やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

何と素敵な…

2011-08-26 | 音楽を
今年のBBC/Promsの目玉演奏会だったといふ、ドゥダメルのマーラーの《復活》の動画が現在見られます。

ドゥダメル指揮/シモン・ボリバル・シンフォニー・オーケストラ・オブ・ベネズエラ、
今年の8月5日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでの演奏。

ベネズエラの国家戦略エル・システマから生まれたこのオーケストラは、貧民若者層の解決といふ側面を有しながら、しっかりとした地位を確立しつつあるやうです。

いっときの、南米の、若者だけのオーケストラ…。ベートーヴェンも立派にやるが、スペクタクルな演奏も見せどころ…、みたいなイメージは流石に消えて(きっと、彼らが消して)、堂々とマーラーの2番に立ち向かってゐました。

演奏としては、全体が一寸もたれ気味のテンポで、それゆゑ、オーケストラや各パートの音色の”コク”がまるで伝はってこず(否、それはまだ望むべくもないのでせうーが)、それでも、ソリスト達の力演とともに、感動的なラストを迎へてゐます。

演奏が終り、聴衆からの圧倒的な拍手に、涙が止まらない管奏者の青年の姿が印象的でした。
きっと、貧しいベネズエラの家、食べるものも乏しい兄弟、厳しい練習、その果てに、華麗なイギリスのホールで、マーラーの2番を無事に終らせた、そんな思ひだったのでせう…。

しかし、それにしても、このアルバート・ホールは何と美しいのでせう!!
この美しい演劇場で、夏のひと時を素敵な音楽で(それも廉価で)送ることを進めてゐるBBCのセンスの良さとその太っ腹!
わが国の国営放送とは、天地ほどの差、ですなあー。
(たっぷりのお金をかけて、民放のパクリばかりー)


全曲演奏の模様です。
Gustavo Dudamel, SBSOV and the NYCGB @ BBC Proms 2011 / Mahler 2nd Symphony "The Resurrection"


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