やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

至福のブラームス

2011-07-12 | 音楽を
Brahms symphony No.2-1M (1/4) Carlos Kleiber Vienna Philharmonic

(第1楽章)

いつも高画質、良音質で良心的な動画をアップされてゐる方が、クライバーのブラームスの2番をリ・メイクアップされた。

改めて聞きなほした。
カルロス・クライバー/ヴィーン・フィルの、まさに、至福のブラームスである。
この日のプログラムは、前半がモーツァルトの36番、そして、ブラームスの2番だった(らしい)。

気まぐれなドタキャンもされず、結構機嫌もよささうで、そしてヴィーン楽友協会のホールでのヴィーン・フィルとのモーツァルトとブラームスー。
カルロスの指揮姿を見つめる聴衆の、ひとつ胸をなでおろした微笑が見られる。

オペラは兎も角、滅法狭い(否、狭くしてゐた)彼のコンサート・レパートリー。
モーツァルトも数曲、ブラームスも数曲、ベートーヴェンも数曲、あとはシューベルトにマーラーがわずかかー。

決して、調子にのって全曲なんての方向には、間違っても進まなかった。
けれど、しかし、そのわずかなレパートリーの演奏の、なんと見事なまでの姿かー!

このブラームスの2番も、音を紡いで紡いで、仕上げはヴィーン・フィルの渋く、甘味な音色に委ねてゐる。

いつものやうに、テンポはやや速めながら、こんなに音にたっぷりと浸れるブラームスは、そうザラにはない。

その姿からは、疾走して逝った天才指揮者の炎が見へる。



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