マーケティングを専門としながらも、流通やチャネルに関する知識に乏しい自分には格好の新著を、続けて2冊ご恵贈いただいた。最初は、法政大学の小川孔輔先生が監訳、教え子の小川浩孝氏が翻訳された以下の本である。
著者はハーバードビジネススクールのマーケティング担当教授。戦略的視点から,自社の小売チャネルをどう再編成するかを論じている。チャネルにはパワーがあるから、メーカーが一方的にデザインできるわけではない。
このような観点のマネジメントを、チャネル・スチュワードシップと呼ぶという。ふつうの CMO が考える、チャネルを所与としてインセンティブを最適化するような、狭義のチャネル・マネジメントとは違うという。
訳者の小川浩孝さんは、長年外資系企業の日本市場におけるマーケティングに関わってこられた。その経験から,チャネル転換戦略はきわめて重要であることを実感されてきたので、本書の翻訳を決意されたという。
もっと基本的なレベルで小売流通の理論を学ぶには、以下のコンパクトな教科書がよいだろう。この本は理論の紹介に多くのページが割かれている。私のような門外漢には、広範な流通論を一望するのに役立ちそうだ。
いずれについても、ご恵贈いただいた先生方に御礼申し上げます。
流通チャネルの転換戦略 | |
V. K. Rangan | |
ダイヤモンド社 |
著者はハーバードビジネススクールのマーケティング担当教授。戦略的視点から,自社の小売チャネルをどう再編成するかを論じている。チャネルにはパワーがあるから、メーカーが一方的にデザインできるわけではない。
このような観点のマネジメントを、チャネル・スチュワードシップと呼ぶという。ふつうの CMO が考える、チャネルを所与としてインセンティブを最適化するような、狭義のチャネル・マネジメントとは違うという。
訳者の小川浩孝さんは、長年外資系企業の日本市場におけるマーケティングに関わってこられた。その経験から,チャネル転換戦略はきわめて重要であることを実感されてきたので、本書の翻訳を決意されたという。
もっと基本的なレベルで小売流通の理論を学ぶには、以下のコンパクトな教科書がよいだろう。この本は理論の紹介に多くのページが割かれている。私のような門外漢には、広範な流通論を一望するのに役立ちそうだ。
激変する現代の小売流通 | |
柳純(編) | |
五絃舎 |
いずれについても、ご恵贈いただいた先生方に御礼申し上げます。