サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

アジアカップ ラウンド16 ウズベキスタン対タイ、サウジ対韓国

2024-01-31 11:23:15 | 日記

ウズベキスタン対タイ 2-1

ウズベキスタンが前半に先制して、後半にタイが追いついて同点。しかしウズベキスタンが勝ち越しゴールを決めて逃げ切った。結果だけを見れば接戦だが、個のレベル、トラップ、フィジカル、パスなどすべてがウズベキスタンが上だった。

 

タイは前回2019年もラウンド16で負けているが、ベスト8に入るようにならなければアジアの中では上のレベルに行けない。アジアカップは前回から24チームになり、弱い国も混ざっているのでラウンド16に進むのはタイでも簡単だろう。

 

サウジ対韓国 1-1,PKで韓国

韓国は5バックでスタートしてかなり守備的だった。前半はサウジにいいようにボールを支配されて、後半1分にサウジが先制。後半15分あたりから韓国は4-2-3-1にシステムを変更して、ギアを上げてきた。それでもなかなかゴールできない。

 

後半ATの残り2分くらいにやっと韓国が同点ゴール。延長戦になり、両チームに決定機があったが決まらずにPK戦に突入。韓国のGKが2本止めて韓国が勝った。韓国の戦い方には疑問が残る。後半ATも含めて最後の20分くらいは攻撃的だったが、どうして前半からそういう攻撃ができなかったのか。前半はあまりにも守備的だった。

 

韓国のQFでの相手はオーストラリアだが、オーストラリアは中3日、韓国は中2日。そして韓国は120分戦って疲弊している。韓国はオーストラリアに勝てればSFはヨルダンと再戦。そして決勝は日本である。

 

サウジのマンチーニ監督は、PK戦を最後まで見届けずにロッカーに戻ってしまった。選手が最後まであきらめずにプレーしているんだから、それはないだろう。

 

試合が終わる前に逃げ出したのか。
 
 

アジアカップ ラウンド16 イラク対ヨルダン、カタール対パレスチナ

2024-01-30 10:56:03 | 日記

イラク対ヨルダン 2-3

ヨルダンが先制し、イラクが追いつき、最後にヨルダンが逆転するというシーソーゲームで、ヨルダンが勝ち切った。この試合の問題は主審がイラクのエースのアイマン・フセインを2枚のイエローカードで後半32分で退場させたことにある。これがなければ間違いなくイラクが勝っただろう。イラクの守備も不安定だった。

 

アイマン・フセインは前半48分にハイボールを競ってヨルダンの選手と接触したが、ファールを取ってもらえなかったことで主審に抗議して、それに対してファガーニ主審はフセインに1枚目のイエローを出した。前半にヨルダンが先制した際にピッチ脇で4,5人のヨルダン選手が、座り込んで草を食べるゴールセレブレーションをしたが、これはおとがめなしだった。

 

後半30分にフセインが逆転ゴールを決めて、ゴール裏のイラクサポーターまで駆け寄り手を振っていた。普通はここまででよかったと思うが、フセインはなんとピッチ脇に座り込んで前半のヨルダン選手たちと同じような草を食べるゴールセレブレーションを始めた。これはヨルダンに対する意趣返しのようにも見えた。

 

このフセインの一連のゴールセレブレーションを遅延行為と見たのか、ヨルダンチームに対する反スポーツマンシップと判断したのか、ファガーニ主審は2枚目のイエローをフセインに出して退場させた。そしてヨルダンは後半ATに2点取って逆転勝ち。フセインが退場にならなければイラクが勝っていただろう。

 

このファガーニ主審は元々はイラン人で、国際主審としても有名である。2015年アジアカップの決勝、オーストラリア対韓国も担当しているし、CWC,2018ロシアWCも選ばれている。AFCの中では有名な主審である。2019年にオーストラリアに移民して、現在はAリーグで主審をしているし、AFCの国際審判でもある。イランを離れた理由は、アミ二事件というスカーフをしていなかった女性が殺された事件がイランであり、それに対する抗議を示すためである。このためイラン協会はファガーニ主審をリストから削除している。

こういう反骨の精神を持つファガーニ主審が何らかの意図をもってフセインを退場としたかどうかは分からないが、2枚のカードの出し方が、あまりにも恣意的でありフセインを狙い撃ちにしたようにも見えた。今大会最大の問題となるだろう。

 

カタール対パレスチナ 2-1

3バックでスタートしてカタールは、DFラインのほころびからミスで失点。しかし後半から4バックに変更して、そこからリズムを取り戻してあっさりと逆転し、逃げ切った。カタールの弱点は3バック時のDFラインとボランチの間のライン間の守備が脆い、ここをつかれると失点しやすい。


しかし攻撃はやはりスーパーで、優勝候補であることは間違いない。

 

ファガーニはどうしてフセインを退場させたのか。

 

 


アジアカップ ラウンド16 オーストラリア対インドネシア、タジキスタン対UAE

2024-01-29 12:54:45 | 日記

オーストラリア対インドネシア 4-0

インドネシアは日本戦と違い、かなり前に出てきた。しかしそれが裏目に出てしまった。まあ、前に出てきても守備的でも負けることは同じだから、男らしく逃げずに負けることも大事か。前半7分にオーストラリアがオウンゴールで先制。これでインドネシアのゲームプランが崩れた。

 

