HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

王道です

2010-12-05 11:42:14 | REGGAE

昔からそうなのだが、何か目標とか目的を決めても、それに向かって集中するということが
出来ない。学生の時はテスト期間になると、何故だか部屋の掃除とか模様替えをしたくなって
時間を無駄にしたものだ。昨年末のカバー集作製の時も集中力に欠けたし。
今回は「レゲエ100選」なのだが残り3枚で悩んでいるというのに、「ソウル」や所謂「レア・
グルーヴ」のレア盤のダウンロードに熱中してしまうし。(笑)

ウェイラーズからピーター・トッシュとバニー・ウェイラーが脱退したのは、アルバム「BURNIN'」
発表後。ボブ・マーリーと袂を分かったのは、音楽や思想や様々なことに起因するのだろうが
その後、大メジャー展開するボブ・マーリーを貶める気は毛頭無いし、ピーターとバニーの方が
レゲエの精神を全うしたと言う気も無い。3者3様の王道を歩んだとするのが正解だろう。
バニーの1STソロに、ピーターが参加したがボブは参加しなかったとしてもである。
ビートルズを例えに出すのは間が抜けているが、一つのグループにこれだけの才能が集まったことが
奇蹟なのだ。

「レゲエ100選」は1アーティスト1枚縛り(ちゃんと、抜け道も用意してあるが)なので、
ウェイラーズの3人のようにアルバム数が多く、その中の何枚もが優れているアーティストは
選盤に悩むのは言うまでも無い。掲載写真右はバニー・ウェイラーの1ST「BLACKHEART MAN」。
私は2002年に発売された輸入盤CDで所持するのだが、各曲のクレジットが詳細でほぼ
全編でピーター・トッシュが活躍していることがよくわかる。ギターだけでなくハーモニカや
メロディカまで演奏していることから、かつての同僚を盛り上げようようとする男気が感じられる。
硬派な歌詞を比較的柔和なサウンドで包んでいるのだが、徒に攻撃的である必要はない。
そこのところがバニーのボーカルと共に、レゲエの懐の深さを感じさせる盤で、8分を超える最終曲
「THIS TRAIN」の美しさもあって、100選にはこれを選んだ。

掲載写真左はピーター・トッシュの3枚目「BUSH DOCTOR」。ローリング・ストーンズ・レーベルの
1枚目でもある。ピーターは、その発言や行動が過激で危険なアーティストと認識されていたのだが
そんなピーターを上手くレーベルに引き込んだ、当時のストーンズの戦略は実に冴えていた。
しかしながら同時にピーターは毒気を抜かれたというレゲエ・フリークからの反論があったのも事実。
最初の2枚にあった強烈なメッセージは薄れたかもしれないが、私にはソウル寄りのトラックが音的に
魅力的であること、そして私がストーンズ者であることを合わせれば、100選でこれを落とす理由が
見当たらないのだ。決してストーンズに精気を吸い取られたのではない。ピーターの音作りの変遷は
時代の要請であったこと(楽曲的にも、政治的にも)を理解すべきだろう。
ま、ここでもタイトル曲で「解禁せよ」と歌っていますがね。(笑)

えっ、ボブ・マーリーは何を選んだのかって?。
純粋なレゲエ・ファンには敬遠される「LIVE!」ですよ。

オリジナル・ジャマイカ仕様の「CATCH A FIRE」も素敵だが、単に「CONCRETE JUNGLE」のEm,Amと続く
コード進行が日本人好みなだけじゃないの?という誰に対するでも無い皮肉も書いておきたい気もした。
正にそれは私自身のことなのだから。

何れにしろ、王道なのです。(笑)

コメント (6)
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