サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

決勝T オランダvsメキシコ、コスタリカvsギリシャ

2014-06-30 14:23:23 | 日記
1試合目のオランダvsメキシコは熱帯にあるスタジアムでどうして日中のキックオフなのか疑問である。サンパウロなどの南部であれば日中でもいいが、猛暑の日中のゲームはプレーの質を落とす。

高温、湿度が影響っして前半はどちらも低調な動き。メキシコは1対1に強く、かなり押していたが30分あたりからスローダウン。オランダはロングボールをファンペルシーとロッベンに放り込むだけ。

後半48分にメキシコがドス・サントスのミドルで先制。しかしこの先制点が早すぎたのかメキシコは引き始めた。守ろうとしたのかガス欠なのか知らないが、オランダ相手に後半に守ってはいけない。

88分にCKからのこぼれ玉をシュナイデルがミドルを決めて同点。後半ロスタイムにロッベンがダイブ気味のPKを取り勝ち越し、2-1でオランダが逆転勝ち。つまりメキシコは5分ほどの間に2点失点したのだ。

あと少しでオランダに勝てるところを逆転負けしてしまった。しかしロッベンのPKは主審の主観にもよるが70%はダイブに見えるけど。

それでも試合途中からフォーメーションを変更して試合の流れを引き寄せるオランダのファン・ハール采配は天下一品。マンUでの采配が楽しみである。

2試合目はコスタリカvsギリシャはPKまでもつれて接戦は接戦だが、スペクタクルではない低調な試合だった。
堅守とカウンターで似たようなスタイルの両チームだが、攻撃力ではコスタリカのほうが上だと思ったが、コスタリカの攻撃は実にさえなかった。

コスタリカが後半52分に先制。これで一挙にコスタリカペースかと思ったら、66分にイエロー2枚で退場者を出してしまいギリシャに流れを与えてしまった。

後半ロスタイムにギリシャがドルトムントのソクラテイスのゴールで同点に追いついた。延長に入ったが、コスタリカは一人少ないだけなのに完全に引いてしまいPK戦を待つ態勢。

ギリシャは延長の30分間に決めなければいけないのに、攻めあぐねて結局PK戦で負けてしまった。なんとも情けない負け方である。

決勝T ブラジルvsチリ、コロンビアvsウルグアイ

2014-06-29 12:46:08 | 日記
ブラジルvsチリは前半と後半が全く違う試合だった。ブラジルは前半はガンガン飛ばした。特にマルセロがフィジカルでぶっとんでいた。マルセロ、フッキ、ネイマールの3人が左サイドから攻めてチリを苦しめた。しかしあれだけ攻めたのにCKからの1点だけだったのが痛かった。

チリはマルセロからフッキのスローインボールをフッキがトラップミスして、それをかっさらってサンチェスがDFのすきをくぐって同点ゴール。あの一瞬の隙からゴールできるんだからすごい。

後半、延長とブラジルは攻めあぐねてチリのカウンターを浴びた。それでもなんだかんだといってもPK戦を制して勝ったんだから、ブラジルは持っているということか。

チリはもう少し攻めたかった。あとちょっとのところで大金星だったので惜しかった。試合終了後にネイマールが感極まって泣いていたが、この男は泣き上戸のようで織田信成を思い出した。

コロンビアvsウルグアイはハメス・ロドリゲスのための試合だった。スアレスの代わりにファルランが起用されたが、相変わらず運動量も少なくスピードもない。前半は引くのがウルグアイのプランだったようだが、ロドリゲスのスーパーなミドルシュートで先制されてそれが狂った。

後半早々にもロドリゲスが追加点をあげて2-0でコロンビアが快勝。スアレスのいないウルグアイは何もできなかった。

日本相手に得点したロドリゲスが活躍してくれたのでなんだかほっとした。ロドリゲスにかもにされるのは日本だけではなかったのだ。

現在はモナコでプレーしているが、ここまで5ゴールの大活躍だからビッグクラブからのオファーが来ることは必至。

4年前との比較

2014-06-28 17:43:51 | 日記
2010年南ア大会で日本は2勝1敗で1次リーグを突破しラウンド16でパラグアイにPKで負けた。2014年ブラジル大会は1分2敗だが、それでは4年間で劇的に戦力が落ちたのだろうか。筆者は戦力はさほど変わっておらず、戦術で異なる結果が出たと考えている。もちろん相手も違う。

2010年では4試合で得点4、失点2である。
カメルーン戦では1得点。これは相手の守備のポジション取りが悪かったからで、松井の右からの山なりのクロスがさほどスーパーだったわけでもなく、本田のシュートもかなりごっつあんに近い。失点0。

オランダ戦ではスナイデルのシュートを川島が真正面だったにもかかわらずにパンチングミスしてファンブルしたもので、川島がちゃんとクリアできていれば失点0だったはずだ。得点0。

デンマーク戦は3得点のうち、2ゴールは相手のGKのミスというべき幸運なもの。3点目は相手がリスクを冒して前に出て来たから取れたもの。日本の失点は長谷部がPA内でPKを取られたものだから、運がなかった。

つまり4得点のうち3点はかなり運がよかったから取れたもの。運がなければ得点0だったかも知れない。それはともかくとして2勝できた最大の原因は堅守だったからである。阿部をアンカーにしてボランチとCBを固め、サイドバックも攻撃よりは守備重視だった。

2014年は3点取られたら4点取るという発想だったが、4点取れなかったから負けた。攻撃重視だったから当然失点も増えた。
3試合で2得点6失点である。

このように比較してみると得点は内容的にはさほど違いはない。違いは守備がもろくなったことだ。シュートが枠に飛ばない、相手のDFブロックを崩せない、メンタルが弱いなどなど外国のメデイアのコメントを引き合いに出していろいろ報道されているが、そんなことは4年前と現在、現在と4年後ではさほど変化しないのだ。デンマーク、スコットランド、アイルランド、ノルウエーあたりだって何十年たってもレベルは変わっていない。

