rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

Dornier Do217 K1 Italeri 1/72

2020-09-27 16:15:28 | プラモデル

30年位前に購入していたドルニエDo217を作りました。ドルニエで有名なのは大戦初期に活躍した空飛ぶ鉛筆と言われたDo17ですが、Do17が開発時自重4.500kg足らずでありながら、倍の開発時自重のハインケル111と同じBMW660馬力のエンジン2機を搭載して時速430kmを誇った系譜があり、高速爆撃機を目指したユンカース88同様Do17の発展型であるDo217も高速爆撃機として設計されました。Do217もEシリーズまではDo17と同様の機首形状でしたが、1942年に導入されたKシリーズからは曲面ガラスで形成されたドーム型の機首になり、空力特性、防御力、視野角などがかなり改良されました。自重8900kg、1700馬力のBMW801-Dエンジンを2機搭載して最大速力515kmを誇りました。しかし英軍のスピットファイアは既に時速600kmに達しており、昼間爆撃は不可能であり、夜間爆撃専門として下面を黒に塗装されました。K1は爆撃専門に使用されましたが、後開発されたK2以降はフリッツXと言われる滑空誘導爆弾のミサイル母機として活躍し、フリッツにはシュトラスブルグという受信機、母機にはケール1と呼ばれる発信機が取り付けられ、イタリア戦艦ローマの撃沈など、特殊精密爆撃に使用されます。今回作ったK1は爆撃機型です。

KG2所属のDo217 K1 実機         排気管には夜間用に消炎装置がついている

 

イタレリは老舗のプラモデルブランドで信頼性があり、今回製作したプラモも古い割にバリも少なく整合も良好、透明部品もクリアで、さすがと思わせるものでした。搭乗員はパイロットと銃手2名が付いていたのですが、以前からあった1/72の兵員を適当に載せて4名にしました。上面は43年フランス駐留第一軍66飛行隊所属のライトグレーにダークグリーンの蛇行迷彩ですが、箱絵に付属したKG2所属の方がダークグリーン斑点迷彩で簡単でした。蛇行迷彩は本来吹き付けでやるべき所ですが良い案が浮かばず、まずダークグリーンを吹き付けてから液体シーリングを蛇行迷彩状に筆塗りして、その隙間にライトグレーを吹き付けてから粘着テープでシーリングを剥がすという方法にしてみました。後から筆塗りした時の上塗り感はなく、均一な色合いにはなりましたが、遠目には筆塗りしたのとあまり変わらない感じになってしまいました。以前製作したマッチボックス製ユンカース188と並べてみました。どちらも初代発展型の爆撃機ですが大きく活躍することなく終わった機体達です。次世代爆撃機となる高高度与圧型キャビンを持つユンカース288やドルニエ317に至っては、開発はされたものの実用に至る前に終戦を迎えており、技術は戦後の米ソ戦略爆撃機開発に引き継がれて行きます。

尾翼のカギ十字は例によって模型工房みりたり庵さん製作のもの       ライトグレー02にダークグリーンの蛇行迷彩を試みてみました

同時期のJu188も形や大きさが類似している

 

今回新しいプラモ製作まで少し間があきましたが、母親の実家においてあった昔製作したプラモを引き上げて来たついでに、破損していた古いプラモの再生プロジェクトをちまちましていたからでした。そんな中の一つが下のAirfix 1/72 Supermarine Walrus です。当時200円で袋入りだったと思いますが、今ではレアものでなかなか手に入らないので車輪やリグなど再生してみました。

中破してたWalrus 何とかあるていど再生

コメント (4)
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