HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

SON OF ROGUE'S GALLERY

2013-02-27 20:13:34 | ROCK

ハル・ウィルナーが手がけたアルバムは幾つか所持しているが、2006年に出た
「ROGUE'S GALLERY」のことはすっかり忘れていた。「フェリーさんやルー・リードが
参加しているので、いつか買おう。」なんて思っていたはずだが、その思いは記憶の彼方へと
葬り去られていた。そんな記憶を再び思い起こさせてくれたのが掲載写真の盤。

「SON OF ROGUE'S GALLERY」と名付けられたそれは、その名のとおり06年に出た
盤の続編で今回も海賊や海にまつわる歌が集められていて、前回以上に豪華な面子が集められている
ことに惹かれた。というよりキース・リチャーズさんが参加しているとなれば買わざるを得ないのが
情けない性であることを正直に書いておこう。(笑)

キースさんはトム・ウェイツの後ろで歌っているので、特段目立つというほどではないのだけど。
実のところ、私とトム・ウェイツの相性は極めて悪く(笑)、いつかは好きになるかもと思い
数枚アルバムを買ったのだが、手に負えずアルバムは全て相方にくれてやった。(笑)
あっ、1枚だけ所有権を曖昧にしているヤツ(笑)があるか・・・。

豪華な面子を少しばかり挙げておくとすれば。シェーン・マクガワン、ロビン・ヒッチコック、イギー・ポップ、
パティー・スミス、マーク・アーモンド、リチャード・トンプスン、トッド・ラングレン、ドクター・ジョン、
マシュー・スィート&スザンナ・ホフス辺りでどうでしょう。(笑)

フランク・ザッパ&ザ・マザースの『WEDDING DRESS SONG / HANDSOME CABIN BOY』が
選ばれているのが渋いのだが、当然ながらFZは故人である。盤自体に曲ごとの明確なクレジットが
一切ないので、こうなってくるとどの曲がいつの録音なのかの不明瞭さが気になるが、この面子の前では
文句は言いっこなし。実に渋い演奏ぞろいで、それぞれの曲の配置もよく全体の流れを楽しむのが
筋だろう。因みにマザーズの曲は偏屈なコンピレーション盤である「MYSTERY DISC」に収録されている。

この盤の気が効いている点は他にもある。FZと言えば次は牛心隊長というわけで、なんと
『ORANGE CLAW HAMMER』のカバーが収録されている。原曲と同じようにアカペラで歌われる
それは容易にあのビーフハートの傑作2枚組アルバムを想起させる。

さて、それでは忘れないうちに06年リリースの「ROGUE'S GALLERY」をオーダーするとしますか。

コメント
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