弱いチームはしっかり守ってカウンター。セットプレーからチャンスを作る。これしかないのだ。これを実践できたのがイランのケイロス監督だったので、ケイロスの戦術には感心した。身の丈にあった戦術である。2試合目のアルゼンチン戦でメッシにゴールされなければよりよい結果が出たかも知れない。

日本人選手が急にファンペルシーやロッベンになれるわけもないし、ユース年代を見てもあっと驚くようなスーパーな若手もいない。だから日本の戦術は4-3-3を基本として守備重視にするべきである。

大会15日目 韓国も弱し

2014-06-27 12:35:56 | 日記
1試合目はG組 USAvsドイツ
ドイツはゲッツエの代わりにポドルスキー、ケデイラの代わりにシュバインシュタイガー(このドイツ的な名前が好きです)を入れて、4-3-3だった。結果は1-0でドイツが勝ち、USAも何とか1次リーグ突破した。

このドイツの4-3-3は興味深い。二人のCBと両SBは普通のDFラインであるが、ボランチは真ん中にラーム、左右にクロースとシュバインシュタイガー、前線は真ん中にミューラー、左右にエジルとポドルスキーという豪華な布陣である。

守備の要はボランチのラームだ。時にはDFラインのセンターに入り、SBが上がった場合はその穴を埋める。左SMが真ん中に寄ればそれをカバー。つまり誰かがいなくなった場合のポジションカバーである。これが大変機能していた。ラームは本来SBの選手だし、身長も低い。それでもセンスのよさで危機管理をしている。

前線の3人が強烈だから3人でも得点できるのだから、実にうらやましい。もっともポドルスキーはゲッツエと比べるとレベルが下がる。

日本もCFはいてもいなくても同じなんだから、守備を固めるためにも4-3-3のほうがいいと思うのだが。

2試合目はポルトガルvsガーナ
ポルトガルが接線を制して2-1で勝った。ロナウドがゴールしたが、それ以外にも決定機が少なくとも3回はあったが全てGKにセーブされた。今大会はロナウドの大会ではなかった。

やっぱり故障上がりということもあったし、ポルトガルは今回もロナウドとその他だった。


3試合目はH組 韓国vsベルギー
韓国は初めから気迫は感じたが、DFがクリアしてもすぐにボールを渡してしまうし、あのでかいFWはでかいだけの独活の大木だった。前半終了間際にベルギーが一発レッドで退場者を出して、後半は韓国リードかと思われたが、悲惨な結果に終わった。

数的有利にもかかわらず、逆に失点して0-1で敗戦。攻めているように見えてもPA外からのミドルだけ。セットプレーでFWにあわせるのか思ったが、空中戦もほとんどなし。実にちぐはぐ。

韓国はアルジェリアに4-2で負けたのが響いた。アルジェリアなんてそんなに強いチームでもないし、なんで4失点もしたんだろう。

最後はH組 ロシアvsアルジェリア
1-1のドローでアルジェリアが初の決勝T進出。アルジェリアの後半のCKの際にロシアのGKの顔にレーザービームが照射された。それが影響したかどうかはわからないが、GKがクリアミスして失点。

ロシアには気の毒な事件だった。

これで1次リーグが終了。残り16試合。アジアの弱さばかりが目立った。なんともコメントしようがないね。

大会14日目 イランはあまりにも弱い

2014-06-26 12:06:56 | 日記
1試合目はF組 ボスニアvsイラン
イランは勝ち点3ならば勝ち抜ける可能性があり、それなりに前に出て来たがジェコのスーパーなゴールで先制された。

その後ボスニアが追加点をあげて3-1でボスニアの初勝利。

イランは守っているだけならばそれなりに守れるが、点を取ろうとするとバランスが崩れて失点してしまう。一応1点とれたものの、3試合で1点である。アジアレベルではイランの攻撃もそれなりにハイレベルだろうが、WCでは悲しいかな全く通用しない。

しかし守備はいいので攻守の切り替えを早くしてダエイのようなスーパーな選手がでてきたら、イランはもっと強くなれるでしょう。

2試合目はF組 アルゼンチンvsナイジェリア
オープンな打ち合いで3-2でアルゼンチンが打ち勝った。木星からきた男という新しいキャッチフレーズをもらったメッシの活躍がすべて。FKから直接決めたが、ひょっとしてFKからの直接ゴールは今大会初めてではないだろうか。本当にスーパーである。

メッシの調子が上向いてきたのでアルゼンチンはいいところまでいくだろうと予想したいが、そのためには守備があまりのもお粗末。守備には目をつむってメッシで点を取るということか。

3試合目はE組 エクアドルvsフランス
フランスはベンゼマを残したがかなりメンバーを代えてきた。後半5分にはA・バレンシアが一発退場になりフランス有利になったものの、結局0-0でドロー。勝ち点1で御の字だろうが、こういう中途半端なことをしていると、決勝Tでその反動がでるぞ。

4試合目はスイスvsホンジュラス
ホンジュラスはあまりにも弱かった。守備も弱く攻撃も決定力なし。よくこのレベルで予選を勝ち抜けたものだと感心してしまう。スイスはスーパーなタレントはいないが、総合的にレベルが高い。

エクアドル、ホンジュラスなどを見ていると弱いチームの共通点がよくわかる。当たり前だが、守備が弱く攻撃に工夫がないことだ。ここまで弱くても1次リーグを突破したのはギリシャだけだが、そのギリシャは堅守である。