その後、前半で2-0,終わってみれば4-0とオーストラリアが圧勝。インドネシアは弱かった。だいたい1次リーグで勝ち点3のチームが決勝Tに進めることがおかしい。オーストラリアがこの4試合で失点1のみ。もちろん対戦相手にもよるだろうが、守備は安定している。

 

オーストラリアはQFでサウジと韓国の勝者と対戦する。ここが山場だろうね。いい試合が見たい。

 

タジキスタン対UAE 1-1 PKでタジキスタン
前半にタジキスタンが先制。その後決定機を3,4回作ったが、すべてはずした。あそこで1点でも取れていればもっと楽に勝てていた。UAEは後半ATに追いついて、その後延長戦、そしてPK戦になり、タジキスタンが接戦を制した。

ポゼッションも戦力もUAEのほうが上。しかしタジキスタンは泥臭く守った。もっと決定力があればいいのだが、最後のシュートのところでDFに囲まれてボールを取られる。だからゴールできない。初出場でベスト8は歴史を作ったと言えるが、まあここまででしょう。

QFはおそらくイラクとあたる。フィジカルの差でイラクに圧倒されそうだ。

 

タジキスタンがベスト8進出。

 


クロップ監督退任

2024-01-28 09:09:44 | 日記

リバプールのクロップ監督の今季末での退任が発表された。今季はここまでEPLで首位と好調を維持しているのに、どうしてこのタイミングで発表なんだろうと違和感があったが、負けが込んで解任よりも自分から勇退のほうがいいのだろう。2015年から9シーズンだからかなり長かった。

 

さてクロップ退任で影響を受ける選手を予想してみよう。次期監督のチーム構想にもよるが、現在のメンバーにプラスアルファとしてもこのまま今季優勝できれば、大幅な補強は考えにくいし。それに新監督が他のクラブからの引き抜きだとすれば、準備期間も短くなる。そうすると新たな補強はスムーズにいくとは考えにくい。

 

今シーズンで主力ではあるが、毎試合、あるいは大事な試合を先発できていない選手は不安だろう。そしてクロップに弱点はあるが重宝されている選手は特に危ない。代表格はアーノルドだ。右SBとしては攻撃はスーパーだが、守備はざる。守備を重視する監督ならば先発にはしたくない選手である。あるいはアーノルドをSBではなく、前目のポジションにするということも考えられる。

 

アーノルドほど話題の多い選手はいない。リバプールの攻撃の要でありながら、最大の弱点でもある。いつも思うが、アーノルドはどうして守備を強化してこなかっただろうか。守備の弱さは天性のものとあきらめているのか。

 

そして我らが遠藤航である。新監督が遠藤をどう評価するか。噂どうりにシャビ・アロンソが監督になれば遠藤のこともよくわかっているからいいかも知れない。こればかりは新監督次第だ。

 

 

シャビ・アロンソはリバプールに来るのか?

アジアカップ 1次リーグ総括

2024-01-27 08:39:52 | 日記

1次リーグが終わり16強が揃った。この16強とい表現はおかしい。そもそも24チームから16チームなんだからよほど弱くなければ落ちない。6グループから1位、2位が抜ければそれで12チーム。ラウンド16にするための4チームは単なる数合わせなんだから、全然16強ではない。やはり最初から16チームで開催すべき。

 

さて1次リーグを見て感じたことを列挙してみよう。

 

①日本と韓国の不振
ヨーロッパベースの選手が多い日本と韓国は、シーズンを抜けて参加する選手はクラブに戻ればポジションがないかも知れない。それがモチベーション低下につながっている。もちろん選手は否定するし、ピッチに出れば一生懸命にプレーする。アジアカップの1月開催は2011年以降続いているし、次回はサウジ開催だからまた1月だろう。代表召集を辞退しないかぎりアジアカップの宿命からは逃げられない。

 

②アジアカップの思いと精神論
どのチームが熱い思いをもってプレーしているのが画面からも伝わってくる。それはサポーターも同じ。韓国対マレーシア戦でマレーシアが逆転ゴールを決めた直後のスタンドのマレーシアサポーターは号泣している人もいた。マレーシアのような弱いチームがあの韓国に逆転したんだという感動なんだろう。

 

ラウンド16の対戦相手が決まり、日本戦についてのバーレーンの選手のコメントが響いた。「男らしく負けたほうが逃げるよりもいい」である。気合入っているねえ。こういう相手をなめてかかると痛い目にあう。

 

③中東チームが好調
カタール、サウジ、イラン、イラクなどが好調である。スタンドの声援もそうだし、気候も合っているのだろう。FIFAランクだけでもう強弱はつけられない。

 

④WC予選とアジアカップの違い
2次予選でも3次予選でも日本、韓国はWCアジア予選はたやすいだろう。1グループに6チームが入り、H&Aで総当たりすれば選手層の厚さ、異動の際のチャーター便手配など運営面の差が出てくる。だからどうしても総合力で上の国が勝つ。

 

ところがアジアカップは1か月と長いが短期決戦のカップ戦である。一発勝負の決勝Tなんてなにが起こるか分からない。だから格下の国でも強い相手に一泡食わせようとして挑んでくる。総合力よりもモチベーションがものをいう。

 

⑤いくら10連勝をしてきてもアジアカップをなめたら勝てない
今回の日本代表は史上最強という触れ込みだった。しかしふたを開けてみれば不振の極み。強い時と弱い時の差が極端でチームが不安定。全く史上最強ではない。もう誰もアジアカップをなめていないだろうから、ここからが本番と思いたい。

 

いよいよ真打登場か。