やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

エディ・ヒギンズ

2010-05-16 | 書棚のジャズアルバムから


エディ・ヒギンズの『恋のためいき』

ピアノ・トリオですが、ドラムスの代はりにギターでのトリオ。
それゆゑの”軽み”が、とても、いい。

片意地はって、難しい顔をして聴くジャズではなく(そんな、ジャズ喫茶の雰囲気も、今は昔の話、です。小生がよく行った新宿のジャズ喫茶は、壁に埋め込まれた馬鹿でかいスピーカーに、この身を壊してくれ、とばかりにタバコの煙の雲の中で、長髪の、小生も肩までの長髪だった! 若者がテーブルを見つめながら音に身を沈めてゐた…)、こころがすっと軽くなるやうな、けれど下品ではない、稀有な音楽です。

きっと、小生は、この種類ばかり聴いてしまふと飽きてしまふのですが、ここしばらく続いてゐる心の痛みには、新緑の若草色同様に、理屈なくこころ救はれる。