やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

冬隣り

2005-11-09 | やまがた抄

所用で、福島へ出かけました。

時雨の降り続く一日ででしたが、県境の栗子峠付近は紅葉の仕舞ひを見せてゐました。




昨日からの荒れた天気で、山の頂には白いものが見へ、冬隣りの季節、です。





時折の晴れ間には虹が掛かり、運転をひと休み。




米沢を通って帰るので、折角だからと、郊外の「普門院」に寄りました。
米沢藩主、上杉鷹山が自らの師を迎へ、再会のひと時を過ごした場所です。
以前から、小説家の先生に「よい処だよ」と云はれてをり、秋の季節にと思ってゐましたが、見る季節は過ぎてしまったやうで、その美しい朱塗りの山門は見事でしたが、茅葺きの本堂はすっかり雪囲ひが済ませてあって、来年の春か、再びの秋にでも、ときびすを返してきました。





時雨に濡れた葉が、鮮やかにこの秋最後の色を見せてゐます。