選手もいる。これは運だけなのだろうか。





若手選手の海外移籍

2017-06-26 18:04:15 | 日記
今月に入ってから堂安、鎌田と若手選手がヨーロッパに移籍することが発表された。この二人に活躍してほしいことは言うまでもないが、ひと昔まではJリーグで活躍してフル代表に呼ばれて、そこから海外移籍というのが通常ルートだった。

そして高卒からいきなり海外移籍、フル代表に呼ばれたことがない、あるいは呼ばれても定着したことがない選手が移籍するようになった。しかし残念ながらフル代表に呼ばれたことがない選手は、海外移籍しても活躍できていない例が多い。

たとえば宮市、平山、長沢、小野ユージ、永井などなど。結構多いわけだ。唯一の例外が香川だろう。香川なんて2010年WCは帯同メンバーだったのに、その2年後にはマンUに移籍するほどの選手になった。もっともその2年間が全盛期だったかもしれないが。

このような過去の例を見ると、海外移籍すればバラ色の選手生活が待っているわけはないことが分かる。大久保なんてスペイン時代に代理人にだまされて年俸を掠めとられたし、柳沢、小笠原だってイタリアで成功できなかった。

鎌田という選手のことはよく知らないが、堂安はこの年代で一番期待の高い選手だろうし、オランダからもっとレベルの高いリーグにステップアップしてほしいものだ。

堂安のオランダ移籍

2017-06-23 20:44:48 | 日記
ガンバ大阪の堂安がオランダのフローニンゲンにレンタル移籍することが発表された。完全移籍のオプション付きだから、19才の若手へのオファーとしてはいいほうだろう。堂安が海外に移籍するのは時間の問題だと思ったが、予想よりも早いことが意外だった。

堂安はガンバの主力として先発する試合が多いが、それはここ1,2年のことである。たしかにU-20 WCで活躍したことがオファーにつながったのだろうが、それでも所詮U-20である。フル代表ではないのだ。19才の若造だからレンタル料も安いだろうが、堂安のコメントを読むとフローニンゲンが単なる青田刈りではなく、戦力として堂安に期待していることがわかる。

オランダやベルギーのクラブはドイツのブンデスよりも1ランク落ちるので、財政規模も小さいだろうしブンデスのクラブが集められるようなタレントを獲得しにくいのかもしれない。だから堂安のようなピリッと光る原石というよりも、もうすでに原石以上の若手タレントを獲得したがるのだろう。

さりとてオランダだって厳しい環境であることは間違いない。堂安は英語もほとんどできないようだし、環境に適応するのにも時間がかかるだろう。

堂安のような若手のタレント、これからJリーグでブレイクして代表に呼ばれるであろう選手がこんなにも早く海外に移籍してしまうことは、Jリーグにとっていいことなのだろうか?

柴崎 岳

2017-06-21 10:46:47 | 日記
柴崎が昇格POで活躍しているが、テネリフェはホームとアウエーで戦い方がかなり違うようなので、明朝のホームでの第1戦を失点せずに勝てれば昇格へのチャンスが大きくなる。まあこれは試合をしてみないとわからない。このプレーオフはなかなかきつい日程である。中3,4日で4試合しなければならない。それもホーム&アウエーであり、テネリフェは離島であり、長距離移動が伴う。

さてテネリフェが無事に1部に昇格できたとして、柴崎は代表に復帰できるかどうかといえばかなり疑問である。柴崎はテネリフェではボランチかトップ下で起用されるが、代表ではボランチは長谷部が戻ってくると仮定しよう。4-1-2-3であれば、長谷場がアンカーで2列目を香川と並ぶことになる。ダブルボランチであれば香川がトップ下で長谷部とボランチで並ぶことになる。

ハリルのお気に入りはボランチならばいまのところ今野である。あるいは今野のようにボールを狩るタイプである。イラク戦では井手口と遠藤という守備的なタイプだった。しかしどう考えても柴崎は香川と今野のバックアップという位置づけだろう。

また柴崎のプレースタイルはボールをキープして、相手をできるだけ引き付けてタメを作り、スペースができたコースにスルーパスを流す。もちろんどの位置でボールを保持するかにもよるが、ハリルの言う縦に早いサッカーとは真逆である。ボールを持ったらすぐに縦にボールを放り込むのでは全然タメを作れない。

テネリフェでのプレーを見ても相手を引き付けてタメを作っている間に味方の選手が上がってくるのを待っている。ハリルのサッカーではすぐにサイドチェンジなどでボールを放り込んでウインガーを走らせているところだ。

このように考えてみれば柴崎がどんなにスペインでがんばっても代表に復帰できるとは限らない。鹿島のように4-4-2で左のMFであれば適材かもしれない。質の高いプレーができる選手だと思うが、代表では輝けないタイプと言える。

コンフェデ杯

2017-06-18 14:44:19 | 日記
昨日からコンフェデレーションカップが始まった。1次リーグだけでも6月17日から26日くらいまでかかる。勝ち残ったらさらにかかる。4年に一度のプレワールドカップとでも呼ぶべき大会だが、存在意義が疑わしい。

ヨーロッパベースの選手にとっては実にやっかいな日程である。大会前の合宿もあるので、6月10日から3週間くらいは代表に拘束される。ほとんどのクラブが7月第1週からトレーニングに入るので、休みが実質1週間程度になってしまう。大会が終わってから即クラブの合宿に合流するのではなくて、普通は1週間くらいは遅い合流が許可される。

毎年ポジションが約束されているようなスーパーな選手はいいが、ポジション争いの激しいクラブ、移籍したばかりのような選手は迷惑このうえない日程である。トレーニングの最初から参加してアピールしなければいけない。

2013年の6月にブラジルでコンフェデ杯があり、香川とチチャリートも参加した。チチャリートにいたってはそのあとにゴールカップもあってマンUへの合流がさらに遅れた。この結果どうなったのかといえば、二人とも監督交代の余波もありポジション争いに敗れた。

WC予選やWC本大会のような国際マッチデーに行われる国際試合への参加はまだいい。ビッグクラブであればあるほど、ほとんどの選手が代表に呼ばれているからさほど影響はない。しかしシーズンオフに開催されるような大会はやめたほうがいい。

日本は2000年、2004年、2011年のアジアカップチャンピオンだったからコンフェデ杯に参加することが多かった。コンフェデに参加することが代表の強化になるといわれ続けたが、けっしてプラスになったとは思えない、

オーストラリアが参加している今大会でJFAは当然オーストラリアをスカウティングするだろうが、こんな意味のない大会での試合ぶりはあまりあてにしないほうがいい。