HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

THE MIGHTY SLUG

2017-09-23 18:11:52 | ROCK

07年のブログで、T.レックスの「ZINC ALLOY AND THE HIDDEN RIDERS OF TOMORROW
OR A CREAMED CAGE IN AUGUST」について少し触れた。掲載写真右側の英国初回限定盤仕様の
紙ジャケがリリースされたのは嬉しかったのだが、その時の帯は同時にリリースされた他の紙ジャケと同一のものであった。
そのため、もしメーカーが日本盤の帯を再現してCDを再発したら、それを必ず買うだろうと。

で、10年越しで夢(笑)が叶った。今回の一連の紙ジャケCDの再発コンセプトは、できるだけ
オリジナル・リリース時の装丁を再現するということなので、ライナーやブックレットも当時の
まま。ポスターが封入されていた盤はそれも再現されている。

「TANX & ZINC ALLOY DX EDITION」に添付された豪華本の中で、日本盤帯付きLPの
ジャケットや日本盤LPに入っていた「T . レックス大百科」の一部が掲載されていて、喜んだ
ものだが、今回は帯も嬉しいが「大百科」が再現されているのも嬉しい。それに、このアルバム
収録曲の訳は今年亡くなった宮原安春が担当しており、その独特の世界に改めて触れられるのも嬉しい。

盤を包むヴィニールの後ろに貼られたステッカーに「本製品には現代では不適切とされる表現が
含まれている場合がございますが、70年代の初版アートワーク再現という企画の性質上・・・・」
という断りが書かれている。何ともせせこましい世の中である。不適切で在ろうと、今でも
普通に使われている言葉ばかりで、それに代わる都合のいい表現なんて見つからないのに。

狂っているのは君の方。(笑)

さて。今回出たT. レックスの紙ジャケはベスト盤を除き全て購入した。帯がカラフルなのが
楽しいのは勿論だがつけられたキャッチ・コピーの意味不明な難解さが笑いを誘い実に良いのだ。
ロックの幻想や非日常性の演出はミュージシャンだけでなく、それを支えるスタッフや売る側の
努力も相当なものがあったことが伺える。

「強烈にバップするロック・ブギーと不条理をきわめるその詩歌。何人の理解をもよせつけぬ
マーク・ボランのナルシスの世界!!」(ズィンク・アロイと朝焼けの仮面ライダー)
「若者にロックの共同体験を誘発するボラン・ブギー」(タンクス)

この2枚はくり抜きジャケットを見事に再現している。80年代初めにSMSレコードから
出たLPを手始めに買い集めだしてから、ティラノザウルス時代を含めてオリジナル・アルバムは
全て3回以上買ったことになってしまったが、できれば爺の棚に収まるだけでなく、若い人にも
多く聴いて欲しいと思いながら、今宵は「地下世界のダンディー」を聴くことにする。

DX盤シリーズ?も残すは「地下世界のダンディー」のみ。来年あたり出ることを期待しつつ・・・。

コメント (2)
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