サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

リバプールをいじる

2020-11-30 09:25:55 | 日記

昨日、職場でマンUファンのジンバブエ人とリバプールファンのエジプト人と顔をそろえたので、週末のブライトン対リバプールの試合について盛り上がった。論点は2つ。どうしてVARはリバプールが嫌いなのか。どうしてリバプールは最近パッとしないのか。

VARについてはもう運が悪いとしか言いようがない。VARにいじめられることもあるし、VARに助けられることもある。不条理と言えば不条理。VARがある限り、その運営方法について問題提起していくしかない。

リバプールの不調の原因ははっきりしている。故障者が8人もいて、そのほぼ全員が主力だからだ。この試合についてはエジプト人は「南野は全く役に立たなかった」と南野を全否定。まあおっしゃるとうりなので、反論しようもなかった。


順位を見ればトットナムは昨日の試合でチェルシーと引き分けたので、リバプールと同点首位である。マンUは6位あたりをウロチョロしていて、強いような弱いような状態。


リバプールではっきりしていることは、主力が揃うのに時間がかかるようであれば、1月の移籍市場で補強するということだ。つまり南野に残された時間はせいぜい2か月。週末の試合を見る限りでは、インサイドハーフで先発起用されることはもうないだろうということだ。


ブライトン対リバプール 1-1

2020-11-29 09:26:11 | 日記

南野はリーグ戦で今季初の先発。DFとMFに怪我人が多いので仕方なく起用された感が強い。試合はリバプールにとってはベストとはいいがたい内容で先制したものの、後半ATにPK取られて1-1ドロー。しかも2回もVARでゴールを取り消されてPKもVARでくらったものだったから、VARでマイナス3点のようなもの。シュートも少なく、チーム全体の調子が落ちているようにみえた。

 

さて南野は4-3-3の中盤で先発。3枚の中盤はファビーニョがアンカーでダウン3になることが多いので、ミルナーと二人でボランチというかインサイドハーフになる。左右の位置をミルナーと頻繁に交換していた。このポジションにはボール奪取と効果的なパスを出す能力が必要だが、南野にはどちらもない。ボールロストも多いし、守備になった時のスピードもない。やはり南野にはこのポジションは合っていない。

 

そもそも南野はパスの出し手というよりも受け手というタイプだし、自分の思うとき、欲しい場所に味方からボールが出てこない。指で指してここにボール頂戴というジェスチャーを頻繁にするが、試合全体の中でそのジェスチャーに対してボールをもらったシーンはゼロだった。見ていてかわいそう。周囲から浮いている。

 

かといってフィルミーノ、サラー、マネ、ジョッタの前線に入れるのも無理。となるとインサイドハーフしか生きる道はないが、他にこのポジションに向いていて能力の高い選手も多いので、この試合はたまたま起用してもらっただけ。

 

怪我人が戻ってくるかどうかにもよるが、この試合を見る限りは次節の先発はありえないだろう。本来ならば4-4-2のセカンドトップか4-3-3ならば中盤を2ボランチとトップ下にした場合のトップ下に向いている。要するに守備をする必要もなく、トップの選手とワンツーしながら狭いスペースを突いていくというタイプだから、現在のリバプールには合っていないということになる。


ACL決勝T

2020-11-28 08:24:17 | 日記

まだグループリーグが終わっていないACLだが、決勝Tを予想してみよう。本来ならばH&Aの2試合だが、決勝まで1発勝負である。優勝チームは2021年ACL本大会への出場権がもらえる。これがこれまでと違うフォーマットである。

 

東地区のラウンド16には各グループの1位と2位が勝ち残り、合計8チームで争う。E組1位とF組2位。E組2位とF組1位。H組とG組の1位、2位もそれぞれたすき掛けで対戦する。ここまでの成績をもとに対戦相手を予想してみよう。

 

JクラブのいないE組は北京が1位、FCソウルが2位でほぼ決まり。F組は蔚山現代が1位、FC東京が2位に入れるかも知れない。このため、ラウンド16は北京対FC東京、FCソウル対蔚山現代となるだろう。

 

