ポリドールからの発売で、しかもこの後フリートウッド・マックで一世を風靡したという
実績があるにもかかわらず、バッキンガム・ニックスのアルバム「BUCKINGHUM NICKS」は
CD化されていない。これは何故なのだろう。
本人たちが許可を出さないのか、ジャケットが気にらないのか?。(笑)
フリートウッド・マックはご存じのように、メンバーが変わる度に音作りも変わっていった。
それ故に、好きな時期が特定される人が多いのも、なんとなく理解できる。私はそれほど
ブルーズに精通しているわけでもないし、ギター・フリークでもないので、自称ロック好きの方々に
多い、「ブルー・ホライズン時代が最高」というサークルには当てはまらない。勿論アルバムは
全て所持しているが。「ファンタスティック・マック」~「噂」辺りが好きだと言うと、
「お前は単にスティーヴィー・ニックスが好きなんだろう。」という指摘もでてこようが、上等である。
アルバム「BUCKINGHAM NICKS」は、先に挙げたマックの2枚のアルバムの兄妹という感じの
内容で、リンジー・バッキンガムのセンスがそのままマックに持ち込まれたことがよくわかる。
二人が均等に曲をつくり、相手の曲でも力を出し惜しみしなかったバランス感覚が、75年のマックに
必要だったのは間違いない。それと、マックの人事権を持っていたと思われるミック・フリートウッドの
先見の明は、もっと称賛されるべきであるのは書いておかねばならないだろう。
日付の真偽は不明だが、75年1月29日収録とされたバッキンガム・ニックスのライブ音源が
面白い。曲のアレンジの一部が後にマックでの曲に流用されることを確認するのも一興だが
ここでの驚きは、既に『RHIANNON』や『MONDAY MORNING』といったマックに提供する曲が
演奏されていることだ。また、70年~73年の録音とされるデモ音源を聴くと、アレンジは簡素な
フォークのような感じなのだが、二人のコーラスや曲は、十分に個性的であるのも確認できる。
それにしても、ミュージック・ライフに時折載った、スティーヴィーのグラビアには胸ときめいた
ものだ。(笑)まあ、それ以上に個性的な声も魅力なのだが。
そして、ここのところのお約束なのだが、これも乞うCD化。(笑)