HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

SOME PEOPLE LIKE TO ROCK

2016-07-25 19:05:41 | ROCK

      

T. レックスの歴史の中で欠かすことの出来ない映画「BORN TO BOOGIE」が
装いも新たに再発された。しかし今回はブルーレイもDVDも、ましてや限定500
セットといわれるデラックス版も買わなかった。

中身の映像を見ていないので比較はできないのだが、私は05年に出たDVD(日本盤
のみ3枚組)で十分満足しているのと、ブルーレイを買ってもDVDでしか見ることの
できない映像があるというのが気に入らないという理由で購入を見送った。もっと
端的に言えば、そんなに金を持っていないというのが一番の理由か。(笑)

それでも映画の中枢を成した72年3月18日ウェンブリー・エンパイア・プールでの
1日2回公演を収録した2枚組CDは手にした。マチネー・ショーの音源はCD化
されていたが、イヴニング・ショーのCD化は初めて。

よく「T. レックスのライブは下手だとか、曲が長くてダレる」と書いた文章を
目にしたが、私見ではもし今回登場した音源が早い段階で世に出ていたら、もう少し
論調は変わったのではないかと思う。確かに手癖ソロを垂れ流す長尺曲はあるが、
それもマークならではの味である。気が遠くなるような位置にいるパーカッションの
貢献度合いや思わぬ優れモノのフレーズを弾くベースなんてのは、いい音で聴いてこそ
気付くこともあるというものだ。音が悪いピッチ狂いのテープやブートレグでは
なかなかこの魅力には到達できない。

もう一つ手にしたのが7インチで、こちらは映画で使われた『CHILDREN OF THE
REVOLUTION』をA面に配し、B面には短いながらもこれも映画で使われた『TUTTI
FRUTTI』とオリジナル・レコーディング・バージョンの『BORN TO BOOGIE』を
収録している。『TUTTI FRUTTI』は映画を見た方ならご承知の通り、エルトン・
ジョンとリンゴ・スターを交えての録音であり、楽しいことこの上ない。

       
映画「BORN TO BOOGIE」関連ではかつて上記のようなCDがリリースされた。
左の盤なんて、最早何の役にも立たないような扱いなのだろうが、それでもこの
盤にも愛着はある。92年、05年、そして今年と出されたCDは全て、初VHS化
初DVD化そして初ブルーレイ化の時期に出されたもので、それはそのまま
我が国における映画「BORN TO BOOGIE」発売の歴史を物語る。VHSはとっくに
処分したが、上記の2枚のCDは私の中でのノスタルジー喚起装置でもあるので
これからも気分に応じて聴き続けようと思う。

SOME PEOPLE LIKE TO ROCK , SOME PEOPLE LIKE TO ROLL .

コメント (4)
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