小生等の、さるグループの”名誉顧問&後見人”の先生が出品されてゐる花展を見にうかがひました。
まさに、百花繚乱のさまの会場でしたが、
その中にあって、やはり先生の作品は(素人の小生等が云ふのは恐れ多いながら)秀逸、でした。
雪で大きく折れてしまったビワの樹を使ひ、
枯れゆく枝の中にわずかに残ってゐるだらう、”生命”に、最期の言葉を贈るやうに、
その、まったく色を排した作品は、
周りがあの手この手の色や形をひねりだしてゐただけに、
会場の中で、逆に、ひと際存在感を示してゐたやうに思ひます。
「これが終はったら、あとは焚き木として使へる」と笑ってをられた姿が、
いつも、命や人の歩みのめぐり合ひを大切にされてをられる先生の、
躍如たる言葉でした。