サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

天皇杯 SF 神戸対清水 3-1

2019-12-22 11:41:23 | 日記
昨日の天皇杯SFを見たが、神戸がイニエスタの獅子奮迅の活躍で競り勝った。点差ほどレベルの差はなかったが、イニエスタがいるかどうかの違いだ。パス出しはうまいし、相手からプレスをかけられてもひょいっとかわしてしまう。昔ほどのスピードはないが、やっぱりイニエスタは上手いし、見ていて楽しい。


さてブラジル人選手を中心に清水の攻撃は迫力はあるが、守備がひどい。もっと守備を強化しなければ毎年残留争いに巻き込まれる。一方の神戸の穴はアンカーのサンペールだろう。3-1-4-2というか、3バックの前に1ボランチとしてサンペール。その前にシャドーというかインサイドハーフでイニエスタと山口。イニエスタはあまり守備しないし、山口は守備も攻撃もだから運動量が必要。


サンペールは1アンカーとしてボールを刈ることに専念すべきだが、本来パッサータイプの選手でフィジカルが弱い。この試合でも1対1で簡単にボール取られてピンチを招き、飯倉の好セーブで失点しなかった。それ以外でも自分でこけてボールロストした場面もあった。


ただでさえ、1アンカー脇のスペースを狙われるからカバーするスペースが多いのに、サンペールのような守備が下手な選手では弱点をさらしているだけ。かといって守備の弱さに目をつむるほどの攻撃のセンスがあるわけでもない。この選手がバルサにいたこと自体が不思議でしょうがない。


古橋君は技ありのゴールを決めて活躍。ベルギー、オランダあたりなら十分通用できるでしょう。後半途中から出てきた藤本ははずしまくっていた。GKと1対1になり、左にいた古橋がフリーだったのにあえて自分でシュートしてGKにブロックされた。藤本の焦りがよく分かるプレーだった。


決勝はサンペールではなく他の選手がアンカーであればという条件で、ヴィジャの引退試合という意味もあるので神戸のモチベーションが高いとみた。そういえば那須も引退かあ。

中島翔哉の今季初ゴール

2019-12-21 11:41:05 | 日記
中島翔哉がカップ戦でゴールを決めて今季の公式戦での初ゴール。その前のリーグ戦でも先発していて、2試合連続の先発だった。これまで監督から信頼されていなかったので、突然の変化に誰もが驚く。中島のプレーが格段に進歩したわけでもない。中島はそう簡単には変わらない。


4-4-2で中島はこれまで起用されてもサイドだったが、ボールを欲しがり真ん中に寄ったり、自分の前にスペースを作りたがりボランチよりも下がったりする。そして本来のサイドのポジションにスペースを空けて味方の守備が破綻する。これがポルトでも代表でも同じように繰り返された。


ポルトではこのまま戦力外になるかと予想していたが、それが突然のトップ下での起用でしかも初ゴールまで決めて見せた。中島が周囲の選手に合わせようとしないから、監督が仕方なく中島に合わせた戦術に変更したのか。他の攻撃の選手のフォームが落ちて中島を起用せざると得なくなったのか。理由は分からないが中島にとってはいい方向に向かっている。


さて中島は代表では左サイドで起用され続けるのだろうか。守備に難があり、ポジションを無視する選手はトップ下でしか使えない。しかしそこには南野がいる。南野はサイドもできるだろうが、あの器用さはトップ下でこそ輝くタイプだろう。こう考えていくと右サイドは堂安か伊東、左は中島ではなく古橋がいい。久保もいる。トップ下は南野。CFに大迫。つまり中島と南野は共存できない。


ポルトで中島がいいプレーをし始めたとしても、今までどうりに左サイドで起用しても中島と心中とことになってしまう。起用方法が難しい天才である。

古橋亨梧のストイックな生活

2019-12-20 08:10:09 | 日記
那須のユーチューブのチャンネルで神戸の選手紹介があり、古橋亨梧編が面白かった。古橋は中大サッカー部出身で中村憲剛の後輩である。プロからなかなか声がかからず、最後の最後でやっとFC岐阜に拾ってもらった。2017年から2018年8月まで岐阜にいて、岐阜での活躍を認められて2018年8月に神戸に完全移籍。2018年に多かったJ2からJ1へのステップアップ組である。


その後は外国人選手が多い中で今季はポジションを獲得して、今季はリーグ戦31試合に出て10ゴールと立派な成績を残せた。チームは低迷したが個人の成績としてはなかなかである。まだ1試合だけだが代表にも呼ばれた。


