シュナイダーハンのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、昔から、好きでした。
特に、シュナーダーハンのファンといふ訳でもないのですが、この演奏は、LPの頃から、愛聴のひとつです。
今回、たまたま、幾つかの演奏を色々聴いてゐて、なるほどと思ったことは、質実剛健のやうなシュナイダーハンのヴァイオリンの音色ではなく、バックのよさでした。
1960年代前半、まだ名門ベルリン・フィルは野性味のある、豪快な音を出してゐました。
まだ、妙に気取った高域は強調されてをらず、中音域のどっしりとした、ドイチェのオーケストラでした。
そして、小生が好む、その時代のベルリン・フィルをドライブする1960年代のオイゲン・ヨッフムの堂々とした指揮振りが目の前に浮かびます。
まだ若造だったハンティンクが、30台前半だったでせうか、華々しく名門コンセルト・ヘボウのオーケストラの指揮者になりながら、けれどその若さを心配する周囲がつけた後見人が、ヨッフムでした。
小生、天邪鬼なもので、能や歌舞伎を見るときに、いつも後見人の姿をみてゐます。
後見人とは、主演の演者をサポートする役ではなく、主演者が急に倒れたときに、間髪おかずその演技の続きができる人です。強靭な神経と、強靭な技術を有してゐる人です。
ヨッフムも、この頃、”オランダの宝”のオーケストラの後見人を任されたくらゐです、この頃の演奏は、きはめて充実してゐて、でもその割りに表にでてゐないのがとても残念です。
でもまあ、しばし、年末のベートーヴェンのヴァイオリン・コンチェルト!
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 Op.61
特に、シュナーダーハンのファンといふ訳でもないのですが、この演奏は、LPの頃から、愛聴のひとつです。
今回、たまたま、幾つかの演奏を色々聴いてゐて、なるほどと思ったことは、質実剛健のやうなシュナイダーハンのヴァイオリンの音色ではなく、バックのよさでした。
1960年代前半、まだ名門ベルリン・フィルは野性味のある、豪快な音を出してゐました。
まだ、妙に気取った高域は強調されてをらず、中音域のどっしりとした、ドイチェのオーケストラでした。
そして、小生が好む、その時代のベルリン・フィルをドライブする1960年代のオイゲン・ヨッフムの堂々とした指揮振りが目の前に浮かびます。
まだ若造だったハンティンクが、30台前半だったでせうか、華々しく名門コンセルト・ヘボウのオーケストラの指揮者になりながら、けれどその若さを心配する周囲がつけた後見人が、ヨッフムでした。
小生、天邪鬼なもので、能や歌舞伎を見るときに、いつも後見人の姿をみてゐます。
後見人とは、主演の演者をサポートする役ではなく、主演者が急に倒れたときに、間髪おかずその演技の続きができる人です。強靭な神経と、強靭な技術を有してゐる人です。
ヨッフムも、この頃、”オランダの宝”のオーケストラの後見人を任されたくらゐです、この頃の演奏は、きはめて充実してゐて、でもその割りに表にでてゐないのがとても残念です。
でもまあ、しばし、年末のベートーヴェンのヴァイオリン・コンチェルト!
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 Op.61
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