先日、カラヤン/ヴィーン・フィルのDVDでモーツァルトのレクヰエムを聴いてみたら、
結局、矢張りダメでした。
何故か、棚には、カラヤンのモツ・レクはベルリン・フィル盤とヴィーン・フィル盤があるのですが、ともにカラヤンの美学は聴けるけれど、モーツァルトの音楽は聴けない。
棚を探ってゐたら、ヴァルター/ヴィーン・フィルの古いライブ盤があった。
老ヴァルター80歳の時、だといふ。
まるで遺品のやうに、アメリカ西海岸で、臨時のオーケストラでステレオ録音を始める前の、稚拙な音のモノーラルですが、頭の部分から、その音に心をえぐられる。
ピリオド奏法に席巻された昨今では、ヴァルターの音作りは余りにも時代がかってゐるけれども、小生のやうなオジさんには、時折、その甘味さがたまらなく愛しいときが出現してしまふ。
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