HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

男前の肖像シリーズ・バイクと男前その3

2010-11-05 20:55:33 | REGGAE
バイクに乗った男前の極めつけはコレだろう。
掲載写真は80年代前半に活躍したディージェイのトーヤンが84年に発表した「HOT BUBBLE GUM」。
バイクの後部座席に乗ると、まあ座り方にもよるが前がほとんど見えないということになる。
これは私に言わせると、かなりの恐怖で、スピードが出ているのに視界が開けていないと
危険の察知が遅れるのは間違いない。二人乗りバイクが事故を起こした時、運転手より後部座席の人の
方が大怪我をする確率が高い一因であるといえる。
女を乗せて、いざ飛ばさんとするこのジャケットは、いかにも男前だが現実は危険極まりないのである。

アルバムの中身はジャケットに相応しく、何となく軽そうな感じのメロディーとダミ声のトースティングの組み合わせが
絶妙のバランスで収まっている。人力レゲエの最後の砦というのは大袈裟だが、これくらいの時代を境に
私的好みから言えば、どんどんバック・トラックが機械化されて面白く無くなっていくのであった。

ここまでバイクの写ったジャケットを3枚続けたが、実のところ私はバイクに全く興味が無い。
造形的に格好良いのは認めるが、車のほうが安心できるので。
私は違う場面や小道具で、男前を目指すことにします。(笑)


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男前の肖像シリーズ・バイクと男前その2

2010-11-03 15:55:56 | REGGAE
「仮面ライダー」というくらいだから、番組の中で登場するバイクは重要なアイテムである。ライダーが乗る
愛車サイクロンもライダーのコスチュームの変化にあわせて2回ほどモデル・テェンジする。新サイクロンは以前より
スピードが出るのだが猛スピードの後の停車の際には後部からパラシュートを展開し速度制御する。
子供心に「変なの。使い終わったらどうするんだろう」とか思っていたが、やがて大人になって、スペース・シャトルが
帰還した際に速度制御にパラシュートが使われるのをテレビで見て、「おお、ライダーは凄かったんだ。」と
一人ニンマリしたものだ。こんなことは誰にも話さなかったが。(笑)

レゲエ・シーンにバイクは欠かせない。車が写ったジャケットも多いが、車より安価で機動性に富んだバイクが
ジャマイカで多く利用されていたのは間違いないし、映画「ロッカーズ」や「ハーダー・ゼイ・カム」での様々なシーンが
刷り込まれているため、なんとなくバイクのイメージが強い。その名も「CB200」という名盤を残したディリンジャーが
自らバイクに跨ったジャケ写が男前なのが掲載写真の「TALKIN' BLUES」。77年に英国はマグナム・レーベルから
出された盤で、各面3曲ずつしか収録されていないが、全ての曲が後半にダブになる長尺仕様。
ズバリ、ジャケットも音も最高の名盤。

所謂ショーケース・アルバムというヤツだが、ショーケースはアーティストにも聴き手にも有利な点がある。
7インチだとA面にオリジナルを入れ、B面にバージョン(ダブ)を入れるのが一般的だが、7インチが市場に残る期間は
知れている。アルバムのほうが市場に残る期間は長いだろうし、再発される可能性も高い。収録時間が長い分、
シングルの両面でやっていた作業を繋げて1曲として披露することも可能だ。それにディージェイなら、
そもそも「オリジナル」云々を気にすること自体が大して重要な発想じゃない面もあるだろうし、作品として
広く聴かれることを望むなら1曲で2度美味しい、ショーケースはディリンジャーのような人には向いている。
聴き手は快感の長時間持続という恩恵に与るのは言うまでも無い。

このアルバムは米国ではタイトルを「NONSTOP DISCO STYLE 」と変えてリリースされ、今でもそのタイトルで簡単に
入手が出来るのだが、ジャケットの図柄が何とも味気ない車の画に変わってしまい、それはアメリカが
車社会であることを示しているような気もする。

何だかジャケットのディリンジャーが滝和也に見えてきた。
勿論、気のせいである。(笑)

コメント (4)
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男前の肖像シリーズ・バイクと男前その1

2010-11-02 20:18:10 | REGGAE

子供の頃のヒーローといえば「ウルトランマン」と「仮面ライダー」のシリーズを挙げたいところだが、リアル・タイムで
見たのは前者だと「帰ってきたウルトラマン」で、「仮面ライダー」は第1回の放送から食い入るように見た。
格好良いのだけど、なんだか妙に暗くて怖かったような記憶があるのだが回が進むごとに、どんどん番組のトーンも
ライダーのコスチュームも登場人物も明るいというか、解かり易くなったのが子供心にも判ったときには
「もしかして、こんなことを考えているのは俺だけかも」と周りの友達を見回しながら思ったものだ。
世界征服を標榜するも、幼稚園の送迎バスを襲ったり団地で妖しい除虫剤を配ったりするのは、どうしたものだろう
とか・・・。(笑)
それでも、単純なもので幼稚園の運動会で配られたライダー・スナックに付いていたライダー・カードの袋を破り
いそいそと取りだしたそれが、ショッカーのアジトでの死神博士の横顔だった時は心の底から落胆した。(笑)

掲載写真を見て欲しい。
GO ! GO ! LET'S GO !  輝くマシン。(笑)

掲載写真はドクター・アリマンタドが83年にリリースしたアルバム「LOVE IS」。
なんだ、このジャケットは。特に風に靡くでも無い髪にグラサン、様々なポーズをキメる首にはスカーフ、いや
マフラーと呼ばせてもらおう。(笑)これが男前でなくて何が男前だと言うのだ。
ちっとも格好良く無く、そこはかとなく見る者の笑いを誘う男前こそ、真の男前なのだ。

アリマンタドと言えば、まずは79年発表(録音は77年)の「KINGS BRESD」が、マリファナ畑のジャケット写真と共に
頭に浮かぶ人が多いだろうし、グルーンスリーブスの1番という栄誉を与えられた「BEST DRESSED CHICKEN IN
TOWN」を思い浮かべる人もいるだろう。「LOVE IS」は71年から83年に録音された曲を集めたアルバムなので
何となく寄せ集めのようなイメージがあるが、いやいや内容は素晴らしいのだ。
DJでありながら、しっかり歌うことも出来るし何よりプロデュース能力の高い人で、だからこそ様々な時期に
様々なスタジオで録音された曲を、違和感無く並べることができるのだ。
飛び道具のような効果音が絶妙に配されたダブの数々は、くせになる。
そういえば、「BEST DRESSED CHICKEN IN TOWN」でのアリマンタドさん、何故ズボンのチャック全開だったの
だろう?。(笑)男前のすることは凡人には理解不能である。

GO ! GO ! LET'S GO ! 深紅のマフラー。(笑)

コメント (4)
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