さて古橋は几帳面な性格で生活もかなりストイックである。那須の動画では神戸の練習日の様子を紹介している。これがなかなかすごい。


朝は6時半ごろに目覚まし時計なしで起床。
味噌汁、納豆、ごはんの朝食を取る。一人暮らしだから自炊。

8時にクラブハウス到着。練習は10時スタートだから選手の中では一番乗り。
朝食にチキンなどをクラブハウスで補充。

最初に風呂に入り、体をほぐす。その後30分ジョグ。
10時から12時まで全体練習。
クラブハウスでランチ。この日は筋トレもしたので炭水化物を多めに摂取。

肩の補強をしてまた風呂に入る。


午後は基本的にオフ時間だが、自宅でゲームなどをして過ごす。
自炊はたまにする。
夜10時から10時半に就寝。勝手に眠くなってくる。
睡眠時間を8時間以上取るのが大学のころからのルーティンである。


なかなかストイックな生活である。自宅マンションの玄関のドアーの裏にはモリ塩が置かれている。縁起をかつぐタイプだ。部屋は1LDKくらいの広さだと思うが、小ぎれいに片付いている。綺麗好きなんだろう。


ラリーガに行きたいのか、スペイン人選手が神戸には多いのでスペイン語を独学で勉強している。単語を覚えるだけでなく、ちゃんとノートを作って文章で覚えるようにしている。かなり凝っている。簡単な挨拶はできるようだ。


CR7は肉はチキンしか食べず、必ずサラダなどの野菜も一緒に食べる。古橋は多分そういうストイックな選手なんだろう。というかそういう性格なんだろう。来月で25才だから海外移籍を目指すのであれば来年の6月ごろがラストチャンスかも知れない。

日韓戦から見る課題

2019-12-19 08:21:17 | 日記
夕べの日韓戦から日本の課題を探ってみよう。コラムではいろいろな意見が出ているが一言で言えば弱いから負けたということ。


①ハイプレスのかわし方
韓国くらいの強いプレス、ハイプレスで来る相手はいくらでもいる。そのプレスが90分続くかどうかは別問題だが、少なくとも前半は相手の強いプレスが続く。そういうプレスにどう対処するかが日本にはない。


相手のプレスに対してズルズルと下がってしまう。これでは悪循環だ。ならばどうするか。ハイプレスにはハイプレスだ。前線からハイプレスをかけて相手のボールの出どころを抑える。ボールが取れなくても最低の相手の攻撃のスピードを遅らせることができる。そのためには前線が1トップ2シャドーではしんどい。


②ボールは運べるがシュートまで行けない
これは永遠の課題でしょう。克服策としては前線に人数をかけるしかない。とすると3-4-2-1ではなく、4-2-3-1か4-4-2で中盤を厚くするべきだった。


③選手の適材適所
仲川なんかはシャドーではなく、自分の前にスペースがあるウイングタイプの選手だろう。2シャドーでウイングバックが自分の前に出てくるからスペースがない。得意のドリブルもできない。もっとサイドに張り出してこその選手だろう。


④戦術の修正
前半で手も足も出なかったのだから、後半はフォーメーションを変えるなりの戦術修正の引き出しが欲しかった。これは言わずもがなかあ。


いくら五輪世代も含んだ若手中心のメンバーだったとはいえ、WC予選で韓国といっしょの組になれば相手はソンフンミンとかもっと強烈な選手が出てくる。日本もベストメンバーを組むとしても、個の強いメンバーの韓国が昨日のようなハイプレスで来れば、それに対処できるのだろうか。


E-1 日韓戦 完敗

2019-12-18 23:24:31 | 日記
前半は韓国のゴリゴリのプレスに負けて失点。ほとんど守っているだけ。前半を0-0でしのいでいれば少なくともドローにはできただろう。後半にガス欠することは覚悟で最初からあそこまで飛ばした韓国には拍手。


後半は日本もチャンスを多く作れたが、中央を固められるとサイドから崩すしかないが右の橋岡、左の遠藤はひどかった。特に橋岡はパスが雑で攻守で足を引っ張った。前の試合でもひどかった。とても代表に呼ぶレベルとは思えない。


鈴木武蔵もさえなかったし、上田は期待が大きい反面、これほどボールが収まらないと1トップとしては使えない。調子のよかった小川を起用すべきだった。


但し、この大会は選手をローテーションして起用していたので、勝負は度外視だったかも知れない。前半にあそこまで押し込まれたのだから後半から何らかの修正があってしかるべきだったが、選手を交代しただけで何も変わっていない。


パス出しがうまい大島を最初から起用していればよかったかも知れないが、フィジカルの弱さは井手口と似たようなレベルだろう。毎試合不評の佐々木はこの試合ではミスもなく3バックの中では一番安定していた。何とも皮肉である。


この試合にどうしても勝ちたい韓国とU-22の強化と考えていた日本ではモチベーションに差があったようだ。