先日、NHKにて、木村伊兵衛が1950年代に、コダック(倒産してしまった…!)の依頼を受けて、初めてカラー・フィルムでパリの街を撮った話を特集してゐて、その写真のすごさに驚嘆しました。
今さら、巨匠の木村伊兵衛に驚くのも恥ずかしい話ですが、図書館で一冊借りてきて改めて見ました。
驚き以外のなにものでもありませんでした!
なんといふさりげなさで、なんといふ視線の確かさなのだらう!!
メイプルソープの、1ミリでも動くと構図のバランスが崩れてしまふやうな写真や、土門 拳の、鬼のやうな入れ込みの写真も好きですが(さういへば、しばらく酒田の土門拳美術館へ行ってゐないなあー、春になったら、行かうかしらんー)、木村の、ブレなんてまるで気にしない、でも、そこに写し出された人物の、人生を朗々と語るやうなショットの見事さは、驚異的です。
改めて、たくさん見てみるつもりです。