掲載写真はザ・フーの5枚組CD「MAXIMUM As & Bs」。ザ・フーが英国でリリースした
7インチのシングル盤やEP盤の両面を残さず収録するという趣旨の編集盤である。
一昨年から2年にわたり4種のセットで出た7インチ・ボックスのCD化でもある。実は
7インチ好きを公言しておきながら、あのセットは何一つ購入しなかった。理由は幾つか
あるが(金が無いのが最大の理由だが)最初のボックスが出た時のシングルが全てジャケ無しの
カンパニー・スリーブのみだったので、それほど購入意欲が湧かず「ま、そのうちに。」
なんて思っていたら、何と全シングルが4回に分けて出てしまい追いつけなくなったと
いうわけである。
英国オリジナル・シングルに準じての再発なので、カンパニー・スリーブのみなのは
当たり前なのだが、それで購入意欲が削がれるようでは私もまだまだ青二才。日本盤だと
これも当たり前のように7インチにはジャケットがあるのだが、今思えばどれも秀逸な
味のあるジャケットで、そういう意味では日本盤7インチっていいなぁと思う。
で、そんな私が贖罪(笑)の意味を含めて今回のCDボックスを手にしたのは必然であって
ほんの少しであるが初CD化の曲もあるので、それなりに満足してこの箱物を楽しんでいる。
ザ・フーのベスト盤的なものは何種も買っているが、シングル集として編まれたセットの
購入は初めてかも。記憶が曖昧であるが、悪名高き(笑)『WON'T GET FOOLED AGAIN』や
『YOU BETTER YOU BET』のシングル・エディットをCDで聴くのが新鮮に思えたので
きっとそうなのだろう。
私が最初に買ったフーの7インチは掲載写真左の盤で、オリジナルなんぞではなく83年に
再発されたもの。次に買ったのが右の盤で、初めてのリアルタイムでの7インチは解散ツアー
のライブであった。なんとも数奇な出会いであるが、これも私らしいといえばその通り。
この2枚の購入は、どちらもジャケットに惹かれたものであるのは間違いない。やはり、
ジャケットがあるほうがいい。
今回は英国でリリースされた7インチのCD化であったので12インチは該当しない。
折角の機会だったのでこれも
CD化すればよかったのに。これが単体でCDになることはまず無いだろうし。
ストーンズも同趣旨のボックスが出るといいのだけど。