サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ピッポ・インザーギ

2020-06-30 09:51:43 | 日記

イタリアの伊達男、ピッポ・インザーギ監督が率いるべネヴェントがぶっちぎりでセリエBを優勝して、来季のセリエAへの昇格を決めた。べネヴェントは2016/2017シーズンに初めてセリエAに昇格したが、昇格1年目で開幕14連敗という新記録を作って見事に降格。

 

ピッポは2019から3年契約で監督に就任して3年目にセリエB優勝を果たした。ピッポの選手としての成績はここでは触れないが、監督としての成績を考察してみよう。

 

2014/2015シーズン ACミラン。10位でシーズン後に解任。本田がいたシーズン。

2016/2018の2シーズン、ベネチア。1年目に3部リーグで優勝して、2年目にセリエBで5位。

2018/2019の途中。ボローニャ。21節で18位と不振、解任。

2019/2020 べネヴェント。1年契約でセリエBで優勝。来季の契約はどうなるのだろうか?

 

このように見ると下部リーグでは昇格請負人ともいえる素晴らしい成績を残すが、セリエAの監督をやるとクラブの戦力にもよるだろうがイマイチである。というか全然だめである。せめてEL圏内に食い込めればいいのだろうが、ACミランでもボローニャでもだめだった。

 

中堅以下のクラブを任せられる監督には、2つのタイプがある。降格させないように踏ん張ることだけを求められる監督と、あくまでも上昇を求められる監督である。もちろん常に優勝争いができるクラブならばいいのだろうが、セリエAならばユベントスとインテルくらいだ。残りのクラブはドングリの背比べである。

 

ピッポの場合はセリエBで昇格請負人をしているほうが評価も高いだろうし、セリエAでは戦力の整っていないクラブを任せられるよりはセリエBにいたほうがいい。現役時代は色男だったピッポも白髪が目立ち、すっかりオヤジになってしまった。それでもやっぱり格好いい。


王鶴潤

2020-06-29 11:41:23 | 日記

最近よく見かける女優に王鶴潤(ワン・ホールン、英語名レイニー・ワン)がいる。現在25才でまだ主演を張るほどではないが、売り出し中の若手である。ここ2-3年のドラマにちょこちょこ出ていて、あれ、この人どこかで見たなあと思って調べてみると、やっぱりワン・ホールンだったなんてことが多い。

 

例を挙げてみよう。

2018年 「フーヤオ」の佛莲

2018年「如意伝」の恆媞公主

2018年「明蘭」の華蘭

2019年「長安24時」の闻染

2019年「金枝玉葉」の昭华公主

これらはすべて時代劇だから、お姫様とか金持ちの娘役ばかりである。面白いと思ったのは「明蘭」では主人公の明蘭の姉の華蘭を演じているが、実際は明蘭のチャオ・イーリンのほうが7才も年上である。しかしチャオ・イーリンはかなりの童顔なのでそれでも苦しくない。

 

またワン・ホールンは演じる役によって、雰囲気が全く違う。もちろんヘア、メイク、衣装の影響だろうが、演技力によって全く違う雰囲気になれる。たとえばフーヤオの佛莲と明蘭の華蘭では違う女性にしか見えない。

 

中国のドラマは時代劇が多く、日本では現代劇はあまり放送されないが、インタビューの時の素顔を見せるとまた別人になる。不思議な女優である。

 

「明蘭」の華蘭

「王鶴潤」の画像検索結果

 

「フーヤオ」の佛莲

「王鶴潤」の画像検索結果

 

「王鶴潤」の画像検索結果


大迫2ゴールでブレーメンはプレーオフへ

2020-06-28 08:33:26 | 日記

なんだやればできるじゃないか。ブレーメンは勝っても負けても順位に関係ないモチベーションの低いケルンに6-1で大勝。これでデユッセルドルフがまさかのお付き合いで負けてくれたので、16位に浮上して7月2日と6日のH&Aでの昇降格プレーオフに回ることになった。降格間違いなしという瀬戸際まで追い詰められたが、やればできるということを証明できた。

 

