サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

関東大演習を嗤う

2015-04-29 21:39:26 | 日記
サッカーとは全然関係ないネタです。

信濃毎日新聞の主筆だった桐生悠々が昭和8年に「関東大演習を嗤う」という社説で、陸軍が当時行った防空演習を皮肉った。そのために陸軍の反発を招き、社説執筆の翌月には退社を余儀なくされた。

この社説の詳細は、グーグルでもして読めばすぐ分かります。

桐生悠々への批判はまず在郷軍人会からのクレームから始まった。それが信濃毎日新聞の不買運動につながり同社は主筆を守りきれなかった。

筆者はこの話を学生時代にあるジャーナリストの講演会で聞き、まさか日本がこのような状況になることはありえないと感じたことを覚えている。30年前ぐらいの話である。

さて現在の日本の状況は昭和8年当時に似つつある。サザンオールスターズが批判されてデモが事務所に来たり、在郷軍人会がネトウヨと呼ばれる人々に代わった。

たった一人の思惑によりわずか2年半でここまで日本が変化するとは思わなかった。

桐生悠々が生きていればこんな社説を書いたはずだ。「米議会での演説を嗤う」

ドルトムントvsフランクフルト

2015-04-26 17:45:02 | 日記
今朝のドルトムントvsフランクフルトをみたが、フランクフルトはあまりにも弱かった。DFから中盤まではまあいいのだが、前線で全くボールをキープできない。前線で簡単にボールをロストするので、そのあおりでカウンターをくらうの繰り返し。長谷部はボランチというかアンカーのようなポジションで危険なボールをカットするが、それだけでは失点は防げない。とにかくあの攻撃では点を取れない。

ドルトムントは前節と今節と相手がよわかったせいもあるが、やっと連係ができてきた。しかしあまりにも遅かった。残り4節とドイツカップを全部勝つつもりで頑張るしかない。

香川はだいぶフォームが戻って来たようだが、ミキタリアンとクッバがだめ。瞬時の判断が遅い。そこはパスでなくてシュートだろうという場面が多い。ミキタリアンは移籍の噂もあるが、今シーズンを見ている限りでは何処に行っても再生できないような気もする。

シーズン後に移籍・放出される選手、新たに来る選手と入れ替わりが多そうで、来季のドルトムントは完全に違うチームになり、新監督のもとで違う戦術になる。

昨シーズンのマインツでの戦術からすれば、1トップが常にオフサイドトラップを破る、DFラインの裏を取るといった”するり"と抜けるスピードのある攻撃になるのではないだろうか。

仮にそうであればやっぱり岡崎さんの登場ということになるのだろうが。

ACL第5節、WSWvs鹿島

2015-04-21 22:18:12 | 日記
シドニーは昨日から朝から晩まで強い雨と風のひどい天気だ。気温も日中の最高気温が17度くらいまでで、とても秋とは思えない寒さである。

そんな中ACLのワンダラーズ対鹿島の試合をパラマッタスタジアムまで見に行った。友人の筆者の娘の3人でいったが、雨が強く本当に試合があるのかと疑問だったが、サッカーは雨では中止にはならない。

座席は2階の屋根でカバーされているスタンド席だったが、時折雨が強風で吹き込んでくる。見ているほうも大変である。そんな中日本から来た鹿島サポがゴール裏に陣取る。屋根もなくみなさんずぶぬれ。20人くらいだろうか、彼らの熱意には本当に頭が下がる。しかもこの試合で勝ち点3取れなければ終わりである。

平日の雨天の夜のせいか観客は5200人と寂しい。ワンダラーズは今季のAリーグで10クラブのうち9位と低迷している影響もあるのかも知れない。

試合は前半からワンダラーズの動きがよかった。20分くらいにまずワンダラーズが先制して1-0。鹿島は玉際も弱く、仕掛けもなくボランチあたりからの攻撃がほとんどできない。実に単調な攻撃で鹿島のJリーグでの低迷を象徴しているかのような試合展開である。

