HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

KING VINTAGE JAZZ COLLECTOR'S EDITION

2012-12-15 22:09:21 | JAZZ

先日、デイヴ・ブルーベックが亡くなったというので、「『TAKE FIVE』でも聴くかな。」と
思ってアルバム「TIME OUT」を探したのだが、何処にも無い。あれ、もしかして
持っていないのだろうか。先日、来年発表予定の「門外漢(ロック者)が聴くジャズ100選」を
選び終わったのだが、その時はデイヴ・ブルーベックのアルバムを1枚も選ぶ予定が
なかったので気にも留めなかったのだが、いざ聴きたい時に見つからないと
それはそれで、がっかりである。持っていなかったのか・・・。

というわけで、先日タイミングよく発売されたばかりの掲載写真盤を繰り返して、2度3度と
聴いた。70年に村岡実が発表したアルバム「バンブー」のオープニングが『TAKE FIVE』。
件の曲以外にも、この盤は聴きどころだらけで、尺八奏者のアルバムだからと最初は
敬遠していたが、いざ聴いてみると尺八と琴に三味線、更に和太鼓にオルガンを加えたことで生まれる
なんとも言えない「うねり」が気持ち良い。

にわかにジャズへの興味が深まったものだから、今までなら意識しなかった盤にも
気がいくわけで、今年のコロムビアとキングの日本のジャズの復刻CDはかなり気になった。
とりわけキング・ヴィンテージ・ジャズ・コレクションはCD1枚の単価が¥1,500なので、
気軽に買い易い。ちょっと興味が湧いたものにチャレンジするには勇気がいるのだが、
リスクは少ないに越したことはない。先の村岡実の「バンブー」はキングの再発ラインナップの
中の1枚で、私にしてみれば大当たりである。コロムビアからも2枚再発されたのだが、
こちらは1枚¥2,625なので、どちらがチャレンジし易いかは、自ずと決まってくる。
もちろん、コロムビアの盤も気に留めることにしたが。(笑)

  

1枚¥1,500だと手が出しやすいので、尺八以外にも面白そうな盤を幾つか購入した。
左の盤はジャズとラテンとクラシックが結びついたという触れ込みであったが、流石にこの手の音は
未だに不得手である。くどい事を書くが、ハプニングス・フォーが苦手だったことは今も変わらないし。(笑)

右の盤はフルート奏者の横田年昭とビート・ジェネレーションの「フルート・アドヴェンチュアー
太陽はまだ暑く燃えていた・・・」単なるジャズの枠を超えたロックの要素を感じさせる激しい演奏で
ブラジル音楽の要素もあり、これも面白かった。マザーズのファンにも好かれるかも?。(笑)

   

フロントの4管が全てトロンボーンという編成が興味を惹いた盤もある。
「尺八」「フルート」「トロンボーン」といった、どちらかというとそれほどクローズ・アップされない
楽器がフューチャーされた盤を意識して選んだのだが、どれも面白く「日本のジャズ」に
抵抗が無いのも私に功を奏したのかもしれない。

どちらかといえば苦手なボーカル物も、この値段ならチャレンジしたくなる。ジャケットの横顔に
惹かれて購入した笠井紀美子の盤はピアノ・トリオをバックにした盤で、会場の雰囲気や
笠井のボーカルの隅々まで上手く録音されていて、これも気に入った。

オーダーしたものの同時注文したブツの兼ね合いで、まだ未着なのが猪俣猛とサウンド・リミテッドの
「イノセント・カノン」。全曲既に聴いたことがあるのだが、これが手元に来るかと思うと
ドキドキするのだ。

まだまだ未聴の盤が多いので、徐々に聴いていきたいと思っている。
おっと、その前に「TIME OUT」を何とかしなきゃ。(笑)

コメント
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