rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

Fairey Barracuda Mk.II Eastern Express 1/72

2022-05-04 18:15:06 | プラモデル

英国海軍の艦上攻撃機フェアリー・バラクーダを作りました。Eastern Expressはロシアの模型メーカーで、模型の出来は1960年代の100-200円で売っていたプラモデルと同レベルであり、珍しい機種であったので購入したのは15年以上前ですが内外装などかなりアバウトな作りであったので製作には気合いが必要と感じていました。

いろいろ自作して改造した部位      仕切りや航法士の人形、椅子、照準機など自作、連装機銃は他のプラモの余りを流用

Fairey Barracuda(オニカマス)は、一見して解る様にかなり特異な形状をした攻撃機であり、あまりに旧式であったフェアリー・ソードフィッシュ(メカジキ)の後継、複葉機のフェアリー・アルバコア(マグロ・フェアリー社の飛行機への命名は迫力に欠ける感あり)も1940年就役した時には日本の97式艦上攻撃機などに比べて時代遅れになっていたことから急遽開発が進められたものです。この決して空力的に洗練されたと言えない形状は、海軍省から出された航法・爆撃手用の下方視界確保用の大きな窓と急降下爆撃の要求が全ての原因です。下方視界確保のため、単葉の翼は胴体上方に設置せねばならず、艦上機でありながら異様に長い幅広の脚が必要でした。3名の乗員は翼の前後に長い乗員室を設けて配置され、上下に大きい胴体であるのに魚雷は機内でなく胴体下に懸架する必要がありました。結果的にMonoplane Air Tail (MAT)と呼ばれる投下後に外れる空中安定翼を魚雷尾部に装着する必要がありました。

急降下爆撃を可能にするため、急降下時には上方へ翻転するヤングマン・フラップを装着することになり、しかも急降下時にこのフラップで起こされる乱気流を避けるために水平尾翼は垂直尾翼上部に移動され、補強の支柱が追加される結果になりました。ロールスロイス・マーリン32エンジン1640馬力装着、最高速度390km、航続距離1,850km総重量5,987kgと重量級で運動性能は軽快とは言えず、戦艦ティルピッツの攻撃などが主な戦績ですが、Mk IIは1,688機が作られました。

エクストラダークシーグレーとダークスレートグレーの迷彩   特徴的なヤングマン・フラップ

モデルは後発のspecial hobby製1/48の作図など参考にして、コックピット内、機銃、吸気口、魚雷装着架、翼の取っ手、着艦フック、ASVレーダー用アンテナなど自作しながらゆっくり作りました。整合も予想通り悪かったのでパテなどで修正、ヤスリで削り込みなどして合わせました。上面はエクストラダークシーグレーとダークスレートグレーの迷彩(パターンもspecial hobbyの図を参照した)、下面はダッグエッググリーンです。アンテナ線は2本(図解世界の軍用機史 イギリス軍用機集1931-1945 グリーンアロー出版2002年)の図と箱絵は3本でどちらが正しいか不明ながら取りあえず3本として0.2mmの真鍮線で作りました。前任のフェアリー・ソードフィッシュと並べてみました。

MATを尾部に装着した魚雷。先端は実弾は黒。 複葉機のソードフィッシュは展示仕様なので先端が赤い訓練用の魚雷を装着している。

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Messerschmitt Bf-109 F4 trop Finemolds 1/72

2022-05-04 10:17:44 | プラモデル

第二次大戦中のドイツ軍定番戦闘機 メッサーシュミットBf109 F4を作りました。意外にもE型やG型のモデルは比較的豊富にあるのですが、F型の1/72は余り良い物が無くFineMoldから歴装ヲトメシリーズの一つとして出ている物を購入しました。

メッサーシュミットは開戦当初E型(エミール)が、英軍スピットファイアと同様他の同時代戦闘機を大きく上回る性能を示しましたが、エンジンの出力を増加したメルセデスDB601E 1300馬力に換装されて火力を集中できるエンジン軸内機銃が実用化されてしかもF(フリッツまたはフリードリヒと呼ばれた)3-4型から20mm MG151機銃が装着されて、20mm機銃を装備したスピットファイアMkVとも互角に戦える様になってメッサーシュミットの完成形になってゆきます。G型(グスタフ)以降はF型の付け足し的な性能改善型になります。F型は1941年5月から生産が開始され、42年5月まで3,120機が生産されました。

エンジンや機首機銃も見えなくなるが作り込まれている。       デカールも細かい アフリカ戦線仕様の機体 27戦闘航空群 1942年

モデルはFineMoldsの社名に恥じない田宮・ハセガワを凌ぐほどの作り込みで作り易さや整合については何の心配もない内容でした。デカールも細かい所まで完璧に再現されていて貼るのが大変な位でした。アフリカ戦線仕様の機体と塗装で下面RLM78ライトブルー、上面RLM79サンドイエローです。1/35の熱帯用航空服を着た歴装ヲトメが付いていて、空戦時の戦闘機動を解説しているポーズというので、昔作ったロンメル元帥とアフリカ師団の2号戦車(タミヤ製)と並べてみました。

アフリカ師団の二号戦車        上面サンドイエロー 下面ライトブルー

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Sukhoi Su-2 ICM 1/72

2022-05-04 08:56:58 | プラモデル

スホイ Su-2は、Pavel Sukhoi(パベル・スホイ)により1936年にソ連で開発された軽爆撃機です。初期にはANT-51と言う名称で開発されましたが、同時期に開発されたイリューシン2(IL-2)の方が武装や防御などについて優れており、M88エンジンを装着されてSu-2は近距離爆撃機として1940年に採用されましたが、1942年まで793機が製造され対ドイツ枢軸国戦の初期に活躍しました。Tumansky M88エンジンは1,000馬力、最高速度は485km、航続距離は1,100kmで武装は7.62mmShKAS機銃翼に4、後方銃手1、下に1で、爆弾600kg或はRS−82ロケット弾8-10発装備可能でした。

SU-2実機 あまり写真は残っていない。    ICM 1/72 Sukhoi Su-2

モデルはウクライナのICM製で、作り易いとは言えませんが、金型も新しく、整合は良好です。日本ではプラモデル老舗のハセガワ製作所が輸入代理店になっています。コックピットや後方回転機銃などの作り込みも丁寧で実機に則していると思われます。塗装は上面ロシアングリーン、下面ライトブルーの標準的な塗装をスプレーしました。翼の機銃などを少し自作しましたが、殆ど元の模型通りです。アンテナは0.1mmの真鍮線を使用してみました。少し前の同系爆撃機ニーマン(ハリコフ)R10と並べてみました。

乗員の区画は英軍機などと比べると比較的広い。    後方機銃などの作り込みも良好と思う。

特徴的な翼形が解る。  同系のニーマンR−10軽爆撃機。翼の形などの設計思想は同じと思われる。

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