やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

『森の奥の怪しい家』再読

2010-05-05 | 本や言葉


先日の櫻見の時、橋義夫先生に、岩根沢へ行ってきました、と話しましたら、懐かしさうに当時の話をして頂きました。

『森の奥の怪しい家』は、パートⅡを所望したいほど愉快な楽しい小説で、舞台近辺を歩いたせゐか、以前読んだ読後感とはまた違った趣きでした。

周辺の話はされても、テーマ等に触れられることは一切ありませんので(当然ですがー)、今回再び読んでみて、森敦の名作『月山』を思ひ浮かべてしまったのは、きっと、小生の勝手な印象なのでせうが、”怪しいもの”に興味を示される橋先生ならではの、軽妙な世界が繰り広げられてゐます。

映画とかにすると絶対に面白い、TVのトリックの舞台になってゐるやうな”怪しい”登場人物や集落の姿、なのですがー。