HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

コテコテ

2012-03-12 20:29:00 | JAZZ

門外漢がジャズのレコード購入にあたって参考にした3冊目が、掲載写真の「コテコテデラックス」。
これもジャズ批評別冊で、奥付には95年8月30日発行とある。私の勝手な思い込みなのだが
ブルーノートやインパルスの愛好家の方々から、軽くみられるのがオルガン主体の、まあ呼び方は
何でもいいのだが所謂ソウル・ジャズ、ファンキー・ジャズというヤツではないだろうか。
単純にソウル・ミュージックやファンク好きな私は、そういうジャズに興味が少なからずあって、「どうせなら、
そっち方面を責めたいな。」と常々思っていたが、例によって軽い気持ち(笑)なので、最初の一歩が
踏み出せない。そんな私の後押しをしてくれたのが、この本である。

   
  
   

ブラザー・ジャック・マクダフの「HOT BARBEQUE」のジャケットを見て、「これぞ肉食獣」と思わない方は
いないだろう。(笑)一見がさつな感じの親爺ではあるが、マクダフは若手ミュージシャンを育てるのが上手く、
特にギタリストに関しては、グラント・グリーン、ケニー・バレル、ジョージ・ベンスン、メルヴィン・スパークスと
数々のスターを輩出したことは特筆すべきだろう。アルバムも押しと引きのニュアンスが上手く
別けられている。

リチャード・グルーヴ・ホームズの「LIVING SOUL」は、観客の声援も凄まじい正に狂熱のライブ。(笑)
ブルーズ・フィーリング溢れる中、『THE GIRL FROM IPANEMA』『OVER THE RAINBOW』といった
曲を取り上げているのが面白い。アルバムには5曲が収録されているのだが、この日は全部で19曲が
録音されたという。完全版が聴きたいのは言うまでも無い。

子供の頃から特撮物や所謂ヒーロ物に馴染んできた私としては、このジャケットを見過ごせないというか
「なんじゃ、こりゃぁ。」と思いながら手にしたのがジョニー・ハモンド・スミスの「THE STINGER」。右手に
装着した指輪からビームを出しているのだが、彼が正義の味方であることを願うばかりだ。(笑)
リバーサイド時代を挟んで、二度プレステッジに在籍したスミスだが、レーベル・カラーと演奏内容の違いを
追及するのが、今後の私の課題か。

ベイビー・フェイス・ウィレットの「BEHIND THE 8 BALL」も完全なジャケ買い。ビリヤードのルールも
しらなければ、やったこともないのだが映画等でビリヤードの場面が出て来ると「ああ、格好良いな。」と
思うのだが、今更一から教えてもらうのも格好悪い。同じ理由でスキーもやらない。(笑)私が買ったCDは
これも彼の代表作「MO' ROCK」との2IN1で、有り難くも便利な1枚。

   

そして、この2枚の強面ジャケは、これぞ兄弟仁義というべきか。
勿論、ボスはジーン・アモンズ。元々アルト奏者だったラスティー・ブライアントは、テナーのマウスピースを
ジーンに貰ったことからテナーも吹くようになったという。私の音の好みからいうとジーンの方だが
可愛い後輩の面倒をみない私ではない。(笑)

おお、今回の掲載盤は1枚以外は皆プレステッジである。実に格好良いレーベルだと改めて思う次第だ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする