自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

「競輪」の未来

2008-12-17 | Weblog
 BSiの「銀輪の風」で競輪選手だった滝澤さんが、マンチェスターで行われたUCIトラック・ワールドカップ戦などに併せて、英国と豪州(メルボルン)の選手養成システムを取材していた。
 「ケイリン」がオリンピック競技にもなり、国際競技になっている。
 一方で国内はどうか。百年一日のごとく「日本式」にこだわっているのではないか。250mと400mのトラックの違いは巨額の設備投資が必要としても、機材は鉄フレームに手組みアロイホイール。ジャージやヘルメットも投票者がわかりやすいようにかなんとかレンジャーみたいないでたちだ。選手がかっこいいとはとても思えない。選手のためのいでたちではない。全く何十年も変化を拒んでいるようだ。
 審判が目で観て判断する昔の時代を過ぎ、判定が電子化され、大きなビジョンが設置されてもそのままなのは誰のせいか、と言いたくなる。いわば鎖国的状況。
 滝澤競輪元チャンピオンは、英、豪の科学的、本格的な選手育成のシステムに驚いて大いに啓発されていたが、かの国との差はそういう点が根本でもないのかも知れない。
 競輪の揚りで養うことの出来る「恵まれた」育成環境が、かえって鎖国的状況を生み出しているのではないか、というところに思いいたるのであろうか、と感じながら番組を観ていた。
 百年一日のジーさん相手の競輪運営ではファンを盛り返すことなど出来ないのではなかろうかと、心配する。
 
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