HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ANTS INVASION

2016-07-19 17:47:50 | ROCK

       

アダム&ジ・アンツが80年ニリリースした「KINGS OF THE WILD FRONTIER」
(邦題:アダムの王国)のスーパー・デラックス・エディションが登場した。
2枚のCDに1枚のDVD、更にオリジナル・フォーマットの1枚物LPと様々な
メモラビリアが収納されていて、近年の箱物の値段と比すれば少々割高な感じで
最初は購入を躊躇したが、洋楽を聴き始めた頃に好きになったバンドだったという
思い入れが上回って手にすることになった。

1枚目のCDには「アダムの王国」全曲にシングルのB面曲が3曲、未発表デモが
4曲収録されている。2枚目は81年4月のライブ音源が18曲に未発表のラフ・
カット・バージョンを2曲収録。バンド存命時にライブ盤を出さなかったので、
2枚目は全て未聴の演奏ばかりであった。

DVDはPVや当時のテレビ出演時の演奏やブートレグで見たことがある東京公演の
映像をたっぷりと見ることができる。東京公演の映像は昔のVHSのような感じで
今の目で見ればそれほど高画質ではないが、正式に商品化されたことは嬉しい。
アダム・アントのPVを集めたDVDはオフィシャル商品でリリースされていたが
日本の標準的なデッキでは再生できなかった。今回のDVDは普通に見ることが
できるのも当たり前だが嬉しい。

金ピカのLPサイズの仰々しい箱が眩しいのだが、それほど売れるとも思えない
この箱に施された派手なデザインは、80年代のニュー・ロマンティックなんて
言葉よりグラム・ロックという言葉が好きな私には、ずっぱまりの色合いである。

海賊ルックの小男に老け顔のギタリスト、テクニカルとは思えなく尚且つ明らかに
バンド維持に負担をかける2台のドラムス。とても長続きしないと思ったがその通り
であった。しかし。振り返ってみれば、ジョブライアスが再評価されるのなら
アダム&ジ・アンツだってもっと評価されてもいいのになんて思うのだが、どうも
そうでもないのがもどかしい。ま、いいか。(笑)

これだけの箱物であるが、06年に再発されたCDにボーナス・トラックとして
収録されたデモの数々はここには収録されていない。よってこの大箱を手にした
ところで過去盤CDを葬るわけにもいかないのが難点である。

それでも、「アダムの王国」の豪華版が出るなんて夢にも思ったことが無かったので
出ただけでも有り難く思わなければならないのだろう。調子に乗って次の「PRINCE
CHARMING」のスーパー・デラックス盤が出ても驚きはしない。
むしろ、ウェルカムだ。(笑)それが現実になることを思い描きながら、LPを
聴くことにしよう・・・。

コメント (2)
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