昨年見た邦画の中で圧倒的に面白かったのが「愛と誠」であった。バカバカしいストーリーの
中で好き放題暴れまくる数々の登場人物は、皆すさまじいキャラ立ちであるのに加えて
ワン・シーン、ワン・シーンが現実離れしたロケーションであったのも面白かった。
あれで顔立ちが今一つなら単なるストーカーであった武○咲の笑顔、まゆの薄さが妙にいやらしくて
今では気になる女優のひとりとなった大○いとのド下手くそな歌も良かったが、何より印象に残って
いるのは、学校での喧嘩シーンの後の、夕焼けの太陽がウルトラセブンの「狙われた街」の太陽の
ようで、あれを見ただけでも、この映画を見て良かったと思ったものだ。
高校生役を40歳を超えた俳優が演じたという事実も含めて、世界でも今までに類を見ない
ミュージカル映画としての価値は高い、と勝手に盛り上がって今に至る。(笑)
さて、CMやドラマの出演本数が多い割に好感度アンケートの上位に上がってこない武○咲。
好感度はさておき、テレビで流れるCMを見て気が付いたことがある。
それは、旅行会社のCMでは首にほくろが幾つかあるのに、化粧品のCMでは全て消されているという
ことだ。例え戦略上消したとしても、本当はほくろがあることを知っている、或いは知ってしまって
CMの違和感に気がつくと、「顔の色艶とかも修正しているのでは。」という疑問を抱かせることに
なるのではないだろうか。
別の化粧品会社の菅○美穂の唇の下にあるほくろは消していないし。(当たり前か)
ま、私は化粧品を使わないから構わないのだけど。(笑)
掲載写真のジョージ・ハリスンのアルバムは、当初予定されていたイラストが手直しされて世に出た。
ほうれい線を消したらツルっとし過ぎたので、ヒゲを付け足したのだろうが、日本公演中のジョージは
中ジャケで使われた写真を見ればわかる通り、ヒゲを生やしていない。
ほくろやシワを気にするのもわかるが、「いくら手直ししても既に皆が『事実』を知っているのだから
意味がないんじゃない?」なんて思う私は美意識が欠落しているのかもしれない。
ジミー・ペイジやミック・ジャガーがライブ盤を出すにあたって、音を差し替えたくなる気持ちは
わかるけど。(笑)