五輪予選決勝、雑感

夕べというか今朝のAFC　U-23決勝の日韓戦を振り返ってみたい。まずテグさんも認めているように日本は０－２とリードされて、チンチンにされていた。韓国のFWに好きなようにフリーでシュートされて、どうしてプレスに行かないのか不思議なくらいにいいようにされていた。韓国は２点リードでしかも日本を圧倒していたので、楽勝と油断したのかも知れない。

日本は浅野投入から急に動きがよくなった。正確にいえば韓国の中盤でのプレスが緩くなり、韓国のDFの寄せが信じられないくらいに緩慢になり浅野にあっさりと振り切られて１－２。

この場面ならば普通ならばDFにもっと集中すべきところなのに、日本の左、つまり韓国の右サイドからフリーでクロスを上げられてしかも真ん中のDFの人数は５人いて、日本は二人だけだったのに矢島にフリーでヘッドされて同点。韓国のCBは完全にボールウオッチャーになっていた。一体何のためにそこにいるのか。

浅野の２点目は韓国のCBが浅野にあっさりと体を入れ替えられた。浅野が飛び出しGKと１対１となり勝ち越しゴール。日本のカウンターといえばカウンターだが、あまりにも浅野が抜け出せたのが信じられないような淡白なCBのもろさであった。

韓国が突然タイヤがパンクしたように守備が崩壊したために日本は勝てた。もっと守備がまともな国が相手だったら日本は勝てなかったでしょう。

韓国は五輪までにメンバーがどうの程度変わるのか知らないが、攻撃はスーパーだが後半途中から極端に失速していては１次リーグ突破も危うい。

日本は相手の足が後半に期待しているだけではなく、もっとボールが収まる攻撃が前半からできるチームにして欲しい。中島が大会MVPなんて冗談かと思った。４－４－２でも４－２－３－１でもいいけど、もっとボールキープできるFWが１人欲しい。それにはOA枠頼みか。以前、テグさんの雑談の中でOA枠は「オーバ・エイジ君」などどおやじギャグを飛ばしていたけど、準備期間を含めれば７月下旬から１ヶ月くらいは拘束されるリオ五輪にヨーロッパ組は出にくいでしょう。

大迫が出たいと言っているらしいけど、シーズン前の大事な準備期間で五輪に出ていたら所属クラブでポジション失うのは間違いなし。

OA枠使うならばCB、ボランチ、FWにそれぞれ欲しい。

五輪予選、決勝、日韓戦、最高の逆転勝ち

1点ビハインドだが、テグさんは先制されても先制しても勝利できると豪語していたけど、どうやって点を取るのだろうか。こっちはほとんど徹夜なんだから、もっと面白い試合を見せてよ。

後半２分、また失点。０－２。最低。この状況での２点ビハインドは非常に苦しい。韓国の前線はきれいにボールがつながるし、日本の攻撃はサイドからのクロスを跳ね返されて散発。

後半２２分に浅野がスピードにのり、GKをあっさりとかわす名人芸で日本が１点返して１－２。２３分には左クロスを矢島がヘッドで合わせて同点ゴール。２－２。

２４分には櫛引がビッグセーブでピンチを防ぐ。試合はオープンな打ち合いになってきた。

３６分に浅野の勝ち越しゴール。日本逆転！！

試合終了。最高の大逆転勝ちで日本優勝！！

五輪予選、決勝、日韓戦、HT,

決勝のキックオフはこちらの１時４５分である。これはしんどい。

韓国は最初からガンガン飛ばしてくる。特にPA外から来るシュートが怖い。前半２０分に左からのクロスをクリアできずPA内で合わせられて失点。０－１。この大会リードされたのは初めて。日本はボールがつながらず、シュートまでもっていけない。ボールへの寄せ、セカンドボールの取り合いでほとんど負けている。先制されたのはこの試合が初めてだが、イラン戦、イラク戦から前半から押されるというパターンは同じ。

日本は前線でほとんどボールが収まらないのに、韓国はきれいにボールをつなげる。うーん、どうやって点をとれるのだろうか。失点のにおいはプンプンだが、得点のにおいはしない。

前半終了。０－１でリードされている。ボール回しはイラクのほうがうまかったが、シュートの精度やらは韓国のほうが上か。とにかく日本はフィニッシュまでいけない。

中国スーパーリーグの怪

かつてというか今でもそうだが、金満クラブといえば中東の王族がオーナーのクラブか、ロシアのゼニトなどのクラブだった。中東はカタールがPSGを所有するなど健在だが、ロシアは最近とんと聞かなくなった。

その代わりにのし上がってきたのが中国のクラブである。広州恒大がリッピ、カンナバーロ、スコラーリを監督に迎えてブラジルなどからスーパーな選手を獲得してきた。そして中国スーパーリーグを席巻している。しかし獲得してきた選手はヨーロッパではさほどビッグネームというほどではなく、中国の他のクラブでもキャリアの最後に金を稼ぐ目的できた選手しかいなかった。そして例によって給料の未払いなどのチャイナリスクである。

しかし昨年あたりから広州恒大以外のクラブでもヨーロッパでもまだバリバリの代表クラスの選手を獲得するようになってきた。ローマからジェルビーニョ、インテルからグリアンなどである。ジェルビーニョといえばブラジルWCで日本を苦しめたコートジボワール代表、ローマの主力選手ではないか。

他にも代表クラスの選手を１部から昇格したばかりのクラブがオファー出したり、北京国安がザックを招聘したりと驚きの連続である。

そして疑問が沸き起こる。このようなバブル的な選手、監督獲得は果たしていつもで続けられるのだろうか？

中国の金満クラブは不動産などのデベロッパーがオーナーのクラブばかりで、財政基盤がしっかりしているとは思えないバブル企業である。中国経済のバブルがはじければ真っ先に淘汰されるような企業であろう。

まあACLで有名な選手が出てくるのであれば、ACLの魅力も増す。それは否定しないが、中国選手の強化にはなっていない。中国がWCや各年代のアジア予選を勝ち抜く常連となるにはまだ１０年以上かかることでしょう。

五輪予選 SF, ２－１、後半ロスタイムに勝ち越し、五輪出場決定！！

前半はセカンドボールを拾われて、それを取り戻すまでかなり苦労していた。ルーズボールへの寄せがイラクのほうが早くてそれが苦戦の原因。イラクは人数をかけてボールを回していくので、そのために両サイドがガラガラになるシーンが多い。日本はサイドの裏から攻めていけばチャンスは作れるはず。あとはフィットネスの強いほうが勝つ。

６０分あたりから膠着状態。しかし日本の攻撃は遅くてフィニッシュまでいけない。逆に６７分に大ピンチがあったが、なんとかしのいだ。本当にヒヤヒヤである。

６９分に足をつっていた鈴木からオナイウへ交代。南野もいまいちなので、浅野を出してほしい。

７８分に久保から浅野に交代。

８１分にイラクのシュート。かなり危なかった。危ない場面のほうがチャンスよりも圧倒的に多い。全然ゴールのにおいがしない。イラクも足が止まっているけどね。

後半ロスタイム、残り１分で勝ち越しゴール！！

原川の見事なシュートでした。これでやっと五輪出場が決まった。弱い、弱いと言われながら、しのいでしのいで最後に粘って勝ち越すとは神がかり。

次のSFは韓国に勝ってもらって、決勝は日韓戦が見たい。