HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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追悼 ゲイリー・ムーア

2011-02-07 19:20:18 | ROCK

熱心な聴き手ではなかったが、シン・リジーのファンであったので、ゲイリー・ムーアの死は
それなりに胸をかきむしる。死因は明確ではないが2月6日スペインで逝去、享年58歳。

私が10代の頃のミュージック・ライフ誌上ではゲイリー・ムーアが話題になることが
多かった。しかしながら私の印象は余り良い物では無かった。というのも、レコード会社と
揉めているとか、契約の関係で日本のみでレコードが出る(日本のファンのために
特別に発売、とか宣伝されていたけれど)とか、ネガティブなものも結構あったので
勝手に「ああ、何だか知らないけれど日本でだけ人気がある人なんだな。」なんて思っていたのだ。
シン・リジーを知ってからは、ゲイリーのこともそんなに悪く思う事は無くなったが、熱心にソロ・アルバムを
買う事は無かった。ただ、英国ロックの深みにはまると、彼が参加した意外なレコードに
出会ったりして、それはそれで面白いなと思ったのも事実。

                  
  動くゲイリーを初めて見たのがこのビデオ。80年代中ごろだったが、当時は
こんなジャケではなく、タイトルも「ゲイリー・ムーア・ウィズ・シン・リジー」。まあ、元々の原題がそうだから
これに関しては何の文句も無いが。レンタル屋で借りてきてダビングしたものをDVD-Rにしたものしか
所持していないが、たまに思い出したように見ると、やはり78年のシン・リジーは格好良いという
言葉しかでてこない。たった7曲35分の収録なのが勿体ない。陽が微妙に明るいシドニーの野外という
シチュエーションも良い。両足を広げて何度もジャンプするゲイリーのアクションが印象的だった。
このビデオ、1曲目の「脱獄」での客席を映すシーンで同じ映像を挟みこんでしまうと言う、ダサいミスが
あるのが笑える。

最初の掲載写真は79年のアルバム「BACK ON THE STREETS」。ジェフ・ベックのような『WHAT WOULD
YOU RATHER BEE OR A WASP(皮肉な奴になりたいのか)』は格好良い曲なのだが、ドラムスが
一聴して私の天敵(笑)、サイモン・フィリップスとわかってしまう。う~む。
このアルバムは全8曲中3曲を盟友フィル・リノットが書いていて、その3曲にはフィルとブライアン・ダウニーが
参加しているため、シン・リジーのファンには必携のアルバムとなっている。我が国ではアルバム最後を
飾る『PARISIENNE WALKWAYS(パリの散歩道)』の人気が高かったのを思い出した。
刑務所からギターを抱えて出所したばかりというジャケットも、いい感じのアルバムだ。

ゲイリー、今度はどこの扉を開けるんだい?。

コメント
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