サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

今年はBUSH FIREが多い

2019-12-04 10:59:01 | 日記
オーストラリアでは山火事のことをBUSH FIREと呼ぶ。燃える場所が山というよりもBUSHだからだ。日本で山火事というと標高が高い地域での山だろうが、オーストラリアは日本のような山脈が少なく、平地でも人により開発されていない地域、国立公園に指定されて開発ができない地域はほとんどがBUSHである。


このBUSHはほぼユーカリの森である。またオーストラリアの樹木は90%くらいがこのユーカリの常緑樹で、オーストラリア国内を旅するとどこに行っても景色が同じである。ユーカリ以外生えてないからだ。


さてお分かりのようにユーカリはオイルを拈出するので火がついたらあっという間に燃え広がる。夏の乾燥した時期に気温が高くなると、ユーカリに火がついてBUSH FIREになる。これがオーストラリアのBUSH FIREの典型的な構図である。


BUSHは山沿いの国立公園地域だけなく、シドニーから15-20キロも離れればたくさんある。特に地方に行けば町以外は全部BUSHである。オーストラリアは大都市に人口が集中する都市国家で、シドニーから100キロも離れれば人口が希薄なBUSHしかない地域になってしまう。


そういう人があまり踏み込まないBUSHで火事が起これば広がりやすいし、それが住宅地に近いことも多い。毎年BUSH FIREは12月下旬から1月中に集中するのだが、今年の夏は雨の少ない高温少雨のため11月からBUSH FIREが頻発。シドニー周辺でもいたるところで発生して、その煙とにおいが都心部まで風に乗ってやってきて、我が家でも外に出ると焦げ臭い日が多い。


地球温暖化の影響で雨の少ない気温が高い気象となり、クリスマス前後から真夏になり、最高気温が40度近くなるのでもっとBUSH FIREが多く発生するだろう。


雨も少ないので取水制限も始まっていて、ホースで散水する自宅での洗車は禁止となっている。この程度では焼け石に水だと思うのだが、洗車できないし雨が少ないせいで埃っぽいので、やたらと汚い車が目に付く。


もっと雨が必要だ。