大迫はこのゲームで2ゴールをあげて、今季リーグ戦で8ゴール目。6月に入ってから6試合に先発して4ゴールと大活躍。とはいえ、この6試合は2勝4敗だったから、これを4勝にできていれば15位にすべりこめていたかも知れない。まあ降格を回避できたのだから御の字かも知れない。しかしまだプレーオフがあるのでどうなるかは分からない。

 

さて大迫は6月の活躍ができていればクラブもここまで苦しまずにすんだことだろう。大迫は負傷もあっただろうが、好不調の波が激しい。今年30才でトップフォームを常に維持するのが難しいのかも知れない。しかし33~35才くらいでもトップフォームにいる選手だっている。岡崎だって頑張っているんだから、大迫はまだ老け込む年齢ではない。

 

この試合で対戦したケルンにはモデストがいた。2016/2017シーズンで大迫はケルンでモデストと2トップを組んで7ゴール6アシストと活躍。モデストはケルンでの2シーズンで40ゴールと爆発。この二人がいたころのケルンは強かった。

 

モデストは今季のケルンでは4ゴールとパッとしないので、来季はブレーメンに移籍して大迫とコンビを組みなおしてはどうだろうか。


クレイグ・フォスター

2020-06-27 08:18:44 | 日記

元オーストラリア代表でSBSテレビのフットボール解説者のクレイグ・フォスターが18年間のSBSでの務めを辞めることになった。フォスターは1969年生まれで、ヨーロッパではポーツマスとCPRで合計3シーズンプレーしたことがある。MFとして代表でも1996年~2000年の4年間で29キャップ、9ゴールだった。選手としての成績は大したものではないが、その才能は解説者として開花した。

 

戦術に詳しく、的確な解説は論理的で実に面白かった。フットボールへ情熱も絶大で、特に草の根からのオーストラリアのフットボールの底上げを提言し続けた。以前、ワールドユースへの出場権をかけたアジアユースの大会で1次リーグ敗退したユース代表監督に、結果がでなかったのだから責任を取れとライブ放送で迫り、その監督と大喧嘩になったことがある。結果的にその監督は更迭されたが、日本のメデイア、特にテレビの解説がここまで言える人はいない。

 

フォスターは人権問題活動家としても有名で、アムネスティの難民問題大使も務めている。2019年にオーストラリアのローカルフットボールの選手であるバーレーン人が、バーレーン政府からの拘束依頼を理由にタイで拘束された事件があった。フォスターはこの事件に反応して、フットボールファミリーを動かしてFIFAに直訴した。

 

つまりクレイグ・フォスターはフットボーラーでも解説者でも人権活動家でもあり、高い見識をもつ男である。SBSテレビの後はどのような活動をするのか知らないが、日本でもフォスターのような解説者が出てきて欲しい。


リバプール優勝

2020-06-26 08:01:49 | 日記

リバプールが30年ぶりの優勝を飾った。冬に加入した南野はほとんど何もしていないように見える。マネ、サラー、フィルミーノという鉄板の前線にもかかわらず、それなりにチャンスをもらっていたがアピールできなかった。本人も悔しいだろうし、期待が高かっただけに残念である。今季は残り7試合だが、少ない出番を活かすことができなければ、来季もベンチスタートばかりだろう。

 

さて30年ぶりの優勝ではあるが、多少後になるがリバプールのイメージは90年代のロビー・ファウラーとステイーブ・マクマナマンの二人である。そして大黒柱のイアン・ラッシュ。この3人は強烈だった。ステイーブ・マクマナマンがレアルマドリードに移籍した当初にチームメイトの中で英語を話す選手がいなくて、これはどうしたもんかと途方に暮れていたときに唯一英語で話しかけてくれたのがセードルフだったという話が面白い。

 

もっと昔のリバプールは1970年代の強かったころかな。三菱ダイヤモンドサッカーで紹介されるチームはほとんどがリバプールだった。ちょっと古すぎて若い人には無理かなあ。ケヴィン・キーガンがいたころである。キーガンはリバプールでの公式戦323試合100ゴールを残した。リバプールのアイドルであった。

 

キーガンはバロンドールを2回も受賞した名選手だったが、監督としてはクラブでも代表でもパッとしなかった。名選手は名監督にあらずの典型であった。南野もキーガンのような選手になれればいいのに。