コンデイションから考えれば後半は鹿島はガス欠するだろうから、ワンダラーズが2-0か3-0で完勝するかと思った。

しかし後半になってから逆にワンダラーズの足が止まって、トップにボールを放り込むだけの単調な攻撃になった。前半にはボールを取りに行かなかった鹿島も積極的にボール奪取するようになり、66分に同点。ロスタイムには前節のリプレイのように勝ち越しゴールをあげて見事な逆転勝ちで最終節の望みをつないだ。

前半は抑えて、後半にギアアップするというのが鹿島のゲームプランだったのだろうか。でもそんな器用なことができるとは思えない。まあとにかくやればできるじゃないか。わざわざ日本から来てずぶ濡れの鹿島サポは大喜びだった。

ドルトムント vs パダーボルン

2015-04-19 18:57:12 | 日記
クロップの退任が発表されてからの初めての試合、しかもホームだからドルトムントはモチベーションが高いはずだが、前半はべたっと引いてきたパダーボルンにてこずった。引いた相手にボールは支配できるがゴールできないという今シーズンの典型のような試合。

前線はとにかくスペースがない。香川はトップ下で先発だがボランチ、SHあたりまで下がることが多く、そこからボールを散らすためにいいパスを出せるがフィニッシュに絡めない。香川はとにかくスペースがなければ何もできない選手だ。

ロイスが欠場してスペースを作り出せる選手がおらず、これは後半もこのままゴールなしで0-0のパターンのように見えた。

後半になり相手がガス欠したせいかスペースが出来始めて終わってみれば3-0の圧勝。香川もやっと今季3点目のゴール。残り5試合でせめてあと2点は欲しい。

香川のポジションというかチームでの役割をみていると、DFまたはボランチからのパスを次につなぐパッサーになっている。次とはトップのFWまたはSHの選手になるから、それらの選手がパスを交換しあってフィニッシュまでいくというパターンである。

すると当然のことながら香川はパスを出した時点でかなり深い位置にいることが多い。パスを出してから猛スピードでトップまで駆け上がればいいのだろうが、さほど足が速い選手ではないのでどうしてもこぼれ玉を狙うことしかできない。

2010~2012の2シーズンは、パスをもらいフィニッシュまでいくという役割だったのでもっとゴールに絡めた。今シーズンはパッサーになりきるという監督からの指示なのかどうかは分からないが、ボランチにシャヒンがいないので香川がこうするしかない。

来季の監督は来週発表されるようだが、戦術が変われば香川のポジション、役割も変わるだろう。それに主力がかなり抜けて新しい選手が多く加入される。そうするとただでさえ周囲との連係でプレーする選手だから、来季も難しいだろう。

試合数が多すぎるWCアジア予選

2015-04-16 09:27:25 | 日記
WCアジア予選の2次予選の組み合わせが決まったが、2次、3次と合計18試合もしなければならない。クレージーといわれる南米予選と同じ試合数である。

最大の問題点は参加国が多いくせに強豪と弱小のレベルの差がありすぎて、予選をする意味がないことだ。だいたいミャンマー、ブータン、チモールなどと同じフォーマットで予選をすることにどういう意味があるのだろうか。

1次予選でもっと数を絞るべきだ。そしてシード4カ国程度はダイレクトに最終予選に出場できるようにする。最終予選参加国を10カ国くらいにしぼり、シード4カ国、2次予選から6カ国で計10カ国で最終予選をする。

今回の2次予選は40カ国が参加だから、シード4カ国を除けば36カ国。これを6カ国に絞る。または1次予選でもっと絞り込んで2次予選参加国を24ぐらいにする。24から6だったらまあまあ無理がないだろう。

これから2017年6月くらいまでの2年間に18試合こなすということは、国際マッチデーはほとんどがアジア予選に使われることになる。移動ばかり多くて消耗するだけのアジア予選。本来ならば他の大陸のWC常連国と強化試合をすべきなのに、をれができなくなってしまう。

JFAは韓国、オーストラリア、イランと共同でフォーマット変更を強く主張すべきだ。