HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

リアル木ジャケ

2017-09-10 06:15:50 | BRASIL

レコードやCDを収集(という言い方はあまり好きではないが)している方々において
変形ジャケットや特殊ジャケットが好きな人の数は少なくないと思う。私もそのうちの
一人であり、特にCDの時代になってからは、味気の無いプラケースなのでその想いは
尚更強くなった。

以前から「木ジャケ」が好きであることは何度も書いてきたが、言うまでもなくそれは
ジャケット写真の話。ところが、掲載写真のCDはアルバム・ジャケットが木で作られた
「リアル・木ジャケ」である。(笑)複数枚のCDや諸々の添付物を収納したボックス・
セットだと、デヴィッド・ピールやウイングレス・エンジェルスの物を所持しているが、
1枚物の単体CDでの木製ジャケットというのは珍しいのではないだろうか。

レアンドロ・セザールの「MARIMBAIA」と題されたそれは、2枚の木を本のように
貼り合わせた手製ジャケットで、ジャケットを開くと、昔の「とび出す絵本」のような
装丁になっていて、その部分にCDが収納されている。

ジャケットだけが凝っていて中身がつまらないというのは論外なのだが、出てくる音も
私好み。様々な素材でできたマリンバや打楽器にチェロが絡むのだが、この打楽器類も
手製。ミニマル・ミュージックの趣もあり、カフェやどこかの待合室で流れていても
不思議ではない自然な音楽なので聴き流されても何のことはないが、集中して聴けば
気持ちよさが増幅するのは間違いない。ガムランの気持ちよさを理解する人にはすんなり
馴染む音かもしれない。

さて。1枚の厚手の板の中身をくりぬいてゲイトフォールド仕様でないリアル木ジャケが
出来る日はくるだろうか。ま、そんなコストばかりかかって、しかもいつ割れるかも
わからない物を作る人はいないだろうけど。(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする