ようやく私の処にもストーンズ50周年記念盤「GRRR!」が届いた。
今回も各種バージョンが出たのだが、ボーナス・ディスクと7インチ目当てで
最初からSUPER DX EDITIONを入手することに決めていた。
記事のタイトルにした「*21000」は私のボックスのシリアル・ナンバー。
私は輸入盤で入手した。日本盤を入手した人の中にはディスクや本に
糊が付いていた人が多くいたようであるが、輸入盤でそういう雑な扱いの話
(例えば数年前のニール・ヤングのアーカイブ集)は聞くことがあるものの、
日本盤でそんなことがあるというのは、予想外で驚きである。
SUPER DX EDITIONは4枚のCDに80曲が収録されているのだが、80という
曲数にこだわったためか、CD収録時間の都合か例えば『IT'S ONLY ROCK'N'ROLL』は
曲のエンディングのフェイド・アウトが早い。ディスク1は60分ちょっとしか収録して
いないのだから、そこに何曲か移動して余裕を持たせたらいいのに、と思ったのだが
4枚のディスクのオープニングに据える曲の都合もあったりで、まあ、いろいろと
事情があるのだろう。
2曲収録された新曲は事前に聴いていたが、飛び抜けて傑作とまでは言わないが
アベレージはクリアしていると思う。「FORTY LICKS」の時の新曲は『DON'T STOP』以外は
印象が薄かったことを思えば上出来である。『DOOM AND GROOM』のPVは今一つ
好きになれないのだけど。
目当ての7インチには64年3月19日録音の
BBCライブが4曲収録されている。
ストーンズのBBCライブといえば私はアナログ2枚組ブートレグの「STONES AT BEEP」を
手にして、それで「こんなのが正規盤で出ないかな。」と思ったものだ。紫色のカラー・ディスクと
いうのがまた気に入っていて、今回の4曲はそのまま1枚目のB面であった。
アナログ盤は16曲収録であったが、その後18曲入りのブートレグCDが出てからは、もっぱら
そっちを聴くようになった。あれから20数年が経ったのだが、今はどんなブートレグが出ているのか
全く知らない。
ボーナスCDに収録された63年録音の5曲のIBCデモは、掲載写真右のブートレグでお馴染み。
『DIDDLEY DADDY』のイントロの音揺れはブートレグだからだと思っていたのだけど、
オフィシャルでも音揺れは解消されなかったのでもうこれが決定版ということなのだろう。
というか、ブートレグから音を採っていたりして。
このブートレグには他にも64年のチェス・スタジオでの録音が4曲収録されているのだが、
その4曲も実に貴重で面白いので、いつか公式に世に出て欲しい。
豪華な装丁の本にはあの「コックサッカー・ブルース」のフィルム缶がの写真があった。
あれもこれもで恐縮ですが、そこいらも是非に。(笑)
正直な処、今回のボックスは高い買い物だと思うのだが、50周年の御祝儀だと
思えば、それはそれで気は済む。この先もライブ盤とかを出すのだろうが、今度は膨大な数が
残されているであろう、スタジオ録音の未発表テイクや未発表曲を集めた箱を出して欲しいものである。