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こころが詰まってくると、時をり、このアルバムを聴きたくなる。
『生と死の幻想 』。
『残氓』とともに、70年代のキースのカルテット(+アルファ)の代表的な名作ですが、そんなことよりも、原題の「死と花」よりも日本版タイトルのイメージ通りの甘美な世界が素晴らしい。
久しぶりに聴いたけれど、その鮮度は少しも落ちてゐない。
キースの演奏には、2度出逢ったことがあります。
スタンダーズ・トリオでの演奏と、新日本フィルだかとの競演。
トリオの演奏は言はずもがなの快演でしたが、確かモーツァルトのピアノ協奏曲は「なんで?」といった印象の残演でした。
彼ほどの人が、しゃっちこばったモーツァルトを奏でても、何も面白くはなかった。
そこには、キース・ジャレットも居なければ、モーツァルトも居ない。
小生の棚には、そのたぐいのアルバムはありませんが、2、3度聴いた記憶があるバッハも、「なんで?」といふ印象で、ただただ美音が流れてゐただけでした。
とまれ、若きキースの才能に改めて脱帽しながら、降り続く雪の日の夜を楽しむ。
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