総括その4は発掘物。今年も箱物が多くを占めたが、収録された物量と内容を鑑みて、この並びとなった。
01 THE KINKS / AT THE BBC (5CD+DVD)
02 KING CRIMSON / LARK'S TONGUES IN ASPIC 40TH ANNIVERSARY EDITHION
03 DR.FEELGOOD / ALL THROUGH THE CITY (WITH WILKO 1974-1977)
04 LED ZEPPELIN / CELEBRATION DAY
05 CAN / THE LOST TAPES
06 SEX PISTOLS / NEVER MIND THE BOLLOCKS HERE'S SEX PISTOLS SUPER DX EDITHION
07 VELVET UNDERGROUND & NICO / SAME 45TH ANNIVERSARY SUPER DX EDITHION
08 J.A.シーザー / J.A.シーザー伝奇音楽集 鬼火 天井桟敷音楽作品集VOL . 2
09 THE JAM / THE GIFT 30TH ANNIVERSARY
10 THE DOORS / L.A. WOMAN 40TH ANNIVERSARY
圧倒的な質と量を誇るキンクスの箱を、晴れて堂々と1位にランキングすることができる悦び。
クリムズンの物量と映像発掘にも驚いたし、ドクター・フィールグッドの箱も映像込みで
大満足。
レッド・ツェッペリンを敢えて「発掘物」としたのは、5年前の演奏であったのと、ライブ後の商品化の
話がなかなか聞こえてこなかったので。カンは元になったテープの時間を思えば、更なる続編も
期待してしまう。元のテープ(リール)の時間といえばシーザーもまだまだ続きがありそうだ。
年末に出たばかりの「天井桟敷音楽作品集 VOL.3」のサブ・タイトルには「演劇/映画篇・前編」
という文言があったのだから、来年も楽しみである。
ピストルズ、V.U.、ジャムとも元のオリジナル・アルバムを散々聴いているのであるが、
形態を変えてあの手この手で出されても、その都度買ってしまうというのは、買った私が阿呆なのか
買わせた貴方が偉いのか、なんてことを思いながらも嬉々として聴いてしまうのであった。
ポール・マッカートニーに、フロイドの「THE WALL」箱、T.レックスの二つの箱も悪くはないのだが
今年のハードルは高かった、ということになる。
ポールのボックスは来年も出るだろうから、それは単純に楽しみにしているのだが、
果たして、他にはどんな驚きがあるか。来年も期待して待ちたい。