HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

* 21000

2012-12-10 05:08:11 | ROCK

ようやく私の処にもストーンズ50周年記念盤「GRRR!」が届いた。
今回も各種バージョンが出たのだが、ボーナス・ディスクと7インチ目当てで
最初からSUPER DX EDITIONを入手することに決めていた。
記事のタイトルにした「*21000」は私のボックスのシリアル・ナンバー。

私は輸入盤で入手した。日本盤を入手した人の中にはディスクや本に
糊が付いていた人が多くいたようであるが、輸入盤でそういう雑な扱いの話
(例えば数年前のニール・ヤングのアーカイブ集)は聞くことがあるものの、
日本盤でそんなことがあるというのは、予想外で驚きである。

SUPER DX EDITIONは4枚のCDに80曲が収録されているのだが、80という
曲数にこだわったためか、CD収録時間の都合か例えば『IT'S ONLY ROCK'N'ROLL』は
曲のエンディングのフェイド・アウトが早い。ディスク1は60分ちょっとしか収録して
いないのだから、そこに何曲か移動して余裕を持たせたらいいのに、と思ったのだが
4枚のディスクのオープニングに据える曲の都合もあったりで、まあ、いろいろと
事情があるのだろう。

2曲収録された新曲は事前に聴いていたが、飛び抜けて傑作とまでは言わないが
アベレージはクリアしていると思う。「FORTY LICKS」の時の新曲は『DON'T STOP』以外は
印象が薄かったことを思えば上出来である。『DOOM AND GROOM』のPVは今一つ
好きになれないのだけど。

 目当ての7インチには64年3月19日録音の
BBCライブが4曲収録されている。

ストーンズのBBCライブといえば私はアナログ2枚組ブートレグの「STONES AT BEEP」を
手にして、それで「こんなのが正規盤で出ないかな。」と思ったものだ。紫色のカラー・ディスクと
いうのがまた気に入っていて、今回の4曲はそのまま1枚目のB面であった。

   

アナログ盤は16曲収録であったが、その後18曲入りのブートレグCDが出てからは、もっぱら
そっちを聴くようになった。あれから20数年が経ったのだが、今はどんなブートレグが出ているのか
全く知らない。

ボーナスCDに収録された63年録音の5曲のIBCデモは、掲載写真右のブートレグでお馴染み。
『DIDDLEY DADDY』のイントロの音揺れはブートレグだからだと思っていたのだけど、
オフィシャルでも音揺れは解消されなかったのでもうこれが決定版ということなのだろう。
というか、ブートレグから音を採っていたりして。
このブートレグには他にも64年のチェス・スタジオでの録音が4曲収録されているのだが、
その4曲も実に貴重で面白いので、いつか公式に世に出て欲しい。

豪華な装丁の本にはあの「コックサッカー・ブルース」のフィルム缶がの写真があった。
あれもこれもで恐縮ですが、そこいらも是非に。(笑)

正直な処、今回のボックスは高い買い物だと思うのだが、50周年の御祝儀だと
思えば、それはそれで気は済む。この先もライブ盤とかを出すのだろうが、今度は膨大な数が
残されているであろう、スタジオ録音の未発表テイクや未発表曲を集めた箱を出して欲しいものである。

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CHARLIE IS MY DARLING

2012-12-09 08:43:41 | ROCK

65年9月3日、4日の二日間行われたローリング・ストーンズのアイルランドでの
ツアーを撮影した映像「チャーリー・イズ・マイ・ダーリン」。この映像の拡大版が出ると
聞いても最初は正直なところ乗り気がしなかった。学生の頃にこの映像のブートレグ・
ビデオを買って、その内容に落胆した記憶が大きく残っていたからである。

ストーンズを聴き始めて、まだ7年目くらいで尚且つブライアン・ジョーンズ期に何の
思い入れもなかったというのもあったが、この映像はドキュメンタリーであり演奏シーンは
ほとんどなく、購入したブートレグに日本語字幕があるわけもないので内容を
把握できなかったことが、つまらなさに拍車をかけた。

今回は未発表のライブ映像が発掘され、それを加えて再編集されるというのと、
SUPER DX BOXには未発表テイクを含む12曲入りのライブCDが付くというので
これはスルーできまい、ということで購入した。

