HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

THE BEST YEARS OF OUR LIVES

2014-07-19 21:07:45 | ROCK

スティーヴ・ハーレー&コックニー・レベルが74年にリリースした「THE BEST YEARS
OF OUR LIVES」のディフェニティヴ・エディションがリリースされた。
オリジナルの9曲に4曲のボーナス・トラックを加えたディスク1、75年のハマースミス・オデオン
でのライブ全14曲を収録したディスク2&3、映像版として7曲収録したDVDの計4枚組である。

アルバム・タイトルは46年のアメリカ映画と同じであるが、このアルバムを録音する直前の
スティーヴはオリジナルのコックニー・レベルがメンバー間の不和で解体したばかりで、
順風満帆なわけではなかったものの、希望的意味合いをこめてこのアルバム・タイトルに
したのだろうか。アルバム発表前に出たシングル曲『MAKE ME SMILE(COME UP AND
SEE ME)』は全英1位になったのだから、気分も高まっていただろうし。(笑)

今回の4枚組の聴きどころは、初めて完全版で収録されたライブということになろう。
それまでシングルのB面で『THE MAD , MAD , MOONLIGHT』と『SEBASTIAN』の2曲は
世に出ていたが、ライブの流れで聴くと当たり前だが、何というか充実感がある。
それほど演奏が上手いバンドではないと思うが、全体に漂う妖しい微熱のようなものは
十分に感じ取ることができる。

映像はビデオ落としのような感じで、ドンピカのリマスター映像というわけではない。
私もかつてYouTubeにあがっていたものをDVD化(笑)したことがあるが、無事にオフィシャル
として世に出たことを喜びたい。絵的に大したことがないのが拍子抜けしたのだが、
今となっては貴重な記録である。

オリジナル・アルバムに添付されたボーナス・トラックも重要で、初登場の『MAKE ME SMILE』の
ラフ・ミックスやアルバム・タイトル曲のアコースティック・バージョンに耳を奪われるし、
シングルB面なのが勿体ないくらいの『ANOTHER JOURNEY』の収録も嬉しい。

というわけで、それほど需要がないであろう盤の豪華な再発に感謝する今宵の私であった。

コメント (9)
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