お盆までの猛暑がウソのやうに、数日前からすっかり涼しくなった。
春先からの、家人の「伐ってしまへばー」の言葉に必死に抵抗してゐましたが、
この夏の雨と暑さで、数本の椿がやはり枯れてしまひ、諦めざるを得ません。
この椿は、お客様から実生で育った10センチほどの株をもらひ、
藪椿に似た、品のよい花をつけて、実生だから丈夫だらうと思ってゐましたが、
環境の変化に、生きる力をなくしてしまったやうです。
この椿は、白玉椿ですが、枯れはしてないものの、
貝殻病にやられ、ひと枝だけで命をつないでゐる状態です。
もともと、いまひとつ元気のない樹でした。
まさに、満身創痍の姿ですが、
それでも、途中の幹から新たな葉をつけ、
まるで、
「大丈夫、生きてゆけるから!」
と声高に叫んでゐるやうでした。