やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

『ヒトラー政権下の人びとと日常』

2010-09-12 | 本や言葉


余りの暑さに、この夏は幾冊もの本が頓挫してゐた。

やっと涼しくなり、最後を読み終へた。

『ヒトラー政権下の人びとと日常』(原書房)。

ふんだんな当時の写真から、”ヒトラーを支持した普通の人たち”の姿が浮かんでくる。
とても面白かったのは、ヒトラー政権の青少年対策と農業対策、だった。
結局、全ては数年の先に破綻はしてしまふのですが、その、妙な理想主義は、ベジタリアンだったといふアドルフの絵画のやうに、妙に取り澄ました古典的な匂ひがする。

そして、思ふのは、戦時下の日本の軍部の農業政策は如何なるものだったのか、といふこと、です。ただ、庭先にサツマイモを作れ! といったものだったのではー。