HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

WILLIE WILLIAMS / ARMAGIDEON TIME

2010-11-16 20:00:53 | REGGAE

レゲエのアルバムを立て続けに聴いていくと、ヤバいことになる。実にヤバいことに。
それがどういうことかというと、ロックのレコードが酷くゴテゴテと飾りつけたものに思えたり
かったるく感じたりするのだ。これはロック者としては非常にまずい。ロック馬鹿一代を標榜しても
いいというくらいロック好き(それでも、最早期間限定なのだが)のはずなのに。
家ではレゲエ、カーステではストーンズとデッド。ああ、なんだかダメ人間になりそうだ。(笑)
先日のBSでの日本のロック特集が楽しめなかったのは、これが一因かも。(?)

『レゲエ100選』にトライすると大見栄を切った以上、ちょっとは気合を入れているのだが
選盤の基準には、どうしても今まで聴いてきたロックからの影響が大きく関わってくる。
ウィリー・ウイリアムスのアルバム『ARMAGEDON TIME』(掲載写真)もそんな1枚だ。
勿論100選の内の1枚である。

ウイリー・ウイリアムスというと、今でも最初に浮かぶのは1980年にアントニオ猪木と
異種格闘技戦を闘った空手家である。今までテレビで見てきたプロレスとは違った緊張感と
うやむやな感じでリングアウトになってホッとした妙な気持ちは、今でも忘れられない。
もっとも私は20歳くらいまで、猪木が世界で一番強いと信じていたのだけど。(笑)

レゲエのウイリー・ウイリアムスは、クラッシュのファンなら避けて通ることはできない存在だ。
なにせ、シングル「ロンドン・コーリング」のB面でウイリーの「ARMAGEDON TIME」をカバー
したのだから。クラッシュのレパートリーとしては、比較的地味な感じがしたが、
ウイリーのバージョンはドラムスの刻みは単調なものの、キーボードとホーンのアレンジが
効果的で気持ちがいい。というか、この曲には実はオリジナルがあって元曲はサウンド・ディメンションの
「REAL ROCK」でこれをダブにしたトラックに歌を被せたのが、ウイリーのバージョンである。
サウンド・ディメンションの盤は60年代の録音だが、2008年にCD化されたので今でも
容易に聴くことが出来るので、興味のある方はそれも試してみていただきたい。

スタジオ・ワンに残されたトラックを駆使してつくったアルバムなので、土台は保証されたような
ものだが、そこに被さるボーカルの素晴らしさは素直に認めるべきだろう。
「TURN ON THE POWER」のトラックの勢いに負けず劣らずの、ダブル・トラックで録られた
ボーカルの活きの良さは、ソウル・ファンにも聴いてもらいたいほどだ。
アルバムの構成も見事で、最後はミディアム・テンポの幾分甘めの曲調で終わるのがいい。

このアルバムは1度CD化されたのだが、アナログ盤とは似ても似つかぬジャケットでのCD化だった。
LPのジャケットを見て何の予備知識も無しに購買意欲が沸くかと問われれば、それは疑問だが
私はこのジャケットが好きだ。結構、本人に似ていると思いますよ。(笑)

クラッシュ絡みでいくと、トゥーツ&ザ・メイタルズや、マイキー・ドレッドも当然ながら外せない
ということになる。なんだか、楽しいな。(笑)

コメント (4)
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