やまがた好日抄

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Claudio Abbado - Mozart Requiem in D minor, KV 626 - Requiem/Kyrie

2012-11-08 | 音楽を
Claudio Abbado - Mozart Requiem in D minor, KV 626 - Requiem/Kyrie


先日、NHKでモーツァルトのレクヰエムを取り上げた番組がありました。

なにげなく見てゐたのですが、若い日本のモーツァルト研究者の方が、この曲を、生きる希望の曲として、新たなモーツァルトの作曲家への道の一里塚として研究してゐる、といふくだりで感心しきりでした。

天才少年から、売れっ子のピアニストになり、偉大な交響曲作家になり、そして、新たに、宗教曲作家として、バッハやヘンデルの楽譜に学んだ対位法の手法を駆使して、ドラマティックなミサ曲を作り上げた、としてゐました。

勿論、歴史としては、彼の命は間もなく終ってしまふのですが、なるほど、この曲は絶命の曲ではなく、新たな時代に打って出る曲を作った、といふ解釈はとても面白かった。

そして、そのサンプルとして、番組の後半に、今年の夏の、アバド/ルツェルン・フェスティバル・オーケストラの演奏が流されてゐました。

とても素敵な演奏でした。

アバドがカラヤンの命日だかに演奏したモーツァルトのレクヰエムの演奏が棚にありますが、さほど感銘を受けないものでした。

彼は、大病を越えて、その演奏に凄みをましてきました。
この演奏も、それほどドラマティックに仕上げてゐるものではありませんが、とても細やかな悠々とした名演です。
何よりも、アバドと深い関係にあるスウェーデン放送合唱団の声が素晴らしい!!

ホールの天井にスッと消え入る高音の美しさ!
勿論、破綻のない合唱力!

小生の棚にも、スウェーデン放送合唱団が参加したCDやらテープやらDVDはたくさんありますが、いつも、見事のひと言です。

NHKの番組では、前半だけだったので、消化不良になり、もしかしてー、と動画を探したら、細切れに、でも全曲がアップされてゐました。
お好きな方は、順を追ってご覧になるとよい、です。

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