G組は神戸が1位、水原三星か広州恒大が2位。H組は横浜マリノスが1位、上海上港が2位。このため、ラウンド16は神戸対上海上港、横浜マリノス対水原三星(または広州)となる。

 

この予想どうりとなれば東地区の8チームは、日本が3、中国と韓国は3または2となる。つまりAリーグはゼロ。3チームも出ているのに全滅。これはひどい。ここまで各チームが4試合消化して、メルボルン・ヴィクトリーが1勝しただけ。あとは1分け、10敗。ここまでひどいとAリーグからACLに参戦する意味がなくなる。

 

ベスト8以上は予想がつきにくいが、超過密日程の中でどう選手をローテーションするかに左右される。個人的にはイニエスタのいる神戸に優勝して欲しい。


神に最も近い人間

2020-11-27 08:12:48 | 日記

マラドーナが死んでからアルゼンチンは3日間の喪に入った。マラドーナを追悼する人々が街に繰り出して嘆き悲しんでいる。その内の一人が「デイエゴは神に最も近い人間だった」と形容したことには驚いた。そこまで崇拝されているとは知らなかった。さてふと疑問が沸き起こった。神様のような男はどうして、ドラッグと酒におぼれたのだろうか。もっとまともな人生を送れなかったのだろうか。

 

死者に鞭打つのはよくないだろうが、マラドーナの場合は崇拝と批判が両極端だと思う。さてここでまた疑問が沸き起こる。マラドーナとメッシはどちらが偉大な選手だろうか。もちろん時代も違うので、フットボールの戦術も全く違う。同じところは4人でも5人でも相手のDFを抜き去り、圧倒的な突破力でゴールを決められる選手ということだ。

 

同じところは背が低いことだ。メッシは171cmだがマラドーナはなんと165cmである。身長が高い方が有利だが、165cmでもレジェンドなのだから、164cmの中島翔哉も問題ない。

 

最大の違いはマラドーナは1986年WCのアルゼンチン優勝の立役者で、5ゴール、5アシストと大活躍。マラドーナの大会と言われた。メッシはいつもシルバーコレクターである。マラドーナは代表でもクラブでも輝いたが、メッシは代表ではだめ。もっともメッシの場合はアルゼンチンを優勝させなければだめという期待が高すぎるせいもある。

 

現在の現役の選手で「神にもっと近い人間」とは誰になるだろうか。メッシかCR7か。メッシの場合は「神の子」と呼ばれていた。アルゼンチン人は選手を神に形容したがる。


さよならデイエゴ

2020-11-26 08:01:04 | 日記

今朝デイエゴ・マラドーナが死んだニュースを聞いてショックを受けた。享年60才。長年不摂生がたたり健康不安だったが、まさか60才で死ぬとは思わなかった。60才代で監督をしている人はたくさんいるし、まだまだフットボール界に貢献できただろう。

 

マラドーナの一番の思い出は1993年10月31日のシドニーに行われた1994年アメリカWCの大陸間プレーオフの第1戦、オーストラリア対アルゼンチンである。当時33才のマラドーナは10番でキャプテン。前半37分にバルボのゴールでアルゼンチンが先制。このゴールのおぜん立てをしたのがマラドーナだった。

 

右サイドを相手DFを3人引き連れていたが、しつこく粘って絶妙なクロスを上げた。そのクロスにバルボがヘッデイングで決めた素晴らしいクロスとゴール。その後にオーストラリアが1点返して1-1ドロー。ブエノスアイレスでの第2戦は1-0でアルゼンチンが勝ち、アルゼンチンがきわどくWC出場を決めた。ただしWC本大会にマラドーナがどうなったかはご存知のとうり。

 

さてこのシドニーでの試合のアルゼンチン代表には、若きガブリエル・バチスチュータも先発していた。オーストラリア代表にはオレリオ・ヴィドマー、マーク・ボスニッチなどがいた。時代を感じさせる。

 

マラドーナはもっとまじめな人生を送っていれば、もっと長生きできただろうし、フットボールレジェンドとしてFIFAで活躍できただろう。しかしそれではマラドーナらしくなかったかも知れない。現役のフットボール選手が晩年に太ってしまう人はいるが、マラドーナほどに体形が変化してしまった例も珍しい。

 

さよなら、デイエゴ。