DVDは驚きの連続で、もし初めから今回の2012年バージョンで登場していたら
初期ストーンズの映像の決定版という称号が与えられていたに違いないというほどの内容に
生まれ変わっていた。まず6曲分の演奏を完全に見ることができるのが嬉しい。
『I'M ALRIGHT』演奏中に観客がステージに上がってきて、ステージが滅茶苦茶になる際の
楽器が発するノイズが生々しく、たったそれだけでも「確かにライブだ」と訳のわからない
感動を覚えるのだ。(笑)

キースがアコースティック・ギターを弾きながらミックと『SITTIN' ON A FENCE』を
煮詰めていくシーンも今回追加された映像だが、これも面白い。この曲が、どちらかというと
キース主導で形になっていくのが興味深い。

エンディングも全く別な形に変わってしまっているが、元々のバージョンを知っていても
さほど違和感なく1時間ちょっとの映像を見ることができた。レストアされているので画質は最高。
有難いことに65年のバージョンも49分のプロデューサーズ・カットと36分のディレクターズ・
カット・バージョンも収録されているので、昔を思い出しながらそれを見るのも今となっては
楽しい。

「LIVE IN ENGLAND 1965」と題されたCDは25分ほどの収録だが、当時のコンサートは
それくらいの尺だったのだから、収録時間に文句はない。演奏も良いし、収録テイクもレアなので
これは単体で市場に出すべきだろう。その方が多くの人の耳に届くだろうし、その価値は大有り
なのだから。同内容のアナログ10インチの添付も嬉しい。もし、これがRSD限定の10インチ
なんて形で発売されていたら、争奪戦になっていただろう。

オリジナル・サウンド・トラックと称して映画関連の音を収録したCDも添付されている。
聴く前は「これは、いらないかも。」と思ったが、いざ聴いてみると、これがまた楽しい。(笑)
昔、映画「GIMMIE SHELTER」から音だけ抜き出したブートレグがあったが、映像を見るのが
難儀だった時代にあれを聴いていたことを思い出した。(笑)

というか、新編集映像で使われたライブ6曲をCDで聴くことができるうえに、劇中で流れる
その他の曲や会話をCDで聴くというのも、映像を愉しんだ後だと「これもありだな。」と
思えるのだ。サントラの最後はスタジオ・テイクの『GOING HOME』で終わるのが、
オリジナルの映像を尊重した形になっていて、いろいろと琴線を擽る。

今回のDVDに付けられた日本語字幕は日本主導のものではなく、原盤元で制作されている。
私は日本盤を購入したが、海外盤でもよかったかもしれない。ただ、今回は日本盤には珍しく(笑)
ライナーが良かったので、私は満足している。

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SI PUO' FARE MOLTO CON 7 DONNE

2012-12-08 08:54:21 | DAY BY DAY

09年6月から11年10月にかけて当ブログで行なった「YOU CAN DO A LOT WITH
100 WOMEN」。「100人の女と何をする」というタイトルはイタリア映画「SI PUO'
FARE MOLTO CON 7 DONNE(七人の女と何をする)」の英語版タイトル「YOU CAN
DO A LOT WITH SEVEN WOMEN」から頂いたものだった。

7を100に変えるという欲張った企画であったが、完遂した時はそれなりの達成感があった。
1000人斬りにはほど遠いが、私はそれほどタフではないのだ。(笑)

掲載写真は「七人の女と何をする」のサウンド・トラック盤。かつて日本盤も出ていたが
その時は未入手であった。その日本盤サントラが出た当時は特に気にもかけてなかったが
当ブログでタイトルを拝借した手前、映画すら未見なのにサントラが欲しくて仕方なかったのだが
今年再発されて、ようやく手にしたわけだ。前回のCD化より4曲増えているようで、ジャケットが
オリジナルと違うのが気にかかるが、とりあえず音を入手できたことを悦びたい。
今回のCDは映画のポスターと同じデザインなので、それはそれで気に入っている。

映画タイトルから期待した通りの内容で、麗しい女性ボーカルの甘美な曲がオープニングで、
中近東のメロディー?のような怪しい雰囲気の曲があれば、ランニング・ベースとスキャットの
絡みが気持ちよく抜群にスイングする曲もある。パーカッションが乱舞する曲はアフロ感覚と
怪しいサイケ情緒をミックスした無国籍感を漂わせる。これまで聴いてきた数多のサントラの中でも
1曲が飛び抜けているのでなく、アルバム全体が素晴らしいと思わせる1枚で実に満足している。
初CD化ではないので、年末の再発大賞ノミネート対象外であるが、ここにまた1枚、
一生物のCDが私の棚に収まったというだけで、嬉しいのであった。

イタリアのサントラ専門レーベル「BEAT」の仕事からは目が離せないのだが、サントラの
当たり外れは結構落差が大きいので、自分好みの音でなかった時の落胆具合は
ロックのレコードのそれを大きく上回る。ほとんど「賭け」の領域なのだが(笑)
これからも折に付け、勝負(笑)していきたいと思っている。

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チャーリー・ワッツという生き方

2012-12-07 05:02:14 | DAY BY DAY

これは個人の感覚なので人に押し付ける気は毛頭ないのだが、私には
ジャージで出歩くというのが理解できない。昔からジャージ姿が嫌いというのは
もうこの先も変わらないのだろう。家でくつろいだり、運動をする際に着用するのは
全く構わない。草引きや野良仕事、或いは「祭りの準備」といった作業を行う際に
着るのも問題ない。ただ、地域や何かの集まりにジャージで参加するとか、スーパーや
ガソリン・スタンドにちょっと出かけるのにジャージのまま出掛けるというのが
私の美意識から外れるのだ。もっとも私も家の中ではジャージのこともある。

しかし学生の頃から今に至るまで私はジャージで外をぶらついたり出かけたことはない。
友人の家に行く時も、家からすぐ近くの飯屋に行く時もジーパンに履き替えたりしたものだ。
今でも休みの日に郵便受けに物を取りに行く時でさえ、服は着替える。

子供を送る幼稚園や保育園の送迎バス待ちで集まる若奥様たちは、ちょっと賑やかで
華やぐのだが、そんな中でジャージ姿を見つけるとそれがどれだけ美人でも、
その瞬間に私の興味はゼロになる。昔、私は職場内で仲間由紀○好きで通っていたのだが
ある日「ごく○ん見てますか。」と問われたので「興味が無い。」と答えると
「そんなにジャージが嫌いですか。」と返ってきた。ジャージ嫌いも職場内で知られているとは
思ってもいなかったが。(笑)

それでも映画「ジャージの二人」は、時間がまったりと流れていく感じが好きだ。もっとも
鮎川誠が普段家でジャージ姿でいるとは思えないけれど。

      

日本全国で放送されてはいないだろうが、私が住む関東では先日深夜に地上波で
ストーンズの映画「クロスファイアー・ハリケーン」が放送された。50年の歴史をたったの
2時間弱に収めるのは、そもそも無理があるし半分がブライアン・ジョーンズ在籍時の話に
時間が割かれるのも個人的には興醒めであった。それでも、映画の中で流れる曲の中には
オフィシャル発表されていないバージョンの曲も流れて耳を捉えたし、何よりメンバー自身が
肉声で当時を振り返るというのがリアルで良かったとは思う。

10代後半から20代前半というのは、キース・リチャーズに憧れたものだ。今でも
キース・リチャーズ原理主義(笑)なのは変わらないが、昔のように単純に何でもかんでも
憧れる時期はとうに終わっている。

20歳の時だったか、私が読んでいたロッキング・オンのチャーリー・ワッツ・インタビューの
見出しを見てhopperさんは、こう言った。「こいつは、自分のことをよくわかっている。
ストーンズはチャーリーがいなけりゃダメだな。」私もそれは解っているつもりだったが、
ストーンズ門外漢(失礼)のhopperさんに言われて、尚更その印象は強くなった。
そのインタビューの見出しは、多分こんな感じだったように記憶している。
「ディッ、ディッ、ディッってドラムを叩いて金をもらっているわけだが、時々自分が何者なのかって
思うよ。」

映画を通して伝わる、ほぼ50年間ほとんどブレないチャーリー・ワッツという生き方。
派手ではないが自分を見失わず、キース・リチャーズから全幅の信頼を寄せられるこの男の
美学或いは哲学といった領域に自分も近づきたいものだ。

チャーリーはジャージを着て外出しないだろう。(笑)

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MAN IN BLACK

2012-12-06 11:34:30 | ROCK

09年に藤井一彦さんのライブを見た後に、一彦さんと飲みながら談笑する機会があった。
宴の最後はジョニー・キャッシュの話になり、「ジョニー・キャッシュの聴き手をもっと拡げよう。」と
約束してお開きになったのが午前4時すぎ。

その後ブログで取り上げることもなく月日は流れ、10年にグルーヴァーズのライブを
見た後に再び一彦さんと話す機会があった。そこで私はストーンズのカバー曲を集めた
コンピレーションに収録されていたジョニー・キャッシュが歌う『NO EXPECTATIONS』を
聴いてもらったのだが、一彦さんも聴くのが初めてだったようで、どのアルバムに収録されて
いるのかはわからなかった。もっともカバーの出来はそれほどでもないのだけど。(笑)

そして。12年も終わりに近づいたこの時期にジョニー・キャッシュの63枚組CDがリリースされた。
タイトルは「THE COMPLETE COLUMBIA ALBUM COLLECTION」。
59枚のオリジナル・アルバムと2枚のコンピレーションの61タイトルで、内2枚組が2セットで
計63枚。コンピレーションの1枚はキャッシュがサン・レーベルに残した曲を集めたもので
この1枚が収録されている意義は大きい。

私はキャッシュのオリジナル・アルバムは3枚しか所持していなかったので、この企画には
飛びついた。59枚のオリジナル・アルバムの中で35タイトルがアメリカでは未CD化だったと
いうことは日本でも似たようなものだろうから、この箱の企画は多くの人から歓迎されるのでは
ないだろうか。各アルバムはオリジナル・ジャケットを模した紙製スリーヴに入れられ、
ゲイトフォールド仕様だったものは、それも再現されている。

  

先に書いた『NO EXPECTATIONS』は78年のアルバム「GONE GIRL」に収録されていた。
さて、気になる値段だが私は送料込みの£104.84で入手した。63枚組ということを
鑑みれば、良心的な値段だと思う。添付されたブックレットが見易いのも良い。
各アルバムジャケットが掲載され、その横に見易い大きさで収録曲のタイトルと作者、
録音された日が明確なものはその日付、シングルが切られたものはそのチャートが
書かれてあって、資料としても一級品である。

  

デレク&ザ・ドミノスやトニー・ジョー・ホワイト目当てで「ジョニー・キャッシュ・ショー」のDVDを
買った人にも、気に留めていただきたい箱である。
私もゆっくり腰を据えて聴き続けたいと思う。

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MONEY CHANGES EVERYTHING

2012-12-03 21:59:04 | ROCK

   

配信での音楽購入がここまで大きなものになるとは思わなかったが、パッケージとして
商品を手元に置きたい、という思いは私の中では以前より大きなものになりつつある。
人生の半分を過ぎたのだから、身の回りの物を少なくしていかなければならないのかも
しれないが、以前にも増してCDを買っているのだから間抜けと言われれば、そのとおりだ。
しかし。配信で手に入れた音楽を第三者に売ることは出来ないことを思えば、
私がくたばっても残ったCDやLPは何らかの形で換金できるので、これはこれで一つの蓄財の
手段である、なんてことを相方に言っては怒られる毎日。(笑)

「おい、このCD買取価格4000円だってよ。ここからここまでのたった10枚のCDを売ったら
50000円になるぞ。」
「どうせ、売らないくせに。そのうちクズ値になるのがオチや。」
今のところ、そのとおりである。(笑)因みに70年代のソウルの再発CDはすぐ廃盤になり
高値が付きやすい。(笑)

新譜でも再発CDでも何でもいいが、どれくらい売れるかというマーケティング・リサーチは
大切である。儲けはおろかペイしない枚数をプレスするほど間抜けなことはないからである。
ある程度の枚数が捌ける算段がたっても、次はその枚数をプレスする資金が必要になってくる。
最近はミュージシャンやその家族がHPでCDを売るのも珍しくはない。会社なら企画書でも通れば
予算計上ということになろうが、個人HPの場合はCDを制作する予算も自分で調達しなければ
ならないのだから、大変である。多く売れれば中間搾取(失礼)が無いから身入りも大きいだろうが
そう簡単に事は運ばない。

フランク・ザッパのHPでは現在、今までにない試みが行われている。
未発表の73年ロキシーでのライブ盤CDを$1000で販売し、買った人はそれを「マスター」と
みなして複製して販売することができるのだ。売上に応じて1枚あたり$1.2をロイヤリティーとして
ザッパHPに納めるというものだが、今までこんな例はない。確かに未発表の73年のライブは
聴きたいが$1000はあんまりだし、例え複製を許されても誰が買ってくれるというのだ。
レコード会社がこの行為をすることを許してはいないのだが、レコード販売店がこれを行うことに
関しては触れられていないので、ここは一つ赤黒あたりが乗り出してくれればいいのだが。(笑)

ザッパHPがこのような策をとったのはロキシーの映像をDVDにして販売するための資金稼ぎが
目的のようなのだが、何だかなぁという気がする。そんなに金がかかるのかという思いと、
DVD「クラシック・アルバムズ・アポストロフィー&オーヴァー・ナイト・センセーションズ」の
ボーナス映像の『MONTANA』の延長みたいなヤツじゃダメなの?そんなに大掛かりなの?
という思いがあるから。確かにちょっとしたトリートメントは必要なのだろうけど。

   
バッドフィンガーのピート・ハムのデモやスタジオ録音を集めたCDは今までに2種リリースされたが
また新しいCDがリリースされるようだ。
日本の再発企画でもよくあるのが、リクエストを募ってそれが一定数に達したら該当アルバムを
再発するという企画。少し趣は違うが、今回のピートのデモ集も一定枚数の予約が集まらなければ
リリースされないような感じである。いや、一定の金額と言ったほうがいいかもしれない。
50曲入り2枚組の予定で一般のレコード店では購入できないようであり、尚且つそのCDに
様々な付加価値がつくバージョンが幾つもある。

7インチ付き、ステッカー付き、リトグラフ付き、或いはそれらを複数組み合わせたもの・・・。
今時点では残り1セットだがCD代金プラス$500で「エグゼクティブ・プロデューサー」として
CDのブックレットに名前がクレジットされるというものもある。
CD発売にあたっての大口出資者という意味合いでクレジットされるのだろう。
今の時期、私には到底無理だが余裕資金があれば、出資したかも。(笑)

英語のページを斜め読みしたので正確な解釈でなければ申し訳ないが、7インチのデザインも
公募するようで、ファン思いというか「丸投げ」(笑)というか。
何れにしろ、金が集まらなければ発売されないというのだから、ここは何としても世に出て
欲しいものだ。私もお手頃な値段のヤツで購入を考えている。
興味のある方はピート・ハムのHPからリンク先に辿り着いてほしい。

それにしても。
世の中、銭である。銭があれば大抵のことは上手くいくのだ。
悲しくも残念だが。

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10CC / TENOLOGY

2012-12-02 19:56:09 | ROCK

10CCの名前を知ったのは高校1年の時である。クラスの友人が高鳴る胸の
鼓動を隠しつつ(笑)一人で見に行った映画の中で印象に残った曲があったというのだ。
映画の名前は「ガールズ/恋の初体験」。(笑)残念ながら私は今に至るまで未見なのだが
友人は、劇中で使われた『I'M NOT IN LOVE』という曲が良かったというのだ。

得体のしれないグループ名に、何とも軟弱な感じの映画。当時の私には到底受け入れ難い
要素ばかりである。しばらくして、その友人が「10CCの「オリジナル・サウンドトラック」という
LPに、『I'M NOT IN LOVE』が入っとるらしいけん、俺はそれを買う。」と言うではないか。
「えっ、「ガールズ」のサントラじゃないの?。」と、とんちんかんなことが脳裏に浮かんだが
何れにしろ、興味の無い話なので適当に聞き流したものだ。

その後、ラジオで件の曲を聴いたのだが、「軟弱な出来損ないのクイーン」という、今思えば
不当にとんでもない印象を持ってしまい、尚更聴く気がしなかったし、かのローリング・ストーン・
レコード・ガイドでも、こき下ろされていたので、これは私には縁のないバンドだということにした。

ところが、転機というものはあるもので、これも何かの拍子で彼らのバンド名がアルバム・タイトルに
なった1STを聴くことになってしまう。『RUBBER BULLETS』『DONNA』と続いたアルバムA面の
2曲が終わる頃には、すっかり興味を持ってしまったのだから、柔軟な対応というのは
何事においても大切である。(笑)

リアル・タイムでいえば、10CCは黄金の4人から、とっくに2つに分裂していて雑誌の広告には
「TEN OUT OF 10」(邦題:ミステリー・ホテル)が大々的に出ていたし、
ミュージック・マガジン界隈では分裂した内のゴドレイ&クレイムの方の人気が高かったようにも
記憶する。しかし、件のアルバムは買ったものの押入れ行きだし、数あるゴドレイ&クレイムの
盤も大して気に入ったものはない。「ギズモ・ファンタジア」は未だに持て余している。(笑)
結局、私が聴く10CCのアルバムは1STから77年の「DECEPTIVE BANDS」(邦題:愛ゆえに・・・・・)
までである。77年の盤はともかく、10CCは四人の個性がぶつかり合って、その魅力を
発揮していたとみるべきなのだろう。

そんな10CCの5枚組ボックスが登場した。4枚のCDにはレア・トラックの類は少なく、
シングルB面曲を収録してくれたのが有難いくらいであるが、私の目当てはまたもDVDであった。
10CCの映像というのは、「ライブ・イン・コンサート」のタイトルでVHS時代に出たものを見たことが
あったが、DVDでリリースされた10CC&ゴドレイ&クレイムの「GREATEST HITS & MORE」を
見たことがなかったので。今回のDVDは4人時代の映像が多いのと、見たこともないPVを多く収録
しているのが興味を惹いた。

『DONNA』と『ART FOR ART'S SAKE』のPVを見ることができただけでも満足であったが
77年や78年の曲の映像も悪くは無かった。テレビ出演時のリップシンク物が多くても
35年以上前の映像というだけで、有り難味が増すというのだから爺相手の商売が成り立つという
ものだ。(笑)

そうは言っても今回のボックス、気に入らない点も多々ある。まず、デザイン。ストーム・トーガスンの
デザインは人の気を引くが、私にとっては常にそれが良い方向へ向かうものではない。
今回のデザインも私にはちょっとトゥー・マッチ。それと価格設定。私はHMVのマルチ・バイで
輸入盤を4000円弱で購入できたが、普通に買えば値段が少々高いかも。来年出る国内盤は
15000円だから、これは安いとは言えない。まあ、熱心なファンなら値段なんて問題ないのだろうが
何でもかんでも欲しがる私(笑)にとっては、やっぱり高いというのが本音。

   

さて、今からオリジナル・アルバムを順に聴くとしますか。

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記念撮影 RSD2012 BLACK FRIDAY

2012-12-01 12:02:42 | ROCK

今回のレコード・ストア・デイの7インチは、リリース数が少なくて財政的にホっとした
のだが、まだ手元に届いていない盤が何枚かある。SUNDAZEDがリリースした盤が
未入荷なのだが、ビーフハートの3枚は何とか入手したいと思っている。

というわけで、今回到着した3枚の記念撮影。

   

ボブ・ディランは新譜「TEMPEST」のオープナーである『DUQUESNE WHISTLE』をA面にした
シングル。比較的長尺の曲だが、アルバムの1曲目に相応しいナンバーで、私も気に入っているので
このシングルは嬉しい。B面は今後のリリースに期待が高まるブートレグ・シリーズの予告とも
言うべき『MEET ME IN THE MORNING』。遂に「血の轍」レコーディング期の音源大解放か、と
勝手に盛り上がるのである。

「あれ、「血の轍」は余り好きな盤じゃない、って言ってなかった?。」
「そがん、昔の話は覚えとらんがのぅ。」

マザーズは『WHY DON'TCHA DO ME RIGHT ? c/w BIG LEG EMMA』
CD「ABSOLUTELY FREE」のボーナス・トラックで2曲とも聴くことができるが、7インチでの
再発となれば、入手せざるを得まい。BEAT THE BOOTシリーズの数枚や「ZAPPA IN NEW YORK」に
収録されたこともあって、どちらかというとA面よりもB面曲の方が馴染みがある。

   ストーンズは4曲入りEP。

タイトルが記載されていないように思う方もいるだろうが、このEPのタイトルはズバリ「THE
ROLLING STONES」である。63年録音の4曲を64年にリリースしたもの。回転数は45。

日本では68年に「ゴールデン・ローリング・ストーンズ第2集」のタイトルで初登場。
因みに回転数は33. 1/3。何故か『BYE BYE JOHNNY』の歌詞だけ掲載されていない。
B面に『MONEY』が収録された下段右の7インチは非売品。(82年制作)

    

同時注文したブツの発売日がまだ先なので、ストーンズ関連の「アレ」や「ソレ」はまだ未到着。
おとなしく待ちますよ